KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

FOMC無事通過もドル円は150円割れ

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前日のNYはFOMCが予想通りの現状維持で9月利下げの示唆もあり3指数揃って上昇。商いは活況。長期金利は4.11%に低下し、マグニフィセント7が総じてしっかり。特に前日下落した半導体株指数のSOX指数が7%の急反発。AMDが売上見通しを上方修正したことなどでNVIDIAが12.8%の急騰となりました。中東懸念の高まりでWTI原油先物は78ドル台後半まで急騰。ドル円は150円割れ。


投資判断は「売り」。アメリカはともかく、日本を含めた海外はまたトランプ氏が大統領に返り咲けば、また他国窮乏化のアメリカ第一主義になるということで、資金が逃げている可能性があります。

しかしトランプトレードは、今度はそれがひっくり返った時のことを考えないといけなくなってきました。それを「もしトラ」転じて「もしハリ」と言うのだそうですが、まあまだそれを心配する段階ではありません。ただ今は熱狂過程にありますが、熱狂は必ず冷めます。勿論、まだ先の話ではあるので、今はその熱狂に身を任せておくのも良さそうですが、頭の片隅において冷静さを保つことが重要でしょう。

そもそもトランプ氏の発言がそれぞれ影響するのであれば、氏は「9月に利下げするな」とも言っており、であれば長期金利の上昇やそれに伴うドル高が誘発されてもおかしくありません。しかし長期金利は低下しています。ところが円高に振れているという辺りに、先のアメリカCPIから諸々のトレンドが変わったことが示されている感じです。

毎回繰り返す私の持論ですが「相場は動きたい方向に動く」だけなので、材料は後追い、後付けに過ぎないもの。そもそもトランプ氏が大統領に決まったわけではないですし、そもそも大統領になったからといって全てが実行できるわけではありません。実際、前回大統領だった時に、大統領令こそ乱発しましたが、彼の公約はほとんど実行できていません。

CPI発表前の4/10時点で2年金利と10年金利の差、逆イールドは0.34%だったのに対して、今は0.22%と縮んでいます。これは景気の正常化を見ている、というわけで、ダウを構成するキャタピラーボーイングのようなオールドエコノミー系、または中小企業のラッセル2000に買い戻しが入っています。マグニフィセント7も勿論成長は続くでしょうが、それはもう十分織り込まれ過ぎており、資金の行き場がなくて過剰に投下された分が回収されている段階と言えます。

ただこのマグニフィセント7は世界中からドラゴンボール元気玉のように(?)資金を少しずつ集めていたので膨大であり、ダウやラッセル2000の銘柄では受け皿にはなりきれません。なので、一部は改めてマグニフィセント7に回帰するでしょう。だけれど、これまでのような元気玉はできないとは思います。あくまで投資家の嗜好(思考)が変わっただけで、パニックで株式市場から資金が逃げ出しているわけではありません。MMFも潤沢ですし。

実際、CPI後、長期金利が下がった局面でもマグニフィセント7が下がりました。金利が低下してきたのに、やっぱり下がっています。AppleはインドでのiPhone販売が好調と伝わったのに下がっています。Amazonプライムデーの売上が好調だったのに下がっています。NVIDIATSMCの売上見通しが好調なのに下がっています。おまけにNetflixは会員数の伸びが好調だったのに下がりました。

Teslaはマスク氏がトランプ支持を必死に訴えていますが、EV化逆風の流れも嫌気されています。やはりCPIの11日に大陰線を付けたのが象徴的です。GoogleMicrosoftも決算を受け、やはり足元弱い状況。

大きな流れはやはりCPI、そしてトランプ新大統領を意識して変わってしまったと考えるべきで、ハイテクからの資金移動(ポートフォリオリバランス)は続くと思っています。

変わってしまったのは株式市場だけではなく為替もそうで、ドル円は介入後の17日の二段下げが効いたように思います。これで年内160円より上はないのではないかと思うのですが。これくらいで安定した方が、恐らく企業も設備投資計画を立てやすくて良いのではないかと思いますけれど。

東京エレクトロン(8035)は7/18に大きく窓を開けて急落となりました。結果、2/13~7/17を巨大な離れ小島とした「アイランドリバーサル」が出現。ということは私の法則では32000円の窓埋めまで「いずれ」戻すはずですが。

