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日経平均は本日続落。前日のNYは長期金利の上昇で金融株が、WTI原油先物が7月以来の高値を付けたことでエネルギー株が買われダウは堅調も、NASDAQやS&Pが売られマチマチ。半導体株指数のSX指数も軟化。中小型株指数のラッセル2000は1.5%の上昇。長期金利は一時1.5%超え。VIX指数は18.8ポイントに上昇。ドル円は111円回復。
それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日に続き海運株や半導体株など、これまで相場の主役だった銘柄が売られ3万円手前まで下落しました。マザーズ指数もジリジリと売られ一時3%超の下落に。半導体が弱いことで韓国や台湾株も弱い動きでしたが、注目の中国市場はしっかりしたスタートとなったことで、11時以降は買い戻しの動きが出ました。
後場は一段と下げ渋り。その後も上値の重い展開が続きましたが、昨年同様に引けにかけて明日の権利取りの動きが強まる形。本日の高値圏では終えましたが、マイナス圏から脱することはできませんでした。売買代金は3.8兆円台と活況。引けで8000億円以上出来ました。
投資判断は「買い」。先週はS&Pが9月安値を付けVIX指数は20ポイントを改めて上回ってきたものの、一方でドル高の動きになっており、決してアメリカ売りというわけではありませんでした。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/
VIX指数に関しては日本のメジャーSQに当たるクアドルプルウイッチングがあって一度オプションが清算されたので、改めて翌限月オプションのポジションを建てる→値が上がりやすいという傾向があります。勿論ロールオーバーなどもありますからそんなに大きな影響ではないと思いますが、現実的にこれまでウィッチングデーの前後でVIX指数は少し上がる傾向が見て取れます。
https://jp.tradingview.com/symbols/CBOE-VIX/
中国恒大に関しては「大手が大量保有している」という記事もありますが、大量といってもたかだか440億円レベル。屋台骨を揺るがす程のレベルではありません。ちなみにGPIFも少し持っています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-17/QZL7VYT0AFB701
既に利払いはしないと伝わってはいたのですが、一部投資家の中で「でも政府が肩代わりするんでしょ?」という期待感があったのも事実。希望者には不動産での返済をするなど自転車操業状態ですが、それが不動産市況の値崩れに繋がるという指摘があります。
そもそも格付けは既に最下位の「CCC」。中国では一段階引き下げられまだ「A」という高さを維持していますが、信用している呑気な金融機関は無いでしょう。もう怖がる必要は無さそうです。
金額ベースで言えば9.8兆円規模ということですが、これまでもプエルトリコ債が8.9兆円規模の、またアルゼンチン債も昨年7.5兆円規模のデフォルトを起こしましたが、株式市場は飄々としています。
確かに国債・地方債に比べ今回は社債(を含む借り入れ)ですから、また話が違うかも知れませんけれど、中国は1.5兆円規模の流動性を確保していますし、既にリーマンショックで経験しているのに、それに巻き込まれて破綻するような間抜けな金融機関は、少なくとも大手にはいないでしょう。
確かに中国恒大一つの金額の多寡の問題ではなく、リーマンショックの時も「政府が救わなかった」という事実こそがネガティブサプライズになって引き金になりました。地合が悪ければ「連鎖破綻の始まりだ」「シャドーバンキングなど当局が把握しきれていない金融機関の連鎖が起きる」と煽ることは可能です。株価の水準から売りたくなる人が多いのも事実でしょう。
習近平氏の頭の中は本人以外に知る由もありませんが、「共同富裕」を掲げて共産党以外の富裕層を敵に仕立て上げ、貧困層の不満のはけ口にしている感じがあります。今回の中国恒大もそうですし、最近のIT系企業の狙い撃ちもその一環とみられます。
不動産バブルが崩壊すれば、一般庶民の溜飲は下がり、また手に入りやすくもなりますから、不動産潰しの考えは頭にありそうです。そもそも中国では自己所有の不動産でも個人で勝手に売買できず、国の許可が必要。あくまで国家のものという考え方ですから。
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=63593?site=nli
ただ不動産やテンセント、また外国人投資家の比率が高い香港ハンセン指数の下落が続いているのに対して、上海総合指数は年初来高値圏をキープ。株価を支える国家隊の存在も指摘され、不動産はともかく、株を悪と考えているわけではなさそうです。
あと、これは説得力が弱いですが、来年2月には北京オリンピックが(早くも)控えています。その前にアメリカとは上手くやっておきたいということもあり、アメリカ以外の敵を作り出す必要性があったのではないでしょうか。実際、中国は対アメリカの追加関税免除期間を延長。来月末のG20会談を前に、融和的な雰囲気を出しておこうという空気感はあります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd5c2dedfd8a8a6d4466534c3ebd0fa73090c938
ともあれ突然のTPP申請も含め、やおら動きが目立ってきた習近平氏。突然何かやり出すという辺り、トランプ前大統領に似てきたような感じがします。
新興市場も「買い」。本日は両指数共に軟調。新興市場は権利取りでのメリットが薄い銘柄が多いことなどで買いの資金が入り辛い点が嫌気されました。またマザーズは4社も同時IPOということで、短期資金も吸収される形。なお揃って買い気配スタートと順調でしたが、GC企画(4073)以外は初値形成後弱く、新興市場の雰囲気を好転させるには至りませんでした。
【ポートフォリオ銘柄】
日本KFCHD(9873)は続伸。今月の高値に面合わせの場面がありました。こちらは人気の高い外食の優待権利取りの動きもあって、盛り上がりやすい下地がありました。その分明日以降は反動が気にされます。
ブロードメディア(4347)は反発。明日に株式併合がある関係上、信用買いの強制返済を迫られる形になって寄り付き段階で130万株の成り売りが発生。そのため寄安から切り返す形になりました。逆に言えばこれで大量の信用買い残がリセットされたので、早ければ明後日くらいから戻っていく展開が期待されます。まず株価1000円を目指す展開になりそうです。
・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。
なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。
その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
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それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日に続き海運株や半導体株など、これまで相場の主役だった銘柄が売られ3万円手前まで下落しました。マザーズ指数もジリジリと売られ