防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20201119.html
Jさん「ふざけてんのか、お前」
Hさん「お前なぁ、何で何回注意されてもでけへんねん」
「輩」のようにドスを利かせたJさんと、インテリや○ざのようなHさんに詰問され、直立不動のまま返事は「はい」「いいえ」の二択のみ。もし返答に正解があるならば、お金を払ってでも模範解答を買いたいですが、そんなものは存在しません。結局どちらを選んでも泥沼に落ちるというのはよくある話
最終的に私はJさんに胸ぐらを掴まれ、詰め寄られます。そして怒声を浴びながらそのまま壁ドンこの2学年の部屋は私の斜め向かいの部屋だったのですが、しょっちゅうそこから怒声と壁ドンの音が聞こえてきていました。けれど、遂に私が被験者になりました
ところが勢い余ったのか、私が思いの外フニャフニャだったのでバランスを崩してしまったのか、そのままドアに私を打ち付けると、ドアのガラスが衝撃で「ガシャン」と大きな音を立てて割れてしまいました。
Hさん、Jさん「あっ」
時間が止まります。
ガラスが割れた音は、廊下で呼び出しの順番待ちの列を作っていた他の1学年と当事者さえもビビらせることになりました当直の指導官が音を聞きつけて「どうした?」とやって来ます。暴力による指導は禁止ですから、私の胸ぐらを掴んでドアに打ち付けたなんて言えません
HさんとJさんが咄嗟に私に「Jさんが転んでガラスを割ってしまったことにするから、口裏を合わせてくれ」と耳打ちしました。私はそれに抗えるはずもなく、指導官とJさんのやりとりを黙って見ていました(つづく)