TSMCの決算自体は順調。ただトランプ氏の「台湾も(半導体で稼いだ金で)防衛費を払え」発言や、対中輸出規制強化の話もあって、素直に受け止められない面もあります。


新興市場は「中立」。昨日のグロース指数は反発。高値引けでしたが、プラス圏になるのがやっと。売買代金は1009億円と低調でした。日米の金融政策を受けて大型株の方が値動きが激しく、小型株の妙味が薄いですね。ここから控える決算にも警戒感が漂っています。


ポートフォリオ銘柄】

ブロードメディア(4347)は昨日続落。前日に発表した決算が嫌気されました。元々div社買収により減益が想定されていたことで想定線でしたが、地合の悪さも重石に。そもそもここの株高は業績云々ではなく、アクティビストの買い占め合戦が背景にあるので、この辺りの継続性に注目です。


売りポートフォリオ川崎汽船(9107)は昨日反発。商船三井(9104)が予定通り上方修正と増配を発表し、海運株の上昇に繋がりました。またこにきて中東情勢の緊迫化も刺激材料に。15連続陰線の後は3連続陽線となっており、流れが変わったのでしょうか。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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そして次回は早くも7月の成績発表です。お楽しみに!

株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。

前回の地震保険話の続きです。

それからも診断士の方の調査は続きます「家の中で休んでいていただいて結構ですよ」と言われました。確かに仕事をしているところを見られるのは嫌でしょうねただ私は興味半分と無言のプレッシャーを与え続けなければならないという気持ち半分で、調査の流れを見守っていました当時はまだ真夏ではなかったものの、初夏の日差しがきつい中で、お互い消耗戦です

診断士の方は脚立を使って屋根の上に上ってくまなく調査したり、雑草がぼうぼうの庭に出て、我々がここ10数年足を踏み入れていないような狭いところに潜り込んだり本当にくまなく調査しているようです汗だくになりながら大変な仕事ですそんなこんなで1時間程の調査が終わりました

終了後に「これで決定ではないものの、一応本日の判定としては一部損が認められます。満額保険金の5%ですね」ということで、一応少しはお金が下りることになりました。私もホッと一安心母が書類を記入している間、お茶を差し出して和解の(?)雑談をしました

その保険会社は中堅なので、全国に支店があるわけではないから名古屋からやってきたとのこと。一週間前までは能登震災に対応するため金沢の方に出張所を設けていたが、丁度撤退した後だったので、今回わざわざ名古屋からお越しになったようです無論、この家だけではなく、他にも金沢の方で別件の診断があるので、この後すぐにそちらに向かうとのこと

能登の状況も伺いましたが、やはりまだまだ復興どころか、復興の前段階にすら至っていないようでした何とか能登の方達の日常が少しでも早く戻れば良いのですが

ところで今回、母がかんぽの方の地震保険にも入っていて、二つ入っていることが発覚地震保険は二つ入っていても意味がないので(ちゃんと保険会社側で情報をやりとりしているそうです)、解約しないといけないのですが・・・高齢になってくると何もかも面倒くさがってやっていません。こういう無駄な保険いっぱいあるんでしょうね・・・(完)

今週の重要イベントや決算を控えて様子見

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前日のNYは今週のハイテク企業の決算やFOMCなどの重要イベントを控えて様子見ムードが拡がり高安マチマチ。商いも閑散。長期金利は4.18%に下落。半導体株指数のSOX指数は0.3%の、中小型株指数のラッセル2000の1.1%のそれぞれ下落。ここまで弱かったTeslaは5.6%の急反発。戦略備蓄の補充取り組み強化が伝わったものの中東懸念緩和でWTI原油先物は75ドル台に下落。


投資判断は「売り」。ここ最近注目となったのはラッセル2000の急伸。普段あまり話題にあがらない指数ですが、先週まで3週連続で伸びています。CPIを受けて長期金利が低下したにも関わらず、ハイテク株が売られる形になり、その資金の受け皿としてこれまで弱かったところに流れ込んだ格好。

個人的な感覚としては9月利下げがかなり現実化してきたようです。CPIは遂に前月比でマイナス。コロナ直後以来4年ぶりです。ガソリン価格下落の影響が強かったとはいえ、それを除くコアの方も伸びは21年8月以来の低水準。ただコロナ後のパターンでは6月に落ちて9月にかけて少しずつまた上がっていく傾向があるので、何らか季節性があるのかも知れません。

