KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計はネガティブサプライズも金融緩和継続を好感

★☆★☆ 高岡で投資セミナー開催!

テレビ東京ラジオNIKKEI日経CNBCなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :6月12日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/610505/

当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は金曜続伸。前日のNYは新規失業保険申請件数が予想よりも少なかったことなどを好感し3指数揃って堅調。NASDAQは5営業日ぶりに反発しました。ダウは引けにかけて上げ幅を拡大し、過去最高値を更新しました。一方、ワクチン特許の一時破棄をバイデン大統領が支持したことで、ワクチン株は軟調


それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。一旦売りに押されましたが、9時半頃に底打つと、その後は再度プラス圏に。前日高値を上回る場面がありました。

後場は前日同様一旦売りに押される展開に。雇用統計を控えて様子見気分が台頭しました。結局は小幅高で終了。日本製鉄(5401)の好決算を受けて連日鉄鋼株が値上がりトップでしたが、小型株の方が上昇率が高い一日でした。売買代金は2.5兆円台と落ち着きました。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYは注目の雇用統計において、非農業部門雇用者数が予想の+100万人を大きく下回る+26.6万人、失業率も5.8%予想に対し6.1%と悪かったことから長期金利が一時低下。それを受けてNASDAQも強く、また結局は長期金利も元の水準に戻り3指数揃って堅調。それらを受けた日経平均先物は29410円となっており、月曜の日本株は小高いスタートが予想されます。

アメリカでも着実に決算が通過し、それを織り込む動きになっています。ただ決算そのものの善し悪しよりも、イエレン財務長官の発言や、カプランダラス連銀総裁が早期テーパリングを提唱したこと(ただし元々タカ派FOMCにおける投票権は無い)など、世界的な無制限とも言える緩和局面が終了方向に向いていることが上値を重くしている模様です。

おまけではMicrosoftビル・ゲイツ氏が離婚という話もありました。これに関しては以前Amazonのジェフ・ベゾスCEOが離婚した時にも話題になりましたが、財産分与で持株が取られると、それを市中で売却して換金してくるのではないかという物理的な懸念が生じます。そういった辺りでMicrosoftの株価は個別要因で重いという説もあります。

じゃあAmazonの時はどうなったかというと、19年1月に離婚を発表しましたが、その後株価は一旦上昇→4月に元夫人に4%のAmazon株が正式に譲渡され、その後確かに上値が重くなりました。ただ市場全体の上値が重かったので、原因の特定には至りません。むしろその後Amazon株はなんだかんだで当時より倍近い株価水準になっているのですから、その辺りは無視して差し支えないのでしょう。勿論、全く状況が同じなわけではないのですが。

今回の決算シーズンで気になったのは、建機大手キャタピラー半導体不足で下期から生産に影響が出る恐れがあるという話。自動車で深刻化しているこの半導体不足は今や電気系統を備える全ての製造物に影響を及ぼしてきており、これが日本の得意とする機械株全般に悪影響を及ぼして日本株売りに繋がっている面もあるかと思います。

一昔前にはシリコンサイクルなんて言葉があり、半導体の価格なんてパソコンの需要サイクルに応じて市況が変動するものなので、SUMCO(3436)などのメーカーは増産に及び腰でした。増産したら不需要期に過剰在庫を生むだけで、半導体のような日進月歩の業界において一度在庫として売れ残れば、もう価値がほぼ0になってしまうリスクがあったためです。

ところがスマホの普及がシリコンサイクルを乱し、更にデータセンターの拡大や自動車の電装化、IoTの進展などで半導体の需要は日々底上げされ、遂には工場の被災や水不足など、ちょっとのサプライチェーンの乱れから慢性的な不足感に見舞われるようになりました。

今こそ設備投資を拡大して稼ぐ時と考える半導体メーカーもあれば、ヨーロッパも含めた各国が量産体制を整えつつある中で、また巨額な設備投資をしても回収前に在庫がだぶついてしまう恐れがあるので一歩引いて見るメーカーもあります。また、機械さえ導入すれば質の良い半導体が出来るわけでもなく、当然ノウハウも必要。そうなると供給面の不足感はなかなか解消しそうにありません。

食料はもちろんのこと、先には原油レアメタルがそうでしたが、今はワクチンや半導体が新たに安全保障や陣営の枠組み形成を担うアイテムになりました。従来のものは国土で取れる資源でしたが、ワクチンや半導体は開発力の問題です。せめて日本はこの分野では自立できるようになってもらいたいものですが。

ちなみにその原油は連休中も着実に上昇し、WTI原油先物は66ドル台を突破。一方、アメリカの長期金利はやや低下していますが、ドルインデックスは月末要因もあって上昇。ユーロが売られる形になって一旦改めて2ヶ月ほど続くユーロ売りターンに入ったような感じになっています。

その他、銅や穀物も相変わらず高値追い波動ですが、おまけとしてビットコインは連休中にやや弱含む動き。こちらはイーサリアム(ついでにドージコインも)の方が連休中に急騰しており、純粋に仮想通貨同士で資金が移動しているだけのような感じです。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。マザーズ時価総額最大のメルカリ(4385)が急反落し、またストップ安連発で下限値幅拡大となったAI inside(4488)が大幅安となって指数を押し下げ。引けにかけてダラダラと下げていく嫌な終わり方になりました。来週は新興市場も決算が相次いでくるので、益々買われ辛い状況が続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】

MTG(7806)は続伸。特に材料はわからないのですが、金曜は弱いマザーズ市場の中でもI-ne(4933)やプレミアムアンチエイジング(4934)といった美容系の銘柄の上昇が目立っており、同社もその流れに乗りました。チャート的には75日線を支持に反発の流れになっており、決算を受けて三角持ち合いから上放れられるかどうかに注目です。


木曜引けから買いポートフォリオ入れとなったテスHD(5074)は反落。同業のレノバ(9519)が今期見通しの上方修正を出しましたが出尽くし売りに押され、同社も売られてしまいました。ただTOPIX組み入れ比率の公表が来週に出てくるので、そこからスタートなのかも知れません。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。