KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は反落。前日のNYは個別企業の決算を受けて高安マチマチ。それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。寄り前の外資系証券の注文動向が売り越しとなったことや、昨日指数が3%を越える大幅高を見せたことで反動売りが出やすい地合でした。

ただTOPIXの方は銀行株の盛り上がりなどからプラスに切り返し、連日の高値更新。売買高は遂に50億株越え。売買代金は2.7兆円と大商いの一日でした。


投資判断は「中立」に。外国人の買いも今までと異なり買い一辺倒では無くなってきたような感じですし、また3連休を控えて一旦様子見姿勢も出そうですから、投資判断を一段階引き下げました。

で、いきなり手抜きですが下記に昨日配信した有料メルマガから抜粋。

「(昨日は)あまりにも先物が動くことから、昼には緊急取引証拠金の発動がなされましたが、市場は全く意に介さない様子でした。ガンガン現物にお金が流れ込んできた感じです。三菱重工(7011)の急騰やイビデン(4062)のストップ高など、本当にマネー大暴れという感じで、売買代金は2.8兆円とまた今年最大の商いを更新。

ブログでも年初に「50億株を越える日もいよいよ現実味を帯びてきました」と書きましたが、時間の問題でしょう。

それにしても勢いがありますね。厚い岩盤を強力なドリルで掘り進んでいっているような感じ。週末にオプションSQを控えていることで、今の出来高の中ではなかなか制御も効かないでしょうけれど、昨日の終値を考えると11250円辺りに持っていくのかな、と思っていたのですが、更に1ランク上げて11500円に照準を持っていくとは。

で、結局民主党政権時の高値11408円を政権奪還から2ヶ月であっさり越えてきました。逆にこの3年間は一体何だったんだ、という感じですね。

こうなってくるとまた読み辛いのですが、やはり11500円の達成感が出ておかしくない頃合いだと思います。一方、TOPIXの方が「上げしろ」があるので、まだ全体の方向性としては上値追いが続きそうです。つまり、日経225銘柄よりも内需株の方が妙味がありそうです。

ただ短期上げ余地は段々と狭まっている印象。一応「短期」と付けているように、基本は4月までの上昇トレンドを想定している姿勢には変わりありません。それでも目先は一旦利確の時期と言えるのではないでしょうか。ちょっとそろそろ付いていけないよ、という投資家が増えても不思議ではありません。

なので、2月のここからの上げは「新規で取りに行くための上げ」と言うよりも「利確タイミング提供のための上げ」と捉えるのが自然だと思います。実際に本日の日証金では融資残の減っている銘柄が多く、信用投資家は既に逃げモードに入っているのがわかります。

しかし私も非常に悩ましいのですが、一旦降りる根拠に乏しいんですよね。チャートは間違いなく上に行きたがっていますし、資金はドンドン株式市場に入ってきます。昨日のようなヨーロッパに怯える事象があって、地政学リスクも高まって(むしろ円安加速という前向きな捉え方をされている点に地合の良さがアリ)、休みに入ればわかりやすいのに休む気配は無い。

日本株にマネーが流れ込んでくること自体は自然の摂理です。株をやっていないような人はすぐ「バブル」という表現を使いたがりますが、バブルではありません。バブルとは債券市場の現状を指すのであって、株式市場はむしろ今まで逆バブルでした。

それが平常の水準にすら戻っていません。アメリカが史上最高値を目指す中で、これしきでバブルなんて言っていたら日経平均15000円なんてあと何十年待つ必要があるのか。

この水準訂正の流れを「アベノミクスによるバブル」なんて安直に表現する人は一生上昇相場に乗れないでしょう。度々言っていますが、アベノミクスなんて恥ずかしい流行語狙いの言葉は、週刊誌などのマスコミが素人に今の相場を一言でわかったような気にさせるために作られた造語であり、本質を言い表していません。

今起こっているのは世界的な債券市場から株式市場への資金移動。それを認識する必要があります。この動きは投信の流出入からも読みとれます。投信全体の金額はリスクオンの姿勢から流入が増えており、流入ファンドの上位は新規設定のファンドが多いためあくまで参考にするとしても、流出の上位はほとんど債券型の投信。
http://www.morningstar.co.jp/fund/fund_flow/pdf/3_1302.pdf

世界的の債券市場が約100兆ドル(約1京円弱)の規模に対して株式市場は55兆ドル。約半分の規模しかありません。つまり双方均衡になるだけで株式市場は今の水準から1.4倍程度のサイズになります。

外国人の買い以外にも、投信の買い(つまりは個人などの資金)や、最近は焦ってTOB、MBOを行う企業も目立っています。実際、今年に入ってから既に10件のTOB、MBOが行われています。色々な資金が「株価のインフレ」に先駆けて、我先にと買い向かっている状況です。

ですから「お金の流れ」から読み解くと、まだ株高が続きそうです。「お金は寂しがり屋」と良く言われるように、集まるところにはドンドン集まるものです。

いずれにせよ、これが止まると次の新規資金が現れるまで株価はやや強めの調整を余儀なくされそうです。なので昨日の寄り前の外資系証券の注文動向で売り越しに転じたのはちょっと嫌な感じでした。