そしてこのブログを休んでいた間の衝撃的なニュースとしては、トランプ氏狙撃事件。負傷したもののテロリストには屈しないガッツポーズを見せた決定的な写真で強いアメリカを体現しており、これでもうトランプ氏の勝利は確実な感じです。

個人的には最初狂言なんじゃないかと思った程出来過ぎですが、弾が耳の上部を貫通しており、本当に強運なんでしょうね。元々支持率でも優位なのに、発覚リスクを冒してまで狂言する必要もないですし。益々トランプトレードに拍車がかかりそうです。

そんなわけでFRBとしてもトランプ氏が大統領に決まる前に利下げ開始したいでしょうし(政治的なノイズ払拭のため)、次回は大統領選挙直後の11/7という日程ですからそのタイミングはより政治的な受け止め方をされるので難しい。やるとしたら9月か12月で、年2回がメインシナリオという感じです。

実際、長期金利は一時3月以来の水準まで低下。下落トレンド(=債券高)が鮮明になってきています。にも関わらずマグニフィセント7は売られる形になりました。この基調の変化をどう読み取るべきかですが、非常に杓子定規に捉えると「アメリカの景気回復期待」ということになります。つまりCPI発表以降、2年金利の方が大きく下がっていて逆イールドは幾分縮まりました。だから指数は下がったけれど中小型株中心に上がっている銘柄の方が多いという形になりました。

アメリカのMMFは月初時点で1000兆円規模とまた過去最高を更新した模様。高金利MMFの受け皿になっている面もあるようですが、アメリカ株の「買い辛さ」もあるように思われます。お金はあるけれど買える株が減っている、ということで、ひとまずマグニフィセント7売り、出遅れのラッセル2000買いという動きに繋がった印象。そういう意味ではまだ株式市場から資金が逃げ出している感じはありません。
https://jp.wsj.com/articles/where-have-all-the-good-stocks-gone-874c4af0

一方、トランプ氏の掲げる政策が、減税や追加関税によるインフレ圧力の高まりであることから、トランプ大統領再登板は金利上昇圧力になります。

為替に関しては介入による円高ばかり注目されていますが、そもそもドルインデックス自体がCPI発表後に下落し続けていました。勿論、介入による円高そのものがドルインデックスに影響を与えていますが、ドルインデックスに占める日本円の割合は2位ながら13.6%と低め。57.6%と最大のユーロが対ドルでCPI以降ぐんぐん上がっているので、足元の円高は介入効果よりもCPI効果が大きいと言えます。そこを見誤らないようにしたいところです。

商品市況に関してはドルインデックスが下がって全般的に買い圧力に繋がるはずですが、原油は下落。その他の天然ガスや銅、穀物なども微妙に下落しています。一方、どのシナリオでも上昇するとみられる金は、長期金利の下落で妙味が増している形。

日本株に関しては、自社株買いが増えていますが、持ち合い解消売りが相次いでいます。連日のように大手の売出が報じられていました。この辺りを買い支えるのがGPIFなどのもう一つの役割に思われます。

SQを終えたところで急落となった展開ですが、SQそのものが終わってしまったことで推進力の喪失、またSQ値である41531円を意識したところまでしか戻れなかったことで上値の重さが露呈し、買いが続かなかったことも一因とみられます。


新興市場は「中立」。昨日のグロース指数は続伸。後場もしっかりで高値圏での引け。ただ上昇率はTOPIXなどよりも低いところでした。売買代金は1175億円と最近の中では低調。現状、大型株の方がボラティリティのある状況なので、折角為替が円高方向に向いてきましたが蚊帳の外感がありますね。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は昨日反発。昨日は保険株が上昇率トップとなり、10連敗は阻止できました。チャートを見ると25日線に沿った形の上昇になっており、となると本日も10円程上昇するのでしょうか。猛暑は動物病院の通院頻度を低下させそうですが。


売りポートフォリオ川崎汽船(9107)も反発。そして陰線記録は遂に15でストップ。引けまでわからなかったですが、最後に何とか陽線に切り返しました。ただ足元では自動車各社の販売台数が減産影響もあって低調。為替の円高など逆風が目立ちます。中東懸念緩和も売り材料ですね。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


