KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

8月の成績発表

★☆★☆ 第7回目開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で7度目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :9月17日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/402909/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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本日は8月の成績発表です。8月は世界的に薄商い小動きの中、日本も円高進捗の一方で日銀によるETF買いに対する警戒感から売り込まれることなく値を保った月でした。そんな中私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


【買い銘柄】

日本プロロジスリート投資法人(3283)
254700円→245200円(24営業日保有 下落率3.7%)

日銀によるREIT買いの増額が見送られたことで、8月の東証REIT指数はじり安歩調。アメリカのREIT指数も下落歩調が続きました。結果、同REITも売られる流れに。

ただ先週末の雇用統計が予想を下回ったことを受けて、アメリカの利上げが遠のいた→債券以外の金融商品の相対的な魅力継続ということで、アメリカのREIT指数は急騰。来週以降のREITの復調に期待です。


DMS(9782)
721円→692円(24営業日保有 下落率4.0%)

7月末に決算が良く急騰した分、8月は窓埋めの流れになってしまいました。期待しているラクーン(3031)との越境ECの方は、ラクーンの決算でも 「SD Export」が省略される程さっぱり感が増している格好。越境ECサービス自体は盛り上がってきており良い着目点だと思いますが、どうもついてきません ね。それでもまあ本業的には好調ですから、ここからの伸びに期待しましょう。


日本セラミック(6929)
2044円→1907円(24営業日保有 下落率6.7%)

2月から8月上旬までの下値を結ぶ下値支持線に沿って上昇してきていたのですが、中間決算において通期見通しを下方修正。営業利益こそ上方修正となったも のの、円高で経常利益以下が大きく切り下がりました。野村證券はむしろ目標株価引き上げで支援してきたのですが、特に9月に入ってから力尽きた格好で遂に 支持線下放れ。

ただ足元では円高トレンドにも一服感が出ていますし、本業ベースではむしろ健闘しています。今後も自動車の自動運転に必要なセンサー数が伸びることで、引き続き注目。


三菱製紙(3864)
72円→72円(24営業日保有 変わらず)

今月は結局トントン。正直閑散とした月ですから低位株が買われる動きなどもあると思ったのですが、決算的にもパッとしませんでした。円高ながら紙パセクター全般的にも弱い月に。ただ底打ち感も出て来ていること、また電池セパレーターの成長に引き続き注目です。


あさひ(3333)
1453円→1275円(24営業日保有 下落率12.3%)

8月は円高の季節ではありましたが、円高メリットの同社はむしろ下落率大きく。うーん、確かに元安となっている点は無視できませんが、それでもちょっとここまで売られ筋合いはないように思われます。まずは底打ち確認を。


ファーストリテイリング(9983)
8/3より 34340円→37800円(4営業日保有 上昇率10.1%)

日銀によるETF買い増額を契機に取り上げ。するとスルスル上がっていき、あっという間に目標株価達成となりました。既存銘柄は調子が悪かったですが、新規に取り上げた銘柄は上手くいきました。


【売り銘柄】

大東建託(1878)
17190円→15485円(24営業日保有 下落率11.0%)

7/28に出た決算は好決算でしたが、そこが目先のピークに。8月はズルズルと下がっていきました。日経などで「賃貸住宅の乱立がたたって家賃下落」「個 人の不動産経営にもリスク説明義務化」「農地賃貸でも相続税猶予へ」などサブリース関連株にとってネガティブな話が相次ぎ、同業の東建コーポレーション (1766)に至っては年初来安値を更新。ただ9月に入ってから少し持ち直しの動きを見せています。

私はこのネガティブな話が出始めた、あるいはネガティブな話に反応し始めた点を奇貨とします。今までもこれら節税対策の賃貸物件建築に対しては疑問の声が 挙がってはいました。例えば昨年5月にNHKの「クローズアップ現代」がサブリースの問題点を取り上げましたが、ほぼ無反応でした。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3648/1.html

ただ皆さんも近所のこれら賃貸向け不動産で、新築はまだしも数年経過したところでは郵便受けに封をしてある、もしくは窓にカーテンがかかっていない(=空 き部屋)物件をたくさん目にすると思います。確かに同社はそれでも損が出ないような仕組みになっているため結果的にここまで好業績を出しているわけです が、それがいつまでも続くと考えるのはあまり利口ではないと思います。

