防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200804.html
ところで、各部屋の扉には部屋の住人の名札(+出身県と校友会(後述しますが部活)が併記)、そしてホワイトボードが付けられています。それは伝言板であり、住人が不在の場合そこにメッセージが残されるシステムになっていました。現在、これだけスマホやSNSなどが整っている中で、このシステムが残っているのかどうかは謎ですが、ともあれ当時はそういった形でした。
このホワイトボード、少なくとも1学年の時にはロクなメッセージが残されていません大抵上級生からの重い伝言で、「整頓不良」「○○(名前)、何時に△△(上級生)の部屋に出頭せよ」酷ければ「死」など基本的にブルーになるワードが書かれます
夕方に午後の課業が終わり部屋に戻ってくると、遠目にホワイトボードに何らかの文字が書いてあるのがわかります基本、最初の頃はホワイトボードが真っ白なままのことはまずありません
中でも一番気持ちを沈ませるものが「1900(ひときゅーまるまる、19時)からミーティング」というものでした。
「ミーティング」とは世間一般的に会議と訳されるものですが、防衛大学校では「公開ダメ出し」と訳されます会議室に集合し、上級生から全員まとめてシバかれるというものでした例えば前日に大きなミスをした者を中隊単位で公開でつるし上げる、非常に嫌なイベントです
こうなると哀れな子羊である1学年は戦々恐々「あぁ、昨日オレが掃除の時にシバかれたやつか・・・」「昨日私が入室要領演練でミスった話かしら・・・」などなど、皆がそれぞれ思い当たる節を抱えながら、悶々と19時までの胃の痛い時間を過ごさないといけません
ともあれ19時にミーティングがありますから、その前までに全ての要件を終わらせておかないといけません提出する報告書を書かないといけませんし、4学年のベッドメーキングや靴磨きをしなければいきませんし、プレスもしなければいけませんし、食事や風呂にも行かないといけませんし・・・とにかく時間は徹底的に潰される感じです(つづく)