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ほおっておけん!中編

前回の地震保険話の続きです

私は診断士という人種をかなり警戒してました何かとケチを付けて保険金を払わないようにするのではないか、と。なのでもしこれで全く保険金が下りない、という判定になるのであれば、全然関係ないけれど昨今のビッ○モーター事件にでも絡めて嫌みの一つでも言ってやらねば・・・と思っていました

やってきたのは50代くらいの男性。玄関先でご挨拶し、名刺を受け取ります。この段階では普通の人の感じ(当たり前)

早速作業にとりかかるということで、まずは我々側からアピールポイントを報告します。リフォーム業者の人からドローンなどで調査してもらった資料を参考に、あそこも、ここも・・・と色々お伝え。まずはその注目ポイントについて確認する、ということで、家の中をあちこち見ながら写真撮影が始まりました

途中、リフォーム業者の人が天井に近い壁のヒビも見つけ「あ、ここも」などと言いながら一つ一つ確認されます。ただ結論から言うと、あまり家の中の被害はポイントが高くないようです。余程の酷さでない限りは対象にならないのだとか。というわけで、ちょっとくらいのヒビの報告は無駄骨でした

これはリフォーム業者の人から聞いた話ですが、家の基礎部分のヒビ割れや、柱など家の耐震性に関わる部分の損害がポイントが高いらしく、特に基礎部分のヒビ割れは小さなものでも1本あれば1mのカウントとなるようです。

それが外周の5%以上あれば一部損の認定になるのですが、数本確認できました。そもそも外から確認できるそれがあったからこそ、今回リフォーム業者の人が、実家に申請を提案してきたようです。なるほど、そういう営業なんですね(つづく)

ひとまず週末でアメリカ下落一服

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金曜の日経平均は続落。前日のNYは寄り前に出た4-6月期GDP速報値が前期比年率+2.8%と予想を大きく上回り景気敏感株中心に買われたものの、ハイテク株中心に不安定さが続き引けにかけて売られNASDAQS&Pは下落。商いは活況。Teslaは反発しましたが、それ以外のマグニフィセント7銘柄は下落。中小型株指数のラッセル2000は1.3%の上昇。WTI原油先物は78ドル台に上昇。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。引き続き半導体株中心に売られました。トヨタ(7203)も3000円の節目割れ。ただ間も無く売りが一巡すると、その後は買いが優勢に。為替の落ち着きを背景に、ファーストリテイリング(9983)など指数寄与度の高い銘柄が引っ張り上げる形。ただ昨日後場の高値手前までが限界。

後場は寄り天の形。アメリカ株同様に引けにかけて売られ、前場安値を下回り安値圏での終了。TOPIX終値で2700ポイントを割り込み、4月以来の安値に。売買代金は4.4兆円台と活況でしたが前日より低下。REIT指数は反発でした。


投資判断は「売り」。金曜のNYはPCEデフレーターがほぼ予想に一致したことで3指数揃って反発。ラッセル2000も1.7%の上昇。売買高は平均並。長期金利は4.19%に低下。ただマグニフィセント7の銘柄はマチマチ。WTI原油先物は76.5ドルまで下落。それらを受けた日経平均先物は38200円となっており、週明けの日本株は反発スタートが予想されます。

今年は世界各国が選挙の年。フランスは左派政党の勝利。イギリスも野党の勝利。皆「与党(現職)が弱い」というところで共通しています。日本も自民党の支持率自体は厳しいですが、国政選挙はないですからね。ただ中国は安定していても、株価は上がりませんが。

フランスの政局に関しては、折角市場が「極右政党といっても、今はそこまで極右ではないし、言っていることは比較的まとも」と受け入れ始めたところに、結局は左派政権が奪取ということで振り回されただけの格好。この「思っていたような展開にならなかった」という辺りの方がリスクになっているような気もします。

イランですら大統領選挙は改革派(核合意の再建と欧米との関係改善を支持)のペゼシュキアン氏が勝利。19年ぶりの改革派ということで、これは西側にとっては有り難い話になっています。実際、原油や海運株はこの辺りから下落しています。

ただイランは最高指導者ハメネイ師が権力のトップであり、過剰な期待はできなさそうですが。ともあれイランも欧米の制裁も影響していますがインフレ率40%超ということで、物価高に対する国民の不満は各国共通です。

ともかくアメリカの大統領選挙の行方は今年の最大の関心事です。足元ではトランプ氏の勝利を見越した財政不安拡大→長期金利上昇がありました。逆に一部では特に2年金利が2月以来の水準にまで低下したことに注目する人が多いようです。

