KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

1月の成績発表

★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)


▼下記URLから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり4,200円~。

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しいただければと思います。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

相場が変動するとにわかに忙しくなるのでブログの更新がまた途絶えがちになりましたが、本日は今年最初の1月の成績発表です。1月は高いというアノマリーを無視して日経平均採用銘柄中心に売りが続き、アベノミクス開始以来の大きな月足陰線となりました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
228円→219円(19営業日保有 下落率3.9%)

昨年末からの流れの良さを引き継いで基本的にはしっかりした展開が続きました。GSによるメガバンク強気見通しを受けて23日には年初来高値を更新。地合の悪い中で健闘した印象でした。

そして金曜引け後に出た第三四半期決算では、通期予想を据え置いたものの純利益ベースで進捗率が93.8%という好決算。債券市場の下落から利益率は悪化したものの、株高や景気回復による与信コストの減少が好業績に繋がりました。それを受けて0.5円ながら増配も。

通期は恐らく計画超過でしょうし、配当利回りも3%と非常に高い優良株。さすがに全体地合に押されて上値の重い展開が続きそうですが、NISA絡みの個人買いも下支えに下値は相対的に固いと見られます。


三井海洋開発(6269)
3020円→2813円(19営業日保有 下落率6.9%)

3000円前後での横ばい推移が続いていましたが、遂に下放れの動きに。足元の受注は旺盛ですけれど、新興国の通貨不安が同社にも直接的に影響してくる感じ。同業の日本海洋掘削(1606)は12月から下落トレンドを明確化しており、ちょっとしばらくこの分野に資金が入ってくる感じはなさそうです。


岡三証券G(8609)
1072円→965円(15営業日保有 下落率10.0%)

昨年末からの流れやNISA開始に伴う個人投資家売買の活況期待から、目標株価まで一気に行ってくれる・・・と思ったのですが、突然降って湧いた新興国ショックで株価が急落。それを受けてまだ利が乗っている段階で利食い終了としました。もう少し行けると思ったのですが残念。


東京瓦斯(9531)
518円→512円(19営業日保有 下落率1.2%)

500円を底に反発の兆しが出てきたところで株安の流れ。ディフェンシブ性に期待して28日には逆行高する場面もありましたが、金曜は場中に通期見通しの下方修正を発表。ガスの売上高は伸びたものの、円安により原材料費が増加しました。

ただ最終四半期のドル円想定レートは105円ですが、足元は102円台で推移しており、円高傾向は同社にとってプラス材料。また株価が比較的安定しており利回りも計算できること、相場が荒れてきたことによるディフェンシブ銘柄への資金流入を考えると、今の地合は相対的には追い風と言えそうです。


日本碍子(5333)
1988円→1757円(15営業日保有 下落率11.6%)

エントリー後は着実な上昇を続けていましたが、今月はその反動が出た格好。地合の急落を見て利のあるうちに終了としました。そして金曜に出てきた決算は通期見通しを大幅に上方修正。環境意識の高まりから中国ではトラックの排ガスに新規制が設けられ、その他地域でも円安効果が出たことや、半導体向けの需要が増加したことも起因しました。

うーん、これはちょっと勿体ないことをしたかも知れないですね。足元でインドでも大気汚染が深刻化していますし、同社のニーズは益々高まってくるものと思われます。


IJTテクノロジーHD(7315)
500円→510円(15営業日保有 上昇率2.0%)

東証2部市場の活況を背景に、同社も次第高の展開に。終値ベースでは全値戻しを達成しました。ただ10月、11月安値を結ぶ下値支持線の延長線水準を上回れなかったところに地合の悪化が重なり下落。そこで損切りとしておきました。為替の円高基調や明日の選挙で混乱が続くタイも足を引っ張る形か。


ダイユーエイト(2662)
705円→750円(1営業日保有 上昇率6.4%)

大発会の時点で突然急騰し、無事目標株価達成となりました。また来年くらいには狙ってみたい銘柄です。


吉野家HD(9861)
1/11より 1320円→1464円(14営業日保有 上昇率10.9%)

牛すき鍋膳が売れているのを目の当たりにしてエントリー。決算は良くなかったものの、牛すき鍋膳が登場したのが12月以降ということで、ここから効果の発現に期待できます。

また足元でNISA絡みで2月権利の優待狙いの買いが続いていることから、空売りがドンドン増えても株価は上がり続けており、売り方の首を真綿で絞めている状態。円高も同社のメリットになります。そろそろ追証が出そうな地合の急落が続いていますが、その場合売り方の「投げ買い」にも期待でき、ドカンと上げる場面があっても良さそうです。


フィールズ(2767)
1/18より 2083円→1963円(10営業日保有 下落率5.8%)

