KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀金融政策決定会合前にアドバルーン上がる

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日経平均は本日反発。前日のNYは注目のFOMCにおいて、引き続き緩和方針の維持が示され、ドットチャートにおいても少なくとも23年までの0金利方針に変更は無かったことから買われる動き。ダウとS&Pはまた最高値を更新しました。一時1.68%を超えた長期金利はパウエル議長の会見後一服。VIX指数は19.2ポイントに低下。原油在庫の増加で原油価格は小幅安。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。一気に3万円回復のスタートとなりそのまま買われ、一時30500円手前までありました。TOPIXも2000ポイント乗せ。10時以降は上値が重くなったものの、概ね高値圏を維持しました。

ところが明日の日銀金融政策決定会合を控え、昼に日経が「長期金利の変動幅を±0.25%に拡大、ETFの買い入れは年6兆円の目安を削除」と観測記事を載せたことで急速に為替が円高方向に振れる動き。後場前場安値を下回って3万円手前まで押されました。ただ金融株が大きく買われたことで(一方で不動産株が売られましたが)、次第に下値を切り上げる動きに。

最近の引けにかけて買われる動きに乗り、後場の高値圏で引けました。売買代金は3.3兆円台と活況。TOPIXは8日連続高で8陽連。30年ぶりの2000ポイント回復で終えました。


投資判断は「中立」。FOMCは勿論重要ですが、特に今回はどちらかというと日銀金融政策決定会合の方が重要度合いが高いです。また日米の金融政策を受けてドル円がどう動くかにも注目が集まるでしょう。

日銀の方は金融緩和策の「点検」が行われる節目で、既に報道面から様々なアドバルーンが揚がっています。そして長期金利に関して黒田総裁が「変動幅拡大は考えてない」としたことから5日は日本の長期金利が落ち着いたのに対し、8日に雨宮副総裁が「金利はもっと上下に動いてもいい」と発言したことで、結局どっちなの?と市場が翻弄されました。

ただ昨今の長期金利の上昇スピードから、黒田総裁の発言の方がリップサービス的であり、本音は雨宮副総裁の方なのだろうと考えるのが妥当な感じがします。

もう一つの焦点であるETFの買い付けに関しても「年間6兆円購入」という文言の撤廃と、日経平均ETFの買い付けを0にするという見方が観測されています。そういった観測の先回りでファーストリテイリング(9983)を始めNT倍率が下がってきた・・・と考えると、3月からの下落と整合的である感じがします。

ここで日経平均型を買わない代わりに、別のタイプのETFを買うと考えると、恐らくはESGをテーマに掲げるもの、あるいはより環境を重視したものを買う方向に動くかも知れません。以前1/11のメルマガでも「FRBも気候変動リスクを感じてNGFS(気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク)に正式参加」という話を紹介しましたが、日銀も19年に既に参加しています。これは日本やアメリカにとどまらず、世界的な動きです。
https://www.aeonbank.co.jp/investment/report/pdf/2020122304.pdf

昨今世界中で発生する水害や山火事などの自然災害、イナゴの大量発生や海流変化による漁場の変質なども気候変動によるものだとされています。そもそも何故今回の新型コロナが発生したのか、という理由の一つに気候変動が挙げられています。気候変動によってウィルスを保有している動物たちの生活範囲が変わり人間と接しやすくなった、あるいは過去に凍結されていたウィルスが万年雪などの溶解によって露出したなどという説もあります。

ですから、日銀にとって環境問題に対応するという考え方は、あながち突飛もない話でもありません。そう考えると、環境に重視する企業のETFの買い付けも十分あり得るとは思います。実際、今でも「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業のETF」は毎日毎日12億円ずつ購入されています。この少額で毎日買い続けるタイプが、環境関連に適応されても不思議ではないのでしょう。

であればインフラファンドの買い付けなどもやるべきですが、時価総額が全体で1,500億円の市場ですから、そこに一度に10億円でも買い付けると、相当な価格インパクトになるのでそちらは現実的では無いでしょうね。あったとしても金額は小さいと思います。

昨日までTOPIXは4日連続高値引けでした。連続高値引けでも珍しいのですが、4日連続高値引けというのは少なくとも私は記憶にありません。一体何年ぶりの記録なのでしょうか。そして何を暗示するのやら。

普通に考えると重要イベントを控えて積極的に買ってくる人も居ないので(実際、売買代金も膨らんでいなかったので)売り方の買い戻しがグイグイ出ているというのが正解でしょう。

日本株は全般的にSQを通過し、SQ値を下に上昇できたので、需給面での重石は無くなった感じ。TOPIXは91年5月以来の高値を付けており、こうなってくると日経平均の方も追随して高値を取ってくる可能性も出て来ました。

何より長期金利の変動幅が拡大→日本の長期金利も上昇となると、裁定買い残は一気に膨らんでくるのでしょう。そうなってくるともう一段の株高が発生する可能性はあります。そういうわけで、今はまだ余熱がある段階だと見ています。

あと明日は四季報の発売日でもあります。四季報のコメントで買われる銘柄が発売日にポツポツ出るのが特徴です。アメリカでは日本のメジャーSQに当たるクアドルプル・ウィッチングデーになります。ただアメリカの方は日本のメジャーSQほどには需給バランスに影響を与えないというのが個人的な経験則です。

先週末時点の信用倍率は前週3.68倍→3.53倍に低下。毎週確認している日経ダブルインバース(1357)は買い残が少し増えて、差し引き8,332万口。まだ高水準な状態が続いており、今週は更に改善していると見られます。


新興市場は「中立」。本日は両指数共に堅調。日経JASDAQ平均は8連騰と、TOPIXの強さに沿ったような動きになっています。マザーズの方も25日線を回復して強調。メルカリ(4385)が「ファーストリテイリング(9983)と取引環境の構築に向けた包括連携協定を締結」と発表すると急伸し、指数を押し上げました。引き続き東証1部の方に妙味があるので、ちょっと物色圏外な感じはあります。


ポートフォリオ銘柄】

ネクス・インフラ投資法人(9286)は続伸。ジワリジワリと上昇し、75日線をようやく突破。来週にはその75日線も上昇に転じてくる日柄になることから、一皮剥けた感じになっています。日本の長期金利が上昇するのはインフラファンドやREITにとってマイナスではあるのですが、本日のところREITは無反応。期末に向けて利回りの高い銘柄に買いが続いている形です。


売りポートフォリオM&ACP(6080)は続伸。いやー、TOPIXの続伸に沿ってこちらは売り方にとって手痛い動きになっています。ただチャート的には一目均衡表の雲上限に抑えられ、遅行線も雲下限に抑えられた形。そろそろ戻りの限界だとは思うのですが。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。