KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

地政学リスクにアフガンも加わりリスク回避の円買いに

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日経平均は金曜続落。前日のNYはアフガンに向けた新型爆弾投下による地政学リスクの高まりから軟調

それを受けた日経平均は朝方こそSQ算出に絡んでプラスでスタートしたものの、すぐにマイナス転換。その後はアメリカ市場休場に絡んで、横ばい推移が続きました。後場は日銀ETF買いが入るも反応が薄く、引けにかけて一段安。また年初来安値を更新しました。売買高は18億株台、売買代金は2兆円ちょっととSQにも関わらず低調でした。


投資判断は「売り」。薄商いは何も日本に限ったことではなく、アメリカの方も薄商い症状が続いています。本来は米軍の負担を軽くするとの公約を掲げたトランプ政権が、実際には軍事面での強権を発動したこともまた不確定要素となり、トランプ政権に対してどのような評価を出せば良いのか皆わからなくなっているような感じ。

先週突然起こったシリア攻撃からアフガン爆撃まで加わり、地政学リスクが急速に強まっています。シリア攻撃はトランプ大統領を影から操るとされるバノン氏をNSC国家安全保障会議)メンバーから外し、統合参謀本部議長(軍人)を戻した翌日の決行ですから、かなりスピード感のある決定がなされたという感じ。米中首脳会談中の圧力としては、この上無いタイミングです。

個人的にはシリアやアフガンへの攻撃があったことで、とりあえずすぐに北朝鮮への何らかのアクションが始まるとは思いませんが(アメリカ軍空母が朝鮮半島に行ったと公に報じられたのであれば単なる示威行動で逆にすぐの攻撃は無さそう)、今度はロシアとの緊張感が高まったことで、色々複雑になってきました。シリアでロシアとアメリカの対立が鮮明になれば、また北朝鮮が蠢動しますしね。

一方、今後のことを考えると、トランプ大統領の強権が民主党や市民団体を始めとするトランプアレルギーの人を過敏に刺激することで、一段と税制改革などへの実現性は低下してくるのではないかと思います。今回のシリア攻撃も議会を通さずに決めたことで、一応共和党が議会の過半を握っていることから比較的賛同の意見は多そうですが、反発は強そうです。

実はアメリカ議会の予算の成立期限が15日(土)までということで、これを過ぎてしまった今、当面経済的な政策期待感が無くなってきます。現実的には閣僚すら満足に揃わない中で議会決定をスルーできた(というより強行した)軍事面の実行力しか成し得ず、ここから何か株式市場が喜ぶような材料が決まるという期待感は低いです。

しかし本来は何事も無いと見られていた今の時期にすら地政学リスクが高まりましたし、そうでなくてもフランス大統領選を始めとして今後欧州で色々な政治的イベントが控えているのに、これで株に「更に上がってくれ」と言うのは酷な気がします。基本的には一難去ってまた一難の状態が続いて、買い方が疲れてくる・・・ということになってくるのでしょう。

そんな感じでキナ臭い話が色々ありましたから、権利落ち後の日本株は陰線が続いています。トヨタ(7203)の下落に象徴されるように、大口の機関投資家の売りが日本株全般を覆っている状況が読みとれます。

そのトヨタを始めとする国内自動車各社を弱めた要因の一つが、アメリカでの自動車販売の減少。3月の自動車販売が予想を下回ったことが、円高と合わせてダブルパンチとなりました。アメリカの金利上昇がいよいよ実体経済に影響を及ぼしているのではないか、と敏感に反応した格好に。

サブプライムローンはもう破綻が無いとしても、足元ではオートローン、学生ローンの増加が問題になっていますから、将来的な利上げ観測の後退に繋がる話です。

ここ最近の下落要因として地政学リスクも指摘されていますが、売られているのがアジアではほぼ日本株のみ。韓国も大して影響がありませんし、そもそも韓国は今年に入ってから大統領罷免やサムスントップの逮捕などの政治的空白がありながらも、年初からの上昇率は47ヶ国中4位なのだとか(ちなみに日本は39位)。

自動車産業にとってアメリカは最大の顧客であり、また日本の企業の大部分が関わる主要産業ですから、個人的にはこの辺りが日本が他国に比べて弱い原因の一つだと考えています。

結果、日経平均TOPIX共に25日線と75日線のデッドクロスを示現。しかも両線共に下落に転じてきていることから、チャート形状はかなり悪い印象です。

アノマリー的には4月のNYダウは高いという季節性があるそうです(よく言われるのが税金還付の再投資があるので)。また経済・非経済関わらずトランプ大統領が公言した施策のうち、何か小さな簡単なものでもまとまるようだと、実行力に対する期待感が再燃するかも知れません。この辺りの反応は相場の楽観的な視点がどれだけ残っているか、という部分に因ります。

ただNYダウやS&Pのチャート的には3/1と3/21の高値を結ぶ上値抵抗線を抜けられない日々が続き、ヒンデンブルグオーメンの効果継続。「下がりたがっているチャート」のように見受けられます。

なお「遠くの戦争は買い」という格言がありますが、少なくともシリア攻撃では買いにはなっていません(そもそも戦争ではないという認識?)。その続きとして「近くの戦争は売り」という言葉があるように、さすがにVS北朝鮮との戦争となれば、株式市場は大きく売られると思います。各局が一斉に報じ「もはや戦後ではない」という状況になると、さすがに株式市場も呑気に上がっていられなくなるでしょう。

朝鮮戦争特需があるのでは?」というのは、遠い昔の戦争に時間がかかった時の話。今は数日(あるいは半日ほど?)で決着が付くでしょうから、そんなものはないでしょうね。それより将来的に北朝鮮からの難民がアジア各国に入り込むことで、ヨーロッパ型の混乱に陥るリスクが連想されるのかも知れません。

そして4月は3日新甫。最も荒れるとされる3日新甫に沿った動きが続いていると言えます。


新興市場は「やや売り」。金曜は各指数共に軟調。新年度になってから突然値を崩してきた小型株はやはり下げ止まりません。一度崩れ出すと空売りの入り辛い市場ですから、しばらく一方向に値動きが出やすいです。少し前なら円高耐性の強い新興市場が消去法的に買われる強さがありましたが。


ポートフォリオ銘柄】
日油(4403)は反発。今週も北朝鮮リスクが台頭して軍事関連株が軒並み買われましたが、ミサイル推進薬を扱う同社は相変わらず蚊帳の外。地合に合わせて下落し、75日線なども割り込んでチャートは一気に暗転。別に軍事関連株という位置付けでなくとも割高感も無いですが。


売りポートフォリオ三井物産(8031)は続落。地政学リスクの高まりからWTI原油先物は一時53ドル回復となりましたが、木曜は石油関連株が大きく下落。同社も値下がり率上位にランクインしました。資源価格は上がっているけれど、為替の円高がそれ以上に重石になっているというような格好です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。