防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200531.html
入浴が済むと走って戻ってきて、結局また汗をかくのですが、初日は「1900(ひときゅーまるまる=19時)から「入室要領演練」がありました。本来、入浴から戻ってくると自習時間になるのですが、まだ教務の方は始まっていません。なので自習時間などという悠長なものは無く、ただひたすら寮生活やこれからの自衛隊でのルールを叩き込まれる時間になります
この「入室要領演練」は、先ほど私がシバかれた際にも出てきた、上級生(上官)の部屋に入る時のルールです。一挙手一投足決まりがあり、その通りにしないといけません。まあ現実的には馴れ合ってきたら多少の省略はあるのですが、少なくとも一学年の最初のうちは基本が求められますから、省略されるはずもありません
一口に入室要領といっても、色々なパターンがあります。一人で入るものから複数人で入るもの、上級生の部屋に複数人居るケースや、週番室などの執務室に入るパターンなどなど。それに応じたやり方が求められるので、一筋縄ではいきません
今回の「入室要領演練」では、その各パターンをクリアして、ハンコが全て貰えればクリアというものでした。ダメだったらハンコを貰えません。ルールとしては小隊の自分のブロック以外の4年生の部屋に行ってハンコを貰うという形になっていました。現実的にブロックの一学年に対してはどうしても甘くなってしまうので(しかし何故か私は同ブロックの3年生にシバかれたわけですが・・・)。
そういう意味で私は非常にラッキーでした「鬼のカッター総長」のブロックっ子だったので、最大の難関に挑む必要がありません実際、隣のブロック長の部屋からはえげつない怒号が聞こえてきていました
正直言って、私の小隊で怖い4学年はブロック長だけでした。もう一人見た目がすごい怖そうな4学年は居たのですが、実は見た目よりは随分優しい人でした勿論、最初なのでそれなりに「シバかれ」はしましたが、まあその後の生活の中ではまだ全然ソフトなものでした。(つづく)