本日早速買い越しに転じて、昨日の下落を弱気筋のふるい落としに変えてくれたわけですが、もし明日の寄り前の動向がまた売り越しに転じているようであれば、今までのようなイケイケでは無いということです。11500円突破の推進力を失うと言って良いでしょう。

と言うわけでまたまとまりが無い文章を一行でまとめますと「中期上昇トレンドに変化は無いけれども、目先は一服感が出てもおかしくない場面」と思っています。皆さんの姿勢が長期ホールドタイプであれば、特に慌てる必要は無いと思いますが、細かく刻んで稼いでいきたいのであれば強気一辺倒は避けるべきで、ところどころにヘッジをかけていくべき頃合いと見ます。

トレンド変化のきっかけとしては日銀総裁人事の行方や、ヨーロッパリスクの台頭があります。特に来週は3連休を挟みますから、13週連続続伸は可能でしょうけれど、上値は重くなると思います」


それで本日発表された先週の投資主体別売買動向は案の定外国人の12週連続買い越し。一方個人は連続の売り越しが続いており、日経平均12週連続高の原動力はやはり外国人であったという裏付けが取れました。買い越し幅、売り越し幅それぞれ膨らんでおり、一段と方向性が鮮明化してきた格好。

個人投資家の参加意欲に関しては以前も書きましたが、正直そこまで旺盛な感じは受けません。それは当方への問い合わせやブログの閲覧数の伸びを見るとわかります。当方がだらしないのは確かですが、別に今に始まったことでもありませんし。今までは株式市場の盛り上がりに合わせて閲覧数が倍近く伸びたりしていました。

厳密に言えば増えてはいます。いますが、以前ほどの伸びはありません。まして本日の売買高は51億株と、震災直後の58億株弱に次いで史上2番目の記録。震災直後は一過性のイレギュラーですから、足元の出来高の盛り上がりにもし個人も荷担しているのであれば、当方への反応も史上最大規模にならないと道理には合いません。

新聞などを見ると「新規口座開設が2倍」などとありますが、増えているのはネット系証券だけで松井証券(8628)の社長が言うように「メーンはデイトレーダー個人投資家の裾野拡大はこれから」というのが実情のようです。

信用取引のキャンペーンが各社競われているから、既存投資家が別会社に開設しているだけの感じ。確かに売買シェアで個人投資家のウェイトが10月までの2割から1/3近くに達してきていますが、その大部分は信用無制限回転によるものですから、やはり新規の担い手というのは語弊があります。

であるならば、潜在的な買い手はまだまだこれからくるという前向きな解釈もできます。外国人投資家の買い越し額は11月中旬から累計で3.3兆円。流入余地と見られる5兆円まで過半は入ってきています。これをもう3兆円入ってしまったと見るか、あと2兆円も入る余地があるか、で見方がまた分かれるところですが。

ただ、いい加減彼らの買いもピークに来ている感があります。本日の出来高もそうですし、例えばNTT(9432)の大幅高もいよいよ最終局面を感じさせる展開です。確かに利回りの高さを見ると買われてもおかしくありませんが、逆に言えばそれ以外に同社を買うべき理由は見あたりません。実際に今まで散々放置されてきました。

つまり、NTTはその時価総額の大きさ、流動性の高さのみを材料に買われたのです。上述したように、最近は大型株がおよそ大型株らしからぬ派手な値動きを見せます。その中で探しに探した結果、最後の大物出遅れ株にまで資金が浸透していった結果、という感じです。

一方、商いが膨らむということは、それだけ売りも出ているということです。それが今回の投資主体別売買動向でも明らかなように個人投資家や信託や保険など機関投資家の売りというわけですが、その大部分はおそらくヤレヤレ売りで、余程のことがないと新規に市場に戻ってこない感じです。

逆に言うと、連日報道されている「日経平均連日の高値」「アベノミクスで狙う株はコレだ!」などというすり込みに応じて、今まで株に関心の無かった素人投資家が入ってきたらいよいよ大天井のような気がします。何故なら彼らが本当に最後の担い手であり、最後の予備兵力が投入されてしまうと、いよいよ弾薬も底を尽きるからです。

幸い、上述のように今はまだそのタイミングではありません。ですから今の相場は相当に強い相場であるのは間違いなさそうです。売買高や記録的な連続上昇からして既に証明されています。今回の上昇波動の終着点はもっともっと先にあるものと思います。

とはいえ、当然一貫して上がり続けるものではありません。今朝も寄り前の外資系証券の注文動向は売り越しで、足元は彼らのスタンスにも強弱感が出てきました。

今は一旦小休止を入れやすいタイミングなので、一度ある程度の利食いを入れて冷静になるべきと思います。明日はSQと決算発表が最も行われる日であることから、短い時間軸で区切った場合での出尽くし感が出やすい頃合いと言えましょう。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。バイオ株が崩れたことでマザーズ指数は軟化しましたが、日経JASDAQ平均は続伸と上値追いの動きが継続。引き続き個人投資家の資金が良いように循環していることが読みとれます。新興市場は上述の外資のスタンスとは直接関係が薄いですから、この流れはまだまだ続くものと思われます。


・・・と、今回は前フリだけで色々書き過ぎたので文字数オーバー。個別株の話は次回に回します。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。