機関投資家アメリカ株保有状況を確認すると、7月上旬時点ではここ2年間の最高水準まで上昇してきていました。機関投資家はパンパンにアメリカ株を買って楽観的に見ていた、ということ。
https://naaim.org/programs/naaim-exposure-index/

そもそも株はインフレに強い商品ということで、インフレだから買われてきたという面があります。それがいよいよ利下げしないといけない局面に・・・となると、それは大きなトレンド転換になる可能性があります。本当に利下げ開始を喜んで良いのかどうか。その辺りが株のポジションを落とす動きに繋がっている面も否定できません。

為替に関しては7月はアメリカの金利低下やヨーロッパの選挙通過による安心感などを受けてドルインデックスが下落基調。その分、ドル円円高方向に振れています。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/

日本のGPIFに関しては、今月5年に一度の年金の財政検証結果が公表されましたが、やはり5年に一度の資産配分変更で日本株のウエイトを引き上げてくるのではないかという見方も一部にはあります。実際のところはどうでしょうか。

ただ円安によってGPIFは世界最大の機関投資家という地位から転落してしまったのだとか。一方で原油が上がっているのでノルウェー年金資金が上がってきているようです。

REITの方は低迷継続。終値ベースで3月以来の安値水準となっています。やはり日本の長期金利自体は上昇基調にあるものの、そうは言ってもまだ1%程度の話ですし、世界に比べて全然低水準です。


新興市場は「中立」。金曜のグロース指数は反発。ただ寄り底の形で上昇したものの、後場は急速に値を消し、ほぼ寄り値に戻して安値圏での引けとなりました。6月から続いた魔法が解けた感じで下落が続いています。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続落。これで9連敗となっています。三井住友の売りがまだ続いているのでしょうね。ただ出来高は今月2日の急騰の際の水準に次ぐレベルになっているので、そろそろ売り一巡感が出そうですけれど。


売りポートフォリオ川崎汽船(9107)も続落。こちらは何と15連続陰線ということで記録的なことになっています。木曜寄り前の上方修正、そして金曜の自社株消却共に効果なし。まあ前者は日本郵船(9101)の上方修正で、後者は自社株買い終了後は行うと予告済みだったので、共に織り込まれいたと言えますが。来週は記録更新なるか。


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ほおっておけん!前編

元日に発生した能登地震の影響は実家にも及びました。まあ能登の方ほど深刻なものではないのですが、風呂場のタイルが剥がれたり、基礎にヒビが入ったり、瓦がズレて雨漏りしたり雨漏りは嫌なのですが、元々古い家で母も生活には大きな支障はないので、そのまま過ごしていました。

6月になって、住宅リフォームの人が営業でやってきました。「もし地震保険に入っておられるようならば、地震保険下りると思いますよ。もし下りたら修繕しませんか?」と提案。地震保険には入っていたので、母ももし本当に下りるのならば、その範囲で修繕したい、と。

早速、業者の人が家の周辺を調査。今はドローンなどを駆使して満遍なく撮影してくれるんですね。修繕箇所を小冊子的な感じにして渡してもらい、母と検討しました。というわけで地震発生から随分経過しましたが、地震保険の申請をしてみることになりました。

数日後、保険会社から診断士の方が家にやってきて、被害の程度を調査することになりました。その際、リフォーム業者の人にも立ち会ってもらう形。リフォーム業者の人は勿論保険が下りれば下りるほど仕事が増えるので、こっちサイドの味方ということになります。

リフォーム業者の人は20代の若者。土曜の午前9時に診断士の人が来る、という約束になっていたので、その一時間前の8時から我が家にやってきて作戦会議。ただ改めて話すことも少なく、残り50分程は居間でテレビを見ながら雑談

その時、テレビに目黒蓮が映り「ボク、この人に会ったことがありますよ」と。私と母が「えぇ」と驚くと、元々千葉で飲食店で働いていたことがあり、その際お店にやってきたのだとか。勿論、話をしたりできるわけでもないので、単にお客さんとしてやってきたところに給仕しただけということなのですが

そんな他愛もない話をしていると、やがて診断士の人がやってきました。(つづく)

