KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

昨日の暴落をほぼ帳消しに!

★☆★☆【有料メルマガ】お申込受付中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,300円~

相場が続く限りチャンスは無限大!
是非一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は本日大幅反発。前日のNYは3指数揃って買い戻しが入り、ほぼ先週末の下落分を帳消しにしました。イランの新大統領に反米派が選出されたことの地政学リスク高まりでWTI原油が一段高。74ドル手前まであり、エネルギーセクター中心に買われました。中小型株指数のラッセル2000や景気の先行指標とされるダウ輸送株指数も2%の上昇に。長期金利は1.5%手前まで反発。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。一気に昨日の寄値を上回って始まると、その後も戻り待ち売りをこなしながら高値圏をキープ。中国市場が落ち着いたスタートになったことで、改めて高値を追う動きになりました。売買代金は11時15分時点で1.2兆円台と閑散。


投資判断は「やや買い」。先週はFOMCを何とか乗り越えたかに思えましたが、日米共に金曜から崩れ始めました。ここまで変動率が1%未満の日々が続いていましたから、金曜の下落は大きなものに映りました。コロナ後最低だったVIX指数が一旦20ポイントを超えてきたところも不気味。

ただ冷静に見ておく必要はあると思います。まずNYダウに関しては、そもそも6/8以降下落が続いています。これはつまり6/5の雇用統計を受けてピークアウトしたと見るのが適当です。しかも8日以降ずっと陰線が続いており、下落率こそ大したことはないものの、地味に執拗に売られ続けています。

一方、逆に6/3を目先のボトムとして騰勢を強めていたのがNASDAQです。それは見事に長期金利の下落に反比例しています。6/3にはISM非製造業景況指数など色々ありましたが、明確なイベントが見当たらないので、これも雇用統計きっかけだったとまとめてしまうのが適当だろうと思います。NASDAQに関しては普通に高値圏をキープしている格好。

個人的にはNYダウはわかりやすい指標ではあるものの、わずか30銘柄で構成されるものなので、あまり重きを置いていません。全体を表すS&Pの方が重要ですが、こちらもNASDAQ同様に先週最高値を付けました。ただこちらはFOMCを挟んで4連敗となって週間では2月以来の下落率に。今のところNASDAQS&P>NYダウの順に強いという状況ですが、それはすなわちグロース>バリューという流れに変わってきていることを意味します。

正直、FOMC後に何故アメリカの長期金利が急落したのか、ちょっとわかりません。解説としては「インフレ期待が低下している」ということなのですが、ならばFRBの早期利上げ示唆は間違いだったということか。「卵が先か鶏が先か」論争になってくるのですが、結果的に一時バイデン政権後の安値を更新しました。

この長期金利の急低下と今後の継続性はちょっと気にしておく必要がありますが(高血圧よりも低血圧の方が薬が無いから大変?)、今回は2年もの国債など短期債は一方で売られている(=金利が上がる)ことで、いわゆる「イールドカーブのフラット化」に向いています。将来の金利の方が相対的に落ち着くということは、2年先は景気が良くても10年先は景気が悪くなるというような見方に繋がり、景気鈍化と評されます。

ただし、これはアメリカの過去の利上げ局面を見ると、度々起こり得る現象です。考えてみれば当たり前で、早ければ22年中にも利上げ開始かと言われているのですから、その利上げが始まるまでの2年間程度は債券が買い辛くなります。一方、利上げが開始されれば一般的に景気を冷やすので、先々の金利は低下基調になります。政策の転換期には、ちょっとした市場の混乱が起こるものです。

実際、04年6月~06年12月にかけてフラット化が進みましたが、S&Pは上昇を続けています。また15年12月の際は原油急落のオイルショックなどを原因として株価も瞬間急落したものの、2ヶ月程の辛抱の末に上昇波動に入りました。勿論、その時その時で状況は常に違いますし、例えば今回は日欧も金融緩和姿勢を引き締めに向けようとしています。言えるのはフラット化が進むから株価が必ずしも下がるわけではないということです。

そもそも今までのアメリカの株式市場を見てきて、結局は金利を上げた方が株価は上がります。何故ならまずは金利を上げられるだけ好環境だということですし、インフレ率が上がるならインフレ耐性の弱い債券よりも耐性の強い株を買おうということで、債券→株への資金シフトが起きますから。

なので大局観としては心配ご無用とは思うものの、日々このブログを読んで株価の反応を気にされる皆様におかれましては、もっと目先の推移が気になるとは思います。日々の値動きは様々な事象の複合ですから、それはまたここから色々検証してみます。

金曜に日米共に下げがきつめになったのは、もう一つFTSEのリバランスもあったからと見られます。金曜の日本でも引けで1兆円超出来た需給要因。そしてアメリカでもクアドルプル・ウィッチングデーの影響もあるかも知れませんが、ダウは引け間際の15分足らずで150ドル程下がっています。また19日の奴隷解放記念日が急遽祝日になった影響で18日に様々な機関が突然振替有休休暇となったことも多少影響ありそうです。これらは一過性の特殊要因です。

その分を差し引いて考えても、金曜の下落はやはり大したことないと個人的には思っています。バリュー→グロースへの資金循環が続いているうちは株式市場からお金が逃げていないですし、アメリカ市場も基本は薄商い症状。6月は元々株安アノマリーもありますから、そういう季節要因に沿った部分も大きいでしょう。

先々週末時点の投資主体別売買動向では外国人投資家が現物を2,263億円の売り越し。先物を2,059億円の買い越しということで、メジャーSQに絡んで色々あったみたいですね。自社株買いの事業法人などが大きな買い手に。なお、自社株買いと言えば、先週金曜からトヨタ(7203)の自社株買いが実際に行われる日柄となっています。


新興市場は「やや買い」に。本日は両指数共に堅調。昨日は東証1部大型株中心とした下落でしたから、小型や新興になる程下落がマシという一日でした。本日はその分反発力が相対的に弱いという感じ。ただ年末にJASDAQが異様に強いように、6月末はその半期版でやはり強いというアノマリーがあります。ここから月末にかけて新興市場も強含みそうなので投資判断を一段階引き上げました。


ポートフォリオ銘柄】

MTG(7806)は続伸。自社株買いも入っているので昨日も地合悪の中で何とかプラスに切り返し、1700円台で終えました。父の日にはfoot fitが売れること、またSIXPADイメージキャラクターの井上尚弥選手の勝利で、公式サイトにはアクセスが殺到でダウンした程とのこと。丁度ジェル無しSIXPAD新製品の良い宣伝になったことも好材料です。


クレステック(7812)も続伸。こちらも昨日は大暴落の地合で終値ベースで年初来高値を取ってくる強さがありました。ここまで売られ続けたライバルのグレイステクノロジー(6541)スウェーデンのファンドが買い増す一方、キャピタルリサーチが全て売り切ったとのこと。アク抜け感で大幅反発する動きになっており、ここからの資金循環に注目です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。