KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

9000円突破も上値重く

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日経平均は金曜続伸。前日のNYは小幅安。それを受けた日経平均は9000円を目前に売り先行のスタート。しかしその後すぐに切り返して9000円を突破すると、その後は9000円を挟んで一進一退の展開に。

ただ後場も次第に下値が買われるとプラス圏でしっかりの値動き。引けでも9000円台を維持して終了できました。売買高は17億株台、売買代金は1兆円超えとそこそこでした。


投資判断は「中立」。ただ、金曜のNYが企業決算の先行き不透明感からブラックマンデー記念日の暴落となったことで、実質的に来週は「売り」の週になると思います。シカゴ225先物は8860円と大きく下がっていることから、日経平均も来週は売り先行のスタートとなるのがほぼ確定的。前回「買い」に挙げたいところを堪えて正解でした。

チャート的には日経平均TOPIX共に上に出来たアイランドリバーサル(9/14〜9/25)の窓を埋め、TOPIXは7/4,8/20,9/19辺りの高値を結ぶ上値抵抗線に概ね接近してきました。日経平均が9000円に到達という上値達成感から見ても、かなり上値は重い展開になると言えそうです。前回示した「三空」の存在も下方吸引力を示します。

日経平均の週間上げ幅は今年最大となり、まして金曜のNYの暴落ですから、来週はさすがに反動安が出てくるのはやむなし。下落の週となりましょう。次は下に出来たアイランドリバーサルの窓埋め、及びTOPIXの下値抵抗線(6/4,7/25,9/6の安値を結ぶ線)に達する725ポイント辺りまでの下落を見込みます。

と言うわけで、今週はここまで売られたSNSとかそういった銘柄が何とか代替的に物色される程度ではないかと見ています。そうやってお茶を濁しながら、再度反転のタイミングを伺うという感じになりそうです。

一方で、再来週辺りからの反転のきっかけはそれぞれあります。一つは決算が来週末からいよいよ本格化してくること。後述のNEC(6701)のように一転好業績が報じられて買われる中核銘柄もあるでしょうし、また悪い決算が出ても、決算発表当日の為替水準が安ければ、意外に好感される可能性があります。

その為替に関しては、先日のソフトバンク(9984)によるネクステル巨額買収の話から、お陰様で流れは円安モードになっています。ソフトバンク自身はその間、時価総額が一時1兆円近く減少し、人身御供となって円安にしてくれました。有り難や。そんなわけで、過去の巨額海外M&A後の為替の動きについて調べてみました。

JT(2914)がガラハーを約2.2兆円で買収した日本史上過去最大の買収劇の際は、06年12月に発表されてから翌年7月までポンド円は円安に動きました(買収完了は07年4月)。06年3月にソフトバンクがボーダフォンから日本事業を約1.9兆円で買収発表した際には、ポンド円は約半年、ドコモ(9437)がAT&Tに1.1兆円出資発表した2000年12月以降、ドル円は約4ヶ月円安に動きました。

ということは、今回のソフトバンクのネクステル買収約1.8兆円に関しても、半年程度の円安を誘発するのではないかと思われます。それはまず政府による介入と違って、実需としてのドル買いが起こるからであり、それによって他社が追随して買収が起こるかも、という観測が相場を下支えするからです。

もう一つは、純粋に経営陣として円のピークと判断し、つまりこれから円安トレンドに移行していくであろう時期をきちんと選んでいるため、元々円安に向かいやすい時期だということです。実際に、例年8月初旬から10月中頃までに円高が進展し、1月頃までは円安が、また一旦円高に振れた後に4月頃にまでかけて再度円安トレンドに向かいやすい傾向があります。

そんなわけで、為替の円安トレンドが後々きちんと日本株を下支えしてくれると思います。ユーロも木曜に一時104円台を付けたことで、5月以来の円安水準となっています。トレンドとしてはドルも合わせて円安トレンドに入っていることから、外需の決算がどれだけ悪くても、日経平均は8600円の辺りで下げ止まるでしょう。

ちなみに来週25日はネクステルの決算発表ですから、それまでソフトバンクはなかなか買い辛い銘柄になるのではないかと見ています。


新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。また東証1部が売られることで、再度バイオ株に火が付く可能性もあります。金曜マザーズ上場のIPOトレンダーズ(6069)は美人社長効果もあって(?)買い殺到の値付かず。ここは少し新興市場を元気にしてくれる材料になりそうです。


ポートフォリオ銘柄】
NEC(6701)は大幅反発。朝の日経で中間期の4年ぶり黒字転換が報じられると買い気配スタート。昨日の疑惑報道による急落の反動もあって、一気に5日の高値水準まで回復。何か昨日の今日だけに報道側のベクトルを感じなくも無いですが、まあ上がったので由としましょう。

そして昼には会社側から正式に中間期の上方修正が伝わると、新聞内容以上だったことで更に安心感が強まった格好です。この辺り、ずっと当ブログでも「NECの業績が良いはずなのに何でここまでアナリストなどの評価は低いんだ」と繰り返してきたことが報われた格好です。この業績改善の流れは株式需給の改善にも繋がりますから、まだまだ強気で大丈夫でしょう。