6月の成績発表

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丸々一ヶ月お休みをいただきましたが、何とか生きています。仕事が立て込んできたのと、プライベートでのイベントごとやらなにやらでバタバタバタバタしていました。毎度のことですが、有料メルマガの方は基本毎日発行しているので、有料メルマガもご検討ください。

そして本日は今更ですが、残していた宿題6月の成績発表です。6月は総会シーズンに合わせて、月末にかけて買われた月でした。そんな中、私のポートフォリオはどうなったでしょうか?早速検証してみましょう!(評価は6月末株価で行っています)


【買い銘柄】

アニコムHD(8715)
615円→673円(20営業日保有 上昇率9.4%)

自社株買いや保険株の上昇を背景に6月は珍しくしっかりした上昇に。月間で5月の売買高が過去最大になっており、そこからの上放れを明確にした月でした。7月に入ってからは今度は700円の抵抗力が意識され、三井住友が売ってきたことや地合悪化でまた下落。75日線で踏みとどまれるのかどうか。


日本マクドナルドHD(2702)
6440円→6340円(20営業日保有 下落率1.6%)

6月も円安に苦しめられる外食産業。7月に入ってから更に一段安し、足元ではようやく下げ一服の動きになっています。為替は円高方向に反転してきたことで、この辺りはプラス。システム障害をまた起こしましたが、こちらは特に嫌気されていません。また円安が続けば更なる値上げも、という話もあり、6000円の下値は堅いと思いますが。


ブロードメディア(4347)
1624円→1824円(20営業日保有 上昇率12.3%)

ニッポン・アクティブ・バリューファンドに加え、イギリスAVIまで参戦。アクティビストに囲まれ、経営陣にしてみれば前門の虎後門の狼状態になっています。7月には一時1900円を突破し目標株価までもう少しまで行きましたが、地合の崩れで足元は失速中。またどこかが狙ってくるでしょうか。


SPDRゴールド(1326)
34100円→34640円(20営業日保有 上昇率1.6%)

6月も順調に上昇。金価格と円安の組み合わせで考えると、この商品はどのシナリオを想定しても買われる最強商品だと思っています。足元はさすがに強烈な円高反転が逆風になってきましたが、調整一巡後改めて上値を追いに行く展開になると思います。


SBIインシュアランスG(7326)
1033円→1047円(20営業日保有 上昇率1.4%)

引き続き世界的な自動車価格上昇が保険料の上昇に繋がりますが、いかんせん3月に実施された売出価格1058円がずっと意識され、また200日線も重石になっています。マグマが相当溜まっている感じなので、上放れた時はかなり強い相場になると思いますが。この水準は仕込み場です。


【売り銘柄】

川崎汽船(9107)
2331.5円→2340円(20営業日保有 上昇率0.4%)

6月はまだ落ち着いた値動きだったのですが、7月は諸々波乱の値動きに。足元ではまた大規模な上方修正を出しましたが、残念ながら効果は薄くなっています。足元の円高は重石ですし、繰り返しになりますがトランプ氏が海運株の「儲け過ぎ」に目を付けてくると思っています。


ファーストリテイリング(9983)
40210円→40560円(20営業日保有 上昇率0.9%)

こちらも6月は落ち着いた値動きでしたが、7月に波乱の展開になっています。ここがSQ前日に決算を発表→売られたことが、実は7月急落相場の隠れ戦犯だと思っています。これだけ猛暑の中で月次も良かったのに上がらないのであれば、何があったら上がるのやら。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.15(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 5/31終値38487円→39583円(20営業日 上昇率2.8%) 0.14(%/営業日) 
TOPIX  5/31終値2772→2809 (20営業日 上昇率1.3%) 0.07(%/営業日)

今月はベンチマークに勝利!売り銘柄はそれぞれ踏み上げをくらいましたが、ブロードメディアとアニコムの強さに助けられました。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数1651.5ポイント
無事過去最高を連続更新。ただ本当はもう少し勝ちたかったですね。


最後に市場の投資判断ですが引き続き「売り」を堅持しています。そもそも日本株は7月は弱い月というアノマリーがあります。01年以降でみると7月は3番目に日経平均が弱く、陰線にもなりやすい月です。まあ8月が一番弱いのでその導入という面もありますが、6月が総会シーズンで強いアノマリーの反動が出やすいという面もあります。

グロース指数は何故か強い6月相場が終了。昨年は7月から10月にかけて株価が低迷してしまいましたが、今年はどうでしょうか。



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