KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均は400円を超える大幅高!

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日経平均は本日大幅反発。前日のNYは個別企業の決算を受けて堅調。iPhoneXの予約好調と伝わったAppleが実質上場来高値を更新するなど、FAAMG株(facebookAmazonAppleMicrosoftGoogle)中心にハイテク株が買われてNASDAQは最高値更新となりました。


それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日引け後の黒田総裁の会見を受けて、現状の金融緩和策に変更が無い安心感から円安が進んだこと、またSONY(6758)や東京エレクトロン(8035)といったところが決算を受けて大幅高するなど、好決算の大型株中心に買い進まれる展開になりました。その後も断続的に買われる動き。

後場寄り後に少し押したところで改めて下値を買われると、後場も一段高。特段為替が円安に振れなくても強含む展開に。引けまで右肩上がりの展開になり、400円超の大幅高に。月初の日経平均は17連勝となりました。売買高は20億株台、売買代金は3.8兆円弱と高水準をキープ。


投資判断は「中立」。しかし遂にと言いますか、日経平均は22000円を突発。オプションで22000円のコールが膨らんでいた水準を、あっさり通過してきました。結局10月は2敗しかしておらず、みるみる上がって8.1%の上昇。

今回の上昇の起点である9/8安値から見ると14.4%に達していたのに、本日更に加速。連勝途中で何とか「売り」視点は一旦封印したものの、このお祭り相場の中でドテン買い視点を提示できずに申し訳なく思っています。相変わらず考え方が固くダメですね・・・。

毎週恒例の反省をしている間に、2日新甫で波乱の起きやすい月である10月は終了。11月に入るとトランプ大統領のアジア歴訪などもあり、ちょっとまた流れが変わるタイミングでもあります。

それでまずそのアメリカ株の方ですが、AmazonAppleなどが急騰する形でNASDAQも約1年ぶりの上昇率に。Amazon空売りが貯まっていたところにサプライズ決算が出たことで、踏み挙げられた格好になっています。

正直なところAmazon株にどれくらい空売りが入っていたのかわかりませんが、下記の記事のように水準論的に空売りを仕掛けようとしていた大口も多いでしょうから。しかしこの記事の終わりに「アナリストの88%が「買い」としている」としていて、これだけの大型株が本当に上がるというのは相当なものです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-04/OX9U3T6K50XS01

そもそもAmazonなんかは時価総額60兆円の企業で、金曜の急騰だけで時価総額が7兆円増えました。同社の一日の売買代金が2兆円ということですから、それを聞くと「うーん」という気持ちになりますね。日本も時価総額の大きいメガバンクにガンガン資金が入っていますが、後が続くのでしょうか?

また以前「最近アメリカの相場と日本の相場が写真相場になっている」と書きました。指数先行で買われているのは日本株だけではなく、欧米共に似ている現象である、と。その裏付けとして更に日米の10月の大型株と小型株を比較してみます。例えば東証の規模別株価指数で大型株と小型株を比較してみると、
大型株 9月末 1516 →1623 上昇率7.1%
小型株 9月末 3288 →3448 上昇率4.9%
となっています。

対してアメリカ株でS&P500(大型)とラッセル2000(小型)を比較すると
S&P 9月末 2519 →2575 上昇率2.2%
ラッセル 9月末 1491 →1502 上昇率0.8%

共に上昇率が大きく違います。しかも、一般的に小型株の方が上げ下げが大きくなる傾向がありますから、ボラティリティの小ささを余計に感じられるところです。指数を動かすような大型株が指数と連動して買われる傾向があり、全般的に偏った株価上昇となっています。

昨日の日銀金融政策決定会合は大方の予想通り「現状維持」。しかしこれで欧米に差を付けられた日本はどうするのか。一応日銀によるETF買い入れ(そのうちの大きなもの)は先月2回しか買い付けが行われず、このまま黒田総裁が黙っていても、結局ETFの買い入れ縮小が始まっている、という詭弁も通用するかも知れません。

個人的にはこの高値圏でまだETFを買うという金融緩和策よりも、別の緩和方法を模索した方が良いと思いますが。

ともあれチャート的には先月23日の急騰で空けた窓を埋めない動き。下値切り上げとなっており、今晩のNYがまた崩れない限り、日本株底堅い動きを続けそうです。

一方、S&Pも最近多少振れ幅が結構大きくなってきて、VIX指数も10ポイント台にまで上昇。まだ全然安全圏ではありますが、VIX指数そのものを取引対象としたショートポジションも膨らんでいることなどを考えると、突然跳ね上がる可能性も想定しておく必要はあると思います。特に足元は決算シーズンですから尚更です。

しかし本日のところは目立ちませんでしたけれど、相変わらず小型株の市場ではTwitter界隈で行儀の悪い銘柄が急騰・急落を繰り返しており、何か市場全体に真っ当では無い感(大型株は指数プレイ、小型株は仕手化)が漂って、決算をまともに論評する意味があるのか、ばかばかしく思ったりしてしまいます。

先週の投資主体別売買動向では外国人が現物を4,452億円と引き続き大幅買い越し。10月の現物のみで1.5兆円の買い越しとなっています。先物も4,217億円の買い越しで、10月累計1兆円の買い越し。この連騰記録は外国人によって作られたのは間違いありません。それに対して売りを供給するのが国内勢という図式。





新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に堅調。ただ日経JASDAQ平均は一時マイナスに沈む場面もありました。SONYを始めとして大型株のボラティリティが高いため、敢えて新興市場の銘柄を買う必要が無い状態。直近IPOなども売られる展開になりました。そろそろ新興市場にも資金が回ってくると思いますが。


ポートフォリオ銘柄】
グリーンズ(6547)は続伸。昨日1Q決算を発表し、いきなり営業利益の対通期計画進捗率が56.1%という高水準の数字を出してきました。ただ、同社のようなホテル事業は夏と冬の長期休暇が書き入れ時。一応10月は国慶節がありますが、この時期にいかに数字を確保しておくかが勝負です。

また、同社は下期に新規ホテルの開業費用負担がかかってくる計画なので、前半いかに稼いでおくかの勝負。そういう意味ではここからの決算は期待し辛く、優待も発表されてしまいましたし、今回は一旦売却しておこうと思います。明日の寄り付きで利食い終了とします。


売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は反発。昨日は傘下のスプリントとTモバイルの統合を白紙撤回と伝わって大幅安。ただ本日は地合の活況を受けて買い戻しとなりました。

その割には戻りが弱かったという感じですが、正直同社の株価に関しては既に10兆円ファンドの成否に関心が向いている感じなので、足元の世界株高は大きなプラスのはず。来週の孫社長の決算説明会に注目というところなのでしょうか。もしくは今晩のホークス日本一に対する様子見か(?)


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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そんなわけで次回は10月の成績発表です。お楽しみに!


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。