KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

枯れざくら~昔の防衛大学校物語 休日は続く

防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200804.html


初めての土曜は中隊学生長引率の下、最寄りの海岸である走水海岸に中隊の皆でピクニックとなりました入校後、初めて防衛大学校の敷地外に出る、つまり娑婆の空気を吸えるわけですぶっちゃけ、今のうちに名札を縫ったり、報告書の貯め(日付や不備内容だけを書き込めば良いようにしておくストック)を作ったりしておきたいのですが、強制参加ですまあ翌日曜は夜の点呼まで丸々自由時間ですが。

今の体操服はどういうものかわかりませんが、当時の体操服は上下水色の「水虫」という別名の付いたダサダサな体操服でしたそれに小学校の運動会で被るような白い帽子。一応中隊学生長もその格好なのですが、とても大学生の集団には見えませんまあこの辺に住む周囲の住民は慣れっこでしょうから、気にするような人は居ませんけれど。

この日ばかりは中隊学生長も怒ったりせずに穏やかなムード勿論完全無礼講というわけにはいきませんが、和気あいあいとしていました。平日が厳しすぎるので、緩急つける形になっています。上級生も怒ってばかりいるのは大変ですし、元々メリハリのある頼れる兄貴分的な人でもありました(そもそもそういう人が中隊学生長になります)。

今回のピクニックは息抜きと同時に同期同士の理解を深め、団結力を高めようというような主旨でもありました。やはり自衛隊というのは巨大な組織ですから、難局に当たった時に個々の力で何とかできるものではありません。集団生活の中で、きちんと自分の役割を果たして同期に認めてもらいながら自分が困った時には助けて貰う

自衛隊に限らず、民間でもどこの組織も多かれ少なかれそんなもので、結局は人間関係次第だと思うのですが、限界的な状況に置かれているので余計に人間性をさらけ出しやすく、それ故その人の本質や裏表がハッキリわかった上での付き合い方ができるのが防衛大学校の寮生活の特徴と言えますですから、余計に結び付きが強くなります

特に1学年の時はその傾向が強いです。最も極限状態に置かれやすいですから。ですからこの1学年の時の、特に最初の編成である小隊の同期は結びつきが強くなりやすいですし、今でも付き合いが続いている気心の知れた仲間が多いです。勿論、その後も陸海空に分かれた後の同期も、訓練で苦楽を共にするので、それぞれ結びつきは強くなりますけれど。(つづく)