売りポートフォリオ日本電産(6594)は反落。丁度5500円で戻り一巡の流れになっています。このまま焦らず下がっていくのを待ちましょう。


ここでもう一度売りポートフォリオ銘柄としてファーストリテイリング(9983)を挙げておきます。取り上げ根拠は前回とほぼ同様なので、文字数の関係上省略。目標は15500円とします。


【注目銘柄】
東京鐵鋼(5423)は大幅高。こちらは18日配信の有料メルマガで以下のようにコメントしました。

「既に大幅な下方修正は規定路線でしたが、本日中間決算発表と同時に通期の下方修正を発表。一方で減配は出されなかったため、上手く出尽くしの流れが出てくれることに期待します。元々10月の全品種契約価格が据え置かれたことで、下半期以降の回復が見込まれる動きとなっていて、市場の関心は既に下半期に向いています。

なので、利益分の下方修正幅は中間期の会社計画未達分が上乗せされただけになっています。一方、売上は随分と下方修正しているため、その点が市場にどう評価されるかは気がかり。

このままいくと4期連続赤字なのですが、意外に財務体質は悪くなく、疑義注記もありません。有利子負債比率は16.7%と他の電炉メーカーと比べて遜色なく、むしろ良い方です。ですから配当も堅持できています。

一つ懸念は低稼働率で不採算の田原工場減損リスク。雰囲気は堺工場でやられたシャープ(6753)に似ていることから、これで下げ止まりにはならないかも知れません。10日以降の上昇も決算悪材料出尽くしを狙った買いが積み上がった結果なので、その分は反動が気になります。そんなわけで、明日本日の高値263円を上回れるようなら買い、それ以外は見送りとしてください」

結果、金曜は寄り付き後買われ、263円で買ったとしても5%以上の上昇幅となりました。そして会員様にお伝えしている一日の値幅限度額の計算に照らし合わせると、275円辺りでの売却が適当だったかと思います。この辺りはドカンと来たらさっと引くことも肝要でしょう。


トプコン(7732)は反落。こちらは前回も当欄で紹介致しましたが、14日配信の有料メルマガにおいて買いで取り上げ。以後スルスルと上昇し、金曜引けの時点で投資期間終了。目標には届きませんでしたが、無事上昇率10.5%の幅をとることができました。

そんなわけで、以下に取り上げ根拠を記します。

「測量やGPSを使ったポジショニング事業が主力。また眼科用機器でも有力。今期は増収増益通しながらも、第一四半期の段階では売上も減少し、リストラ費用の計上などもあって赤字幅拡大。中間期は会社計画は増収増益を見込んでいるものの、四季報予想では減収となっており、市場的にも安値更新が続いていることから下方修正リスクはある程度内包しているものと思われる。

一方、ポジショニング事業はコマツ(6301)の無人ダンプ採用や、オーストラリアなどの大規模農場でIT化・省力化の流れが進んでいることから、今後の成長を期待できる分野。為替の円高が響くものの、眼科用機器を扱うアイケア事業も、新製品の投入効果から回復を期待。

テクニカル的には各移動平均線を割り込んでいるものの、200日線との乖離が30%前後となっていることから、そろそろ一度リバウンドがあっても良さそう。金曜は安値で「陰の陽はらみ」の形となったことで、変化点が近い雰囲気が出ている。セオリー通りに行けば明日「高寄り陽線となれば買い」であるため、買われて5日線を越えるところを狙っていきたい。

MACDパラボリックは暗転。一目均衡表は三役暗転の形でボリンジャーバンドは-2σを拡大しながら下落が続いている。流れは下落トレンド継続であるものの、ストキャスは安値圏を示していること、また昨年10月以降350円前後が底値を示していたことから、下げ止まるのであればこの辺りと見たい。

需給面では5/1の年初来高値以降下落トレンドが続いて悪い流れではあるが、次第に高値期日が近づきつつあることで売り一巡感が出てきそうな感じ。また信用倍率は9万株の売り長と、直近はやや悪化傾向にあるにしてもまだ売り長を維持できている点は安心感がある。

予想PERは22.1倍で、同業の日立ハイテクノロジーズ(8036)の12.5倍との比較では割高。PBRは1.0 倍で同1.0との比較ではイーブン。予想ROEは9.9%で同7.6%に比べて高いが、下方修正を見込んだ四季報予想ベースでは5.0%となり一転低くなる。配当利回りは1.7%で同1.1%との比較では高い。

買値は上述のように金曜の流れから買われることを期待して。木曜の後場寄りに大口のクロスが入った360円の突破が短期の分かれ目であると見られ、できればここを上抜いて5日線も抜けるところを確認したい。目標株価は8,9月安値水準までの戻りを見越して。損切りは年初来安値更新まで引っ張りたいものの、持ちこたえられないのであれば350円割れのところで」

来週は下落スタートの週となりそうですから、上手く利食いできたのではないかと思います。


ウエストHD(1407)は続落。こちらも前回当欄で取り上げましたが、有料メルマガにて15日に売り銘柄として配信。その後下値を着実に切り下げて、金曜は一段安。無事200日線も割り込んできました。

丁度3日の安値で踏みとどまった格好になっていますが、月曜の寄り付きが売り先行のスタートとなった場合は一段安を見込めそうです。月曜の寄り付きに注目です。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。