KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

米中の殴り合い続く

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日経平均は本日続落。前日のNYは中国の報復関税を嫌気して3指数揃って大幅安。NASDAQは今年最大の下落率となりました。ただ場中にトランプ大統領が貿易問題の解決に楽観的な見解を示したことなどで、下げ幅は幾分縮小しました。

それを受けた日経平均も朝方から大きく売りが先行。一時下げ幅は400円を超えました。ただ20800円を割り込んだところでは買い戻しが入り、下値を固める形。その後もジリジリと下げ幅を縮め、中国株の下げ幅も限定的だったことから、一段と買い戻しが強まる格好に。

後場も勢いが続き、下値から300円値を戻しました。ただその後は日銀ETF買いが入る中でも戻り待ちの売りにも押される形。引けにかけては改めて買い戻しが入り、令和初の陽線に。TOPIXは高値引けとなりました。が、終日マイナス圏から脱することなく、令和未勝利の3年ぶり7連敗。売買高は17億株台、売買代金は2.8兆円台とそこそこでした。


投資判断は「中立」。アメリカは中国からの輸入品ほぼ全てとなる3000億ドル分に対する追加関税を打ち出しており、そこにはiPhoneも含まれるとされ、Apple株の下落を通じて相場を冷やしました。再度のちゃぶ台返し

いやー、トランプ大統領はいつまでもトランプ大統領のままですね。ある人は「中国はトランプ再選を潰すために敢えて株安になるような政策をしている」なんて言っていましたが考え過ぎでしょう。むしろトランプ大統領の方が下げたがっているようにも見えますね。

アメリカの中国に対する輸入品関税はこれまで500億ドル分×25%+2000億ドル分×10%=325億ドルだったのが、500億ドル×25%+2000億ドル×25%=625億円ドルとなるので、単純に倍になる計算です。それに加え3000億ドル×25%の上乗せを考えているということですから1375億ドルということになり、やがて更に倍という計算になっているわけです。

ゴールドマンはその実現確率が30%と予想しているそうですが、私は50%くらいはあると思います。中国が折れない限り、アメリカは必ずやる気ですから。ただ実は全輸出品目に関税がかかっても、その分人民元が安くなれば中国としては理屈上中国はダメージを受けません。

しかし米中貿易協議に関して、報道によれば5/3の時点までは中国側が技術移転を阻止する法令を用意するとしていたのに、約束を反故にしたとのこと。その5/3の後に何があったかというと、北朝鮮によるミサイル発射が4日にありました。これがある種アメリカに対する答えであり、その後の短距離ミサイル発射も中国側の回答だったということでしょう。

それはともかく、今回の下落は5月のFOMCが終わってしまい、しばらく次の手が出てこない間隙を突かれた面もあるでしょう(きっかけを作ったのはトランプ大統領ですが・・・)。アメリカの方は決算も一巡しているのでトレンド転換のきっかけも少なく、売り方にとっては株価位置的にも非常に攻めやすいですし、絶妙のタイミングだったのだと思います。

日本株の方は、ファーストリテイリング(9983)がこの混乱の中でも上場来高値圏をキープしており、指数の底を持ちつつその他の銘柄を容赦無く売る形。結果NT倍率も高値圏を維持しており、一段と歪な相場展開となっています。それが余計に日本株をこじらせて、未だ令和相場未勝利という展開を作ってしまっているのでしょう。

空売り比率は今月になってから、45%以上の水準が連日続いています。経験則上、月初から空売り比率が高い月は崩れる月になり、今月もやはりそのパターンと言えます。

雑感としては、トランプ大統領が先日したツィートで「中国はアメリカが民主党政権に交替するまで粘って交渉するつもりだろうが、そうはさせない」と言ったこと。これでまた共和党トランプ大統領に対する支持率がグッと上がり、一方で民主党の交渉力の弱さを印象付けることに成功したのではないかと思います。こういうところが上手いのですね。

支持率が高いと、株価が大暴落したり景気が悪化しても「中国が言う事を聞かないからだ」「FRBが利下げをしないからだ」と他人のせいにできます。不良が「あいつ凄いヤツだ」と認められると、それまでの悪評が一気にひっくり返るように、ついこの前まで「トランプ何言ってるんだ」と言っていた人々も、そのやり方への慣れと同時に実力が本物のように思えてくるもの。人間らしい感情です。

中国としては、そのうちアメリカの大統領も替わるだろうし、時間が解決する問題と踏んでいる可能性は確かにあります。その辺り既にトランプ大統領がツィートし、中国と同時に民主党に対しても一石二鳥の牽制をしています。来年の大統領選挙では意趣返しで「民主党候補が中国と選挙介入で結託している。チャイナゲートだ!」と言い出すのでしょうね。


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に軟調マザーズの方はアンジェス(4563)が遺伝子治療薬の発売延期を発表し、後場からストップ安に。また引け後にはサンバイオ(4592)が海外での公募を発表するなど、バイオ株を中心に売り材料が相次ぐ形。決算も本日で大方一巡しましたから、ここからは個別銘柄の選別が進みそうです。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は大幅続落。昨晩突然上海子会社の不適切会計を発表。朝方から大きな売りが出て上場来安値を更新したものの、案外1500円で許してもらい、その後陽線となりました。財務体質は良いのにPBR1倍割れが迫ったことと、一応優待利回りが3%超になったことで、下値の固さは見せた模様。

そして夕方には社長による謝罪会見が。上海子会社のRefaの売上に関して、2Qから売上の計上方法を分割基準に変更するよう監査法人トーマツから指摘を受けていたにもかかわらず、1Qと同じように一括計上したものを発表したことが問題とのこと。一応、架空計上などではなかった模様。会社側は第三者委員会を設置し、来月上旬に報告書を受領の予定とのこと。

いやー、しかし2月からの急落があまりにも酷すぎて、このブログでも「むしろ粉飾が発覚した方がアク抜けで上がるのでは無いかというレベルの下落」と書いていましたが、本当にそんな感じになりましたね。こんな酷い会社に目を付けてしまった私のうかつさを呪うばかり。

今のところ、いわゆる悪質な粉飾では無かった様子なので、とりあえずは落ち着きを取り戻しそうですが、ただ大体中国子会社とかが絡んでくると芋づる式に出て来たりしますからね。とにかく修正決算と第三者委員会の結果が出てくるまでは、何とも判断のしようがなく、それ故に株価も底辺底這いが続くと思われます。皆様方におかれましては、引き続き手出し無用でしょう。


クレステック(7812)も大幅安。昨日発表の決算で棚卸資産評価損を計上し、粗利が悪化したことが嫌気された格好。前日に同業のグレイステクノロジー(6541)やCDS(2169)が好決算を受けて急騰したことで期待値が高まっていた分、反動も大きくなったようで下落率上位にランクイン。

うーん、だからといってPBR1倍まで売り込まれる程酷い決算とは思わないのですが。今回の決算シーズン極端ですね。なんて日だ!


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。