KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は本日反発。前日のNYはパウエル議長とイエレン財務長官の議会証言により景気に楽観的な見通しが示されたものの3指数揃って軟調Intelが巨額投資を発表して時間外で買われていましたが、結局はマイナスとなり半導体株指数であるSOX指数も軟化。NASDAQの下げがきつくなりました。スエズ運河で大型コンテナ船が座礁し通行止めになっていることで原油も急騰。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日まで下落していた反動が出ました。ただ中国株が始まったところで一時前日終値近辺まで値を消す動きに。その後黒田総裁が参議院予算委員会で「当面はETF買い入れを必要に応じて継続」などと発言したことで買い戻しが入り、300円以上の上昇幅になりました。売買代金は14時半時点で1.9兆円台と低調。


投資判断は「中立」。「アメリカ政府が3~4兆ドル規模のインフラ、教育を中心とした経済プログラムを検討」とアメリカの各メディアが伝えたのですが、反応薄。長期金利はむしろ下がっており、前回のブログでも書きましたが巨額経済対策の裏に見え隠れする増税の現実味を織り込み始めている可能性があります。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL230SR0T20C21A3000000/

翌週は明けて月曜が3月権利付き最終日になります。日本株にはまた毎度のパターンで配当落ち分の再投資買いが入ってくると見られており、その規模は7,500億円とも言われています。週末にかけては、その再投資買いを見込んだ先回り買いが入ってきそうでもあります。

一方、日銀のETF買い方針変更を受けて先週よりなかなかの相場波乱が起きています。特に日経平均型の買い付け停止を受けて、日経平均の下落が大きくなっています。

ただ本質的なことを考えると、何も日経平均型が売られるという話になったわけではありません。単にファーストリテイリング(9983)の株が「あまり買われなくなった」だけ。ファーストリテイリングの株不足は変わりませんし、TOPIX型が今後買われるのですから時価総額の大きなファーストリテイリングも一定量引き続き買われます。

なのに大きく売られました。そもそもETF買いは最近すっかり止んでしまいましたし、年間6兆円買うという約束も無くなりました。しかし今週も、引き続き日経平均が売られ、TOPIXが買われる流れが続きました。

ETF業者(組成して日銀に渡す証券会社)が先回りして組成していた在庫分を処分にかかっている可能性もあります。それが特にファーストリテイリングの売りに繋がっているのかも知れません。

結局得意の後講釈になりますが、先週までやたらとTOPIXが強かったのは、3/19にFTSE All-World(Large/Mid)指数のリバランスも引けで行われ、どうもその流れで買われてきた需給面が強い模様。単に上述したような売り材料程度でトレンド転換するような柔な相場ではなかったはずで、今週は月曜高のアノマリーも破られる弱さになりました。

そうなってくると特に今回のリバランスで買いインパクトの強かったREITは、2000ポイントを再度付けたところでダブルトップを付けたようなチャート形状に。ただこちらは日銀のREIT買いがまだ残っていますから、多少の下支えは期待できるかも知れません。

結果、NT倍率が15倍割れで昨年11月以来の安値となりました。先に「ドル建て日経平均が2月安値を割ってきたので、円建ての日経平均も割ってくるのでは」としましたが、その気配はあるような気がします。

先週末時点の信用倍率は前週3.53倍→3.39倍に低下。売りも増えたことで倍率は低下しましたが、買い残自体の絶対額は3兆円に乗せ2年5ヶ月ぶりの高水準になったとのこと。まあ当時に比べて株価水準が上がっていますから、それをもって買いが多いとも言い切れないのですが。

アノマリーとしては「3月SQ通過後~9営業日後の日経平均は高い」というものがあります。私が確認できる直近24年間では18勝6敗ということで勝率75%。「流動性の高いSQで決算末対策の持ち合い解消売りが終わり、権利取りの動きが出やすいため」と説明されています。ただ今年は今回の日銀の話がありますから、さすがに日経平均も勝ち目が無さそうです。

一つ気がかりなニュースは、今度はルネサスエレクトロニクス(6723)の半導体工場で火災が発生し、また半導体不足に拍車がかかったこと。火災の影響を受けた製品の2/3が自動車向けということで、また自動車の生産停止が見込まれます。この産業の米と言われる半導体をいかに確保していくか。半導体の争奪戦が、国家間での紛争の火種、テーマになっていきそうです。


新興市場は「中立」。本日は高安まちまち。日経JASDAQ平均は一昨日で連騰がストップしたものの、本日は下げ渋りの展開。一方、マザーズ指数の方はひたすら弱く200日線割れ。NASDAQの弱さに加え、フリー(4478)の海外公募による下落が引き続き尾を引いている格好。やはり権利落ちまで、配当や優待妙味の薄いマザーズは買われにくい展開が続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】

売りポートフォリオM&ACP(6080)は反発。グイグイ買われる展開になっていましたが、今までのところ実線は一目均衡表雲上限に、遅行線は雲下限にそれぞれキレイに跳ね返された格好になっています。来週までに中小企業庁からM&A利益相反に関する何らかのお達しが出てくると思うのですが、それまで持ちこたえたいところ。


さて、今回はまた一銘柄売りポートフォリオに加えたい銘柄があります。それは京都銀行(8369)です。

他の地銀も最近は高値を採ってきますから京都銀行の特別感も薄れていますが、同行は他の地銀に比べてもPBRが高く(といっても0.5倍)、利回りが0.9%と低いです。保有株の強さが買い材料になっていて、その分買われている格好です。

同行が持っているもので今一番時価総額の大きいものが日本電産(6594)の3,000億円程度。次点が任天堂(7974)の3,000億円弱。この時点で既に同行の時価総額5,300億円程度を優に超えているのですが、更に村田製作所(6981)の1,400億円程度や京セラ(6971)の1,000億円程度などと続き、含み益の大きさが魅力の株になっています。

なので足元でその含み益が萎んできているのは一つマイナス面です。プライム市場の話や持ち合い解消の売りが出やすい時期であることから、3月に一昨年の任天堂株売却のように売出が出てくるかなと思って見ていたのですが、今期も間も無く終わるので、もう出てこないでしょう。

また、これだけ他行と比較して割高感が高いので、地銀再編やSBI連合などのウルトラC的な材料も出てこないでしょう。万一再編になったとしても、同行にはプレミアがつきにくいです。

目標株価は6000円に。本日引けで売りポートフォリオ入れとします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。