JPX400採用の新興小型株としてエントリー。パチンコ関連株として注目を集める同社ですが、足元ではコンテンツビジネスに注力しており、事業構造の変化には好感が持てます。ところが新興のこちらの銘柄も足元では地合悪化に押されて下落傾向。週明け直後の第三四半期決算に期待。


住友金属鉱山(5713)
1/22より 1470円→1345円(7営業日保有 下落率8.5%)

昨年共に大きく下落した金及びニッケル価格の上昇を予想してエントリー。金については昨今の新興国通貨混乱からリスク回避の資金が入ってきている割にはあまり上昇を見せず。中国で金需要が高まっていることや、最大需要国であるインドでの金輸入規制緩和期待、また我が日本でも消費増税前の駆け込み買い期待から、需要は全般的に引き締まる見込みですが。

ニッケル価格についてもインドネシアの禁輸から供給不足感が出て、先行き見通しには明るさが出てきています。ただ同社の株価はそれらを無視して地合に押される展開に。何はともあれ来週の同社の決算、特に第三四半期までは悪くても通期見通しがどうなるか、に注目したいところです。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.28(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただし、ダイユーエイトに関しては保有期間が1日で大幅に上昇していることから、このまま計算すると上方バイアスが強くかかってしまうので、19日分保有したものとして保守的に計算。もし通常通り計算した場合は0.32(%/営業日)でした。


ちなみにその間
日経平均 12/30終値 16291円→14914円(19営業日 下落率8.5%)-0.46(%/営業日) 
TOPIX  12/30終値 1302  →1220 (19営業日 下落率6.3%)-0.34(%/営業日)

今月はベンチマークに勝利。ただ残念ながら下落は免れませんでした。今月は空売りを増やして地合悪化に対応していきたいと思います。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数526.5ポイント
近いようで遠い600ポイント。今年は昨年以上に舵取りが難しそうですが、積極的に狙っていきたいと思います。


さて、2月の相場展望ですが、投資判断は「やや売り」とします。前回「チャンスはバーナンキ議長最後のFOMCしか残されていません」としましたが、そのチャンスが空振りに終わり、世界の株安は止まりません。金曜のアメリカも下落し、少なくともダウのチャートは12月安値を割り込んで下落トレンド入りしています。

それを受けてシカゴ225先物は14625円と、金曜の安値水準も下回るところ。昨年9,10月の戻り高値水準及び、昨年6月以降の安値を結んだ下値支持線の延長線である14800円のラインを割り込んでしまったことから、日経平均の方も明確な下落トレンド入りしたという格好になっています。

先般より「今年は下落の年、暴落も有り得る年」とはしてきましたが、3月メジャーSQまでは大丈夫では無いか、むしろそれまでは上がっていく、と見込んでいたのですが、すっかりアテが外れてしまいました。そのため、投資判断を「やや売り」に変更しました。

今回の下落の主な要因は新興国通貨安と言われていますが、そもそも新興国通貨安はとっくの昔から始まっていて、今敢えて取り沙汰されるのは理屈に合いません。結局高値圏にあったアメリカ株や日本株の下落の「口実にされてしまった」、そして市場がその「口実に反応するようになった」という事実の方が問題です。

そしてアメリカ株は下落していますが、最も下落したダウでも1月は5%ちょっとしか下がっていません。対して日経平均は上述のように8.5%も下落しており、特にここ最近の下落が目立ちます。

背景にあるのは為替の円高基調です。以前から指摘していたように円ショートポジションの過剰な積み上がりが巻き戻しに繋がったことで、ドル円は1月で3円も円高が進みました。この結果、円売りと先物買いをセットにしてきた投資家の巻き戻しが入り、先物主導で下落が進んだ格好です。同時に裁定解消の売りが売りを呼んでいます。

投資主体別売買動向を見ると今年に入ってから外国人投資家は3週連続の売り越し。昨年一年間あれだけ毎週買って買って買いまくってきた外国人投資家が姿勢を転じており、恐らく第4週も売り越しでしょう。

何故姿勢を変えたか、という答えの一つは上述のようなポジションの巻き戻しですが、もう一つは「買い手(引き受け手)が見つかったから」でしょう。その買い手とはすなわち個人投資家です。NISAという証券増税から目をそらせる口実で作られた制度で今年から個人投資家が買ってくる、そういった分かり切ったスケジュールに合わせて外国人が売りをぶつけてきているのです。

ではこの売りはいつまで続くのか、というところですが、目先のスケジュールを見るとアメリカの方では7日に雇用統計及びまた債務上限期限があること、9日には都知事選もあること、為替の方では例年2月中旬まで円高局面が続くこと、また出てくる決算を見極めたい動きが出ることから、少なくとも第一週は売りが続くものと見られます。

そして春節明けした中国が海外の下落に引きずられて売られ、売り損ねた投資家が売られ・・・ということを考えると、混乱はまだ続くものと思われます。さしあたって吹雪が止むまでは様子見の姿勢が無難でしょう。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。