防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200927.html
いくら寝ていても、また布団をきれいに畳まなくても誰にもシバかれることのない、心安らぐ実家でのGWは光陰の矢のごとしちなみに母が良かれと思って制服のアイロンがけをしてくれるのですが「あぁっ二重線(プレスの線がいつもの場所からズレて二本線になってしまう)が入ってる余計なことしないで」と理不尽にキレるのは、1学年あるあるです
一方、わずか一ヶ月の寮生活で、例えば整理整頓や洗濯など、全て自分でやらないといけなくなったことで、初めて親の有り難みがわかりました私はこの頃から食べ物も残さなくなりましたね自分で働いて食べ物を得ているという感覚に変わったので、残すことが勿体ないとようやく感じるようになりました。これは良い効果ですね
そんな感じで短い夢の実家生活に別れを告げ、また飛行機で羽田に飛んで、羽田から横須賀へ近づくにつれドンドン足が重くなり、収容所に収監される囚人の心境のまま、正門を通過して隊舎に戻っていきます
なお、GWを終えると更に50名が辞めましたこの一ヶ月間は何も考えるヒマが無いくらい忙しいのですが、ふと緊張の糸が切れるGWに実家で過ごしかつての日常が戻ってくると、もう戻りたくない、これ以上耐えられないと考えてしまうのは当然です地元の友達の充実した大学生活などを聞くと一層その気持ちが強くなるのは致し方無し
このGWが最後の「ふるい」で、同期は450名にまで絞られました。ここまで生き残れば、後はなかなか辞めませんね。以後は例えば希望の学科や要員にならなかった、別にやりたいことが見つかった、あるいは何らか退校、放校の要件に抵触して辞めさせられた・・・というような感じで4年間で50人程居なくなり、卒業時に帽子を投げる同期は400人くらいになりました
ちなみに退校、放校の要件。警察の厄介になるような大問題は勿論、「制帽紛失」「テストでカンニング」「校内恋愛」などでも退校となります
一応、私の知る限り制帽紛失やカンニングでの退校者はいませんでしたが、校内恋愛はいましたまあ恋愛といっても恋愛感情だけの話ではなく、校内でABC(古い)まで見つかると完全にアウトですね。結構優秀そうな奴でしたが、隊舎の屋上で○○してて見つかったとか。2学年で男女共に退校になりました
でも不思議と(?)女子学生の大部分は卒業後に同期や先輩などと結婚するんですよねぇ一体どこで上手くやっていたのやら・・・(つづく)