KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均型ETF買い付け停止で明暗

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日経平均は金曜大幅安。前日のNYは長期金利が一時1.75%を超えて急伸したことで、NASDAQは3%超の急落に。またフランスで再ロックダウンと伝わり、引けにかけて下げ幅を拡げました。WTI原油は急落し一時10%近い下落率に。


それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。いきなり3万円割れとなりましたが、その後は3万円を挟んだ攻防となりました。アメリカでも金融株のみ上昇したことから、日本でも地銀などの金融株ばかり買われるような動きに。全体としては日銀金融政策決定会合の結果待ちの流れでした。

そして後場開始後間もなく日銀金融政策決定会合の結果が伝わり、概ね前日に出た報道通りの着地に。ただETFの買い付け対象から日経平均型が外されるとのことで、寄与度トップのファーストリテイリング(9983)が一時7%近い急落。それを受けて日経平均は大幅安となりましたが、TOPIXはここまで連続陽線の流れもあってみるみる買い戻しが入り高値更新。

結局日経平均は29800円を割り込んで終了も、TOPIXは9日連続高で9陽連。30年ぶりの高値を更新して終えました。売買代金は4.4兆円台と、引けでリバランスもあって膨らみました。ちなみにREITも引けでFTSEのリバランスがあり、こちらは安値引けでした。


投資判断は「中立」。金曜のNYは寄り前に注目されていた「3月末に銀行の資本要件の時限措置(SLR)が終わる」件に関し、延長は無く予定通り3月末で終了するという発表を受けて長期金利が上昇。ただ開始後30分程スルスルと下げた後には売りが一巡し、買い戻しの動きが強まりました。アメリカ版メジャーSQのクアドルプル・ウィッチングデーによる特殊要因もあったのかも知れません。

結果、ダウは下落も、S&Pはほぼ横ばい。長期金利は1.73%辺りで落ち着いたことからNASDAQはプラス引け。前日急落したWTI原油先物限月交代の動きもあって61ドルまで復調。VIX指数は21.0ポイントに低下。それらを受けて日経平均先物は29330円と安くなる一方、TOPIX先物は1995ポイントとプラス引け。週明けの日本株日経平均TOPIXで異なるスタートが見込まれます。


今週は色々ありました。まずFOMCの方は無難なクリアになり、木曜の日本株に安心感のバトンパス。TOPIX2000ポイントを突破し、あれよあれよの上値追い。やはりTOPIXが最高値を取ってきたのなら、日経平均も高値を取るパターンになるのか・・・と思ったその矢先。

昼に突然先物が急落して何事かと思いきや、日経の飛ばし記事で翌日の日銀金融政策決定会合の内容が出てしまいました(Bloombergじゃない分信憑性が高かった?)。「出てしまった」というより、木曜市場の流れが良かったので「出すなら今のうちだ!」と日銀当局者が考え、敢えてリークしたのでしょう。

翌日の本番の前にガス抜きしておけば、下落の程度も限定的になるはず。あわよくばアク抜け上昇となれば、「日銀の政策が悪かったから」という評価にはなりにくいわけです。そして実際金曜はTOPIXがプラス引けとなり、日銀の前日のリークは奏功したと言えそうです。

ただ、個人的にはやはり日米欧の中で、日本だけがテーパリング方向に舵を切ったという点は、投資家に日本売りを誘因しやすいと思います。しかしこれはしょうがないですね。これまで欧米が緩和を止めた時にも、日本だけがずっと0金利で緩和策を続けてきたのですから。いつか終わりが来るのは必然です。まあ既に国債ETFも買い入れ額を減らすステルステーパリングをやっていたので、既定路線ではありますが。

ですから、なるべくソフトランディングで方向転換したいと考えるのは当然です。そういう意味では今のところ(下落したとしても)上手く暴落には繋がらない形で行けそうな雰囲気はありますね。先日発表された「タンス預金101兆円」という現状も、これ以上資金をジャブジャブ流し続けるのは良くないというシグナルでしょう。

しかし強い株式市場。TOPIXの9連騰、9連続陽線は来週末にも見込まれる配当再投資買いの先回り・・・というと、いくらなんでも早過ぎる感じはします。単に売り方の買い戻しに止まらない、機関投資家などの期末に向けた特殊事情があるのは間違い無いでしょう。問題はそれがいつまで続くかですが。

アメリカの長期金利に関しては、これでしばらくトレンドを変えるイベントがありません。先月も下旬からモリモリと長期金利が上昇し始めたのですが、機関投資家側の需給要因だとすると、今月もまたその流れになりそうです。

繰り返しですが、問題は金利水準ではなく、あくまでスピードの方。水準はとりあえず2%までは全然許容範囲だと思いますが、スピードが速すぎるとそれだけ債券価格の下落に投資家が追いつけない可能性もあるので深刻です。

そもそも長期金利上昇が株安やNASDAQ安に繋がる・・・というよりは、それをきっかけにした売り材料にしているだけ。実際、長期金利の戻り高値を受けて木曜までNASDAQは下がりましたがダウやS&Pは最高値更新波動です。

先週末時点の投資主体別売買動向によると、外国人投資家が現物を3,008億円の買い越し。一方、先物は1,959億円の売り越しということで、メジャーSQ週の割には正直あまり荒れませんでした。

今回はむしろ裁定残の方が荒れ、先週末時点の裁定残高は買い残が急減し0.7兆円に。対して売り残が1.0兆円で、差し引き0.3兆円ですが売り長に戻りました。この辺り市場外での特殊取引で買い残が半減したとかで、メジャーSQに絡んで色々とドッタンバッタンやったみたいですね。みずほの売買が主犯なのだそうです。

前週分でちょっと騙された感はあるのですが、まあ売り残が減少している傾向には変わりはありません。


新興市場は「中立」。金曜は高安まちまち。日経JASDAQ平均は引けにかけてプラ転し9連騰と、TOPIXの強さに沿ったような動きになっています。一方、マザーズの方はNASDAQの急落に歩調を合わせるような形で売られ、とりあえず5日~75日線に支持される形で踏み止まりました。権利取りまではやはり東証1部銘柄の方に妙味があるので、しばらくマザーズは盛り上がらないかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】

クレステック(7812)は続伸。今月はみるみる上がる動きになっていますが、答えが新四季報の中にありました。「中国のジェネリック医薬品向けが絶好調」ということで、四季報予想も増額修正。四季報に絶好調のワードが入ると検索に引っかかりやすくなるので、注目が集まりやすいのだろうと思います。PER1桁で、PBR1倍割れのバリュー株でもあります。


アニコムHD(8715)は反落。日米で金利が上昇傾向であることから保険株の上昇が大きいのですが、同社はいつものパターンで蚊帳の外。どうも保険株が強いとリバランス売りが出るような感じがありますね。ただこちらも新四季報は好調で増額修正。いずれ修正高の流れになると見ています。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。