KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

権利付き最終日でやや盛り上がる

★☆★☆ 締め切り迫る!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :10月3日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/600223/

当然私も参加します(^_^)/

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本日の日経平均は続伸。朝方から買いが先行。いきなり23400円に接近してのスタートになりましたが寄り天の動き。9月権利付き最終日ということで、買いが集中しました。その後は為替が円高に振れる中で、上値が重く。一方、半導体受託生産最大手SMICへの輸出規制などがありましたが中国株は比較的しっかりのスタートで安心感から戻り歩調。

後場も戻りの勢い続きTOPIXの方は前場高値を上回る場面がありました。売買高は14時時点で8億株台と比較的膨らんでいますが、権利付き最終日特有の優待タダ取りの動きが膨らませている形です。


投資判断は「やや買い」。ドル建て日経平均が220ドルを超え、皮肉にも安倍内閣菅内閣に変わるタイミングでアベノミクスで最高値を付けました。出遅れ感が強いと言われる日本株もなんだかんだで強いのです。
https://nikkei225jp.com/data/dollar.php

実は同じく上昇したものとして安倍内閣支持率がありました。安倍首相が辞めると伝わった後の世論調査では、各社共に一様に支持率が急回復。支持を不支持が再逆転する珍しい現象が起き、(その回答の意味が安倍首相を惜しむのか次期菅内閣への期待なのかはわかりませんが少なくとも)自民党以外が政権を取るなんてあり得ない、野党には期待できないという国民の強い意志表示と受け止められました。

ただあくまで日経平均の話であり、TOPIXの方には残念ながらドル建てTOPIXチャートというものを確認できないものの、18年1月高値1911ポイント→1634ポイントまで15%も下落しており、ドル建てで考えて最高値に程遠いことは火を見るより明らかでしょう。

TOPIXの長期的なチャートを見ると18年1月、10月、19年12月高値を結ぶ上値抵抗線、そして12年6月、16年6月、18年12月、19年8月の安値を結ぶ下値支持線で形成される三角持ち合いを今年2月の暴落で明確に割り込んでしまい、下放れ気運が高まってしまいました。ただ何とか踏ん張って下値支持線の延長線に沿った戻り展開しています。

9月SQを過ぎ、10月限月のオプションの建玉を見るとプットの建玉はせいぜい23500円までしかありません。ですから逆にこのままスルスルと24000円まで上がって行く素地が無い印象です。

プット(売る権利)の「売り手」はもし日経平均がグングン下がると損失が大きくなりますから、先物売りを入れてヘッジするのが普通です。その場合、限月が近づくにつれてプットの権利行使価格を日経平均が大きく上回り、損失発生の可能性が無くなりヘッジの必要が無くなれば、先物を買い戻してしまいます。

そういう動きが出てくることが現物株価の押し上げ要因になるのですが、そのパワーが23500円以上では薄いので、プットの建玉が少ないと上げも限定的になりがちというわけです。

雑感としては、TOBや買収案件が増えています。ヤマダ電機(9831)によるヒノキヤG(1413)がありましたし、キリン堂HD(3194)がまたベインキャピタルの軍門に降ることで上場廃止。先にはコロワイド(7616)の大戸屋HD(2705)、伊藤忠(8001)によるファミマ(8028)などもありましたが、敵対的なTOBも成立するような珍しい状況になっており、ピンチの中で資金力がものを言うのは資本主義らしいとも言えます。

個人的にはこの動き、REITでより出てきそうな感じはしています。FTSE組み入れなどもあってREITがしっかりしていますが、こういう再編期待感も背景にあると言えます。先んじて売られたホテル系や商業系などは今更売りも出てこないような感じもあります。実際、ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)は先々週5万円突破の場面がありました。

もう一つ雑感ですが、相場下落のきっかけとしては「ワクチンが完成し、これ以上追加の金融緩和や景気刺激策が出てこなくなってしまうこと」と言う人が増えてきたように思います。

そうなってくると、更に逆に本当にコロナワクチンが出来たとしても、あんまり下がらないような感じがします。であれば完成が近づくにつれ、下げ相場を見越した取引(空売りプットオプションの買いなど)を行ってしまって準備してしまっているので。

下がった時に「ほらみたことか」と思う人が多いような状況の場合はバブルじゃないんですよね。暴落が起こるための下地として単に割高だけでなく、もっと今の株高を肯定するような声が増えてこないとダメでしょう。

最近の例ではTeslaが好例で、途中までは株高に懐疑的な人達が主流だったのに「S&P採用期待でまだ上がる」なんて言い始めて、ようやく大きな調整になりました。ちょっと前にはビットコインETFが認可されるから、なんてとんでもない高値を付けた歴史がありますね。

最後の雑感はソフトバンクG(9984)。先々週MBO観測を受けて急騰しましたが、同時にイギリスのアーム社株を400億ドルでNVIDIAに売却ということでした。ただ4.2兆円の現預金を手に入れるわけではなく、ざっくりとソフトバンクG(ビジョンファンド含む)が手に入れるのは100億ドルで、215億ドルはNVIDIA株で受け取ります。35億ドルはアーム側に渡り、50億ドルは成功報酬的な感じ。詳細は以下のリンク。
https://jp.reuters.com/article/sbg-arm-idJPKBN26411T

であれば、アーム売却→今回のMBO観測という流れもなかなか眉唾です。もしMBOするのであれば、以前から孫社長が「うちの株は割安だ」としてHP上でアピールしていた1株1.3万円程度の水準でMBOしないと道理に合いません。つまり現在の倍になるということですが、もう13兆円現金が必要ということになると、さすがに難しいでしょうね。果たしてどういう奇策があるのか。


新興市場も「やや買い」。本日は両指数共に軟調。本日は権利付き最終日ということで、優待の充実している東証1部銘柄や高配当銘柄の再投資買いなどが主体であることから、これらの薄い新興市場は蚊帳の外の動き。また直近IPOにばかり資金が集中している感じです。ただ新興市場の上昇トレンドはここから更に磨きがかかると思うので、まだまだ注目です。


ポートフォリオ銘柄】
日本ドライケミカル(1909)は堅調。昨日発生した東洋紡(3101)の工場火災などを見ても、近年工場や物流倉庫などの一極集中、あるいは扱う化学品などの取り扱いに対する難しさを印象付けています。同社の設備が一層求められる感じでもあります。

ただそろそろオフィス需要などの低迷が効いてくること、明日優待権利落ちがあるので、本日引けでポートフォリオから外そうと思います。ポートフォリオ内の最長老銘柄で、その間随分しっかり上がってくれた銘柄。感謝感謝の利食い終了とします。


MTG(7806)は続落。本日が権利付き最終日ということで、明日の優待権利落ち後の下落を先回りするような下落に。23日の高値引けでピークアウト感も出ており、明日の権利落ち後は1400円キープしてくれれば御の字という感じですかね。ただマザーズ市場全体に強い動きが継続していますし、期末を過ぎたので上方修正期待感や疑義注記解消などの好材料が出てくる可能性もあり、引き続き注目しておきたいところです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。