防衛大学校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20201220.html
クラゲは遠泳最大の難敵です。絶対居ますし、絶対刺されますこれは受け入れる他ありません
大きく分けて登場するクラゲには「白クラゲ」と「赤クラゲ」が居ます。白クラゲは極々一般的な白いクラゲ。水をかいた際に手に当たったりすると「むにっ」「ぬるっ」とします。もうこれが本当に嫌。
一匹二匹が浮遊しているのならば構いません。可愛いものです。回避も可能です。しかし得てして集団で存在します。もう本当に視界が真っ白になるくらいの量の集団に遭遇することがあります年によって、またルートによって異なるとは思いますが、私の場合は結構な頻度で集団に遭遇しました練習で最初に遭遇した際はパニックになりましたが、すぐ慣れました
この場合、覚えておきたい攻略法として(使う機会があるかわかりませんが)クラゲに優しく接して通過するのが一番ですというのは、まずクラゲは足で刺しますから、クラゲの本体に触る分には問題ありませんそして基本、我々の方がクラゲよりも上の海面を泳いでいますが、クラゲは標準の状態では足を下にしているので、クラゲがひっくり返らない限りは刺される心配がありません
ですからクラゲの表面をなぞるようにそーっとそーっと泳げば何ら問題がありませんお腹のあたりを「ぬめぬめっ」とクラゲが通過していく感覚を「うひーっ」と思いながら我慢さえすれば良いのです
ただ、集団の先頭の人(全くの先頭は泳ぎの上手な人が配置されますが、基本的には苦手な人が前に来るような配置になっている)が水をかいた際に当たったり、「うわーっ」と慌てて水をかいて「流れ」が起こると、クラゲがひっくり返ってしまいますですから、後者の人は刺される率が自然と高くなってしまいますこれはもう運を天に任せる他ないですね
なお、私の小隊に一人「女傑」が居て、彼女は今では女性最高位の剣道7段を保有しているということなのですが、当時から豪快でした遠泳の際に手袋をはめてクラゲを掴み、右へ左へと投げながら泳いでいたのですが、「こらー○○クラゲを投げるなー」とボート上の指導官から注意されていました(つづく)