KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

枯れざくら~昔の防衛大学校物語 愛の鞭

防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20201026.html


ところでそもそも何故厳しく「指導」されるのか?勿論、上下関係をしっかりと叩き込むことで指揮系統をしっかりさせて、着実に上の命令が下に実行されるようにするためではあります。ただ、本質的には「自己の命の危険から回避するため」という部分が強いです。

例えば海上自衛隊の場合「絶対に索(船と港を結びつけるロープ)の上に乗ったり、足をかけてはダメだ」というものがあります。別に索が床に巻き付けられて置かれている時や、ピンと張られた時にちょっと足をかけても差し支えないではないか・・・と思われるかも知れません。

しかし護衛艦を港に係留するためのロープですから、そこにかかる張力は一本につき何百トンレベルの力が加わるわけです。もしそのロープがシュルシュルと伸びて足に絡みついた場合、間違い無く足はちぎれてしまいますピンと張った瞬間に海に放り出されるかも知れません自分の不注意で自分だけが被害を受けるならまだしも、全員に迷惑を与えたり危険に晒したりしかねません

そもそも私達が扱うのは非常に強力な殺傷能力を持つ武器。気持ちを緩めて扱えるものではありません。例えば小銃の小さな小さなバネ一つ、ピン一つ紛失しただけで、全員で見つかるまで昼夜問わず探し続けます草むらの中だろうが、本当に見つかるまで探し続けます理屈上、全ての部品を一つずつ無くせば、誰かが小銃を組み立てて不法所持することができますから

一つ一つの決まりには相応の理由があり、それを「なあなあ」にするととんでもない大事故に繋がります国民の命を守る前に自分の命すら守れないようではお話になりません。ですからシバかれるのもある程度は必要悪であり「愛のムチ」なのかも知れません。実際、自衛隊のみならず、警察学校、消防学校などでも同じような厳しさがあると聞きます。(つづく)