であれば、この異常な乱立に対して国が対策しないわけはないと考えるのが、株式投資の基本姿勢ではないでしょうか。今まではそれでも尚高値更新波動が続いてきたわけですが、ようやく大トレンド転換にさしかかったのだという印象です。


日本ハム(2282)
8/15より 2386円→2300円(14営業日保有 下落率3.7%)

8月は弱いアノマリーで取り上げ。今年も見事それに沿った動きになりました。私が応援している北海道日本ハムファイターズは10ゲーム以上差がついていた 福岡ソフトバンクホークスから一時首位を奪還するなどメイクミラクルを演出しましたが、株価の方は指数寄与度の高い銘柄が買われる分、その他の日経平均採 用銘柄にしわ寄せがいった格好です。

というわけで本当は8月いっぱいで終わりにしたかったのですが、ブログが更新できなかったので未だ保有したままの状態になっています。なので9月に入って少し上がってしまったのは残念ですが、明日月曜寄り付きで利食い終了とします。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.00(%/営業日)という結果が出ました。ほぼ変わらずですが、細かい小数点以下を辿れば微妙にマイナスでした。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

それで今回は短期間で利益が上がったファーストリテイリングに関してそのまま計算してしまうとかなり強い上方バイアスがかかってしまうので、投資期間を最 大の24営業日分として計算し、保守的に見積もっています。もし保守的に見積もらなければ0.25(%/営業日)でした。


ちなみにその間
日経平均 7/29終値 16569円→16925円(24営業日 上昇率2.1%) 0.09(%/営業日) 
TOPIX   7/29終値 1322  →1340 (24営業日 上昇率1.4%) 0.06(%/営業日)

今月はベンチマークに敗北。保守的に見積もらなければ勝っていましたが、ブログを全然更新できなかったので、折角の戻り相場で機動的な対応ができませんでした。うーん、残念。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数724.2ポイント
微減でした。微減といえばビゲンヘアカラーしか思いつきませんが、そんなしょーもないことはともかく、9月は何とか頑張ります。


さて気になる9月の相場展望ですが、投資判断は一段階引き上げて「やや買い」とします。本当は10月まで株価下落を見込んでおり、正直未だにその気持ちは燻っています。なのでイメージとしては中立よりはやや買い寄りかなーという程度のレベルです。

8月は薄商いの中、ほぼ唯一といって良い買い手(つまり日銀の動向)に左右された月でもありました。月初には「結局ETF買い増額無し?」と皆が訝しんだ ところに、突然707億円に増額。その後も売り手が工夫をして「前引けに高くして後場売り込む」日銀封じ作戦を見せてきて、後半皆が飽きてきた頃に、遂に 「日銀が買っても下がるものは下がる」ことが露呈しました。

対して「日銀に見捨てられた方」はドンドン下がりました。上述したREITもそうですが、一番は日本国債ですね。結果金利が上昇し、為替は円高方向に振れ ました。それでも株は実弾の投入を恐れて下げ渋りました。ただ個別株全般では弱くなったものが目立ち、指数寄与度の低い銘柄は株にあらずといった状態。 NT倍率が2000年以降最高を付けるなど、歪さが一層強まった月でした。

投資主体別売買動向では8月の外国人投資家の売り越しはほぼ確定的ですし、GPIFが発表した6月末の資産割合は、国内株式が21.1%ということで、3 月末の21.8%から減少しました。金額ベースに計算すると3月末29.3兆円→6月末27.3兆円(減少率7.8%)。


その間TOPIXが7.5%下落しましたから、単純に考えてGPIFは株数ベースで少しだけ買い増したか(完全にTOPIXだけ買っていると仮定すれば2000億円程度)、もしくはほぼ動きが無かった感じなのかと思います。つまりGPIFはもう買わない、というのが定説となり、裏を返せばだからこそ日銀がETF買いを増額させたわけです。単にGPIF→日銀への資産付け替えのようなものですね。


日本株が上がるかどうかは指数が「下がった時しか買わない」日銀の存在だけでは無理なことは自明の理。「上値を追っていく肉食系」の存在、すなわち外国人が戻ってこないと、下がらないかも知れませんが上がりもしません。

今のところまだ外国人が戻ってくる気配は完全には読み取れませんが、アメリカでの利上げ、大統領選挙というイベントがハッキリと結論が出たところでジワジ ワと戻ってくる可能性は高いように思われます。であれば、本格的な上昇トレンド転換はまだ先としても、少しずつ買いの方向にスイッチを切り替えていく作業 が必要なのではないかと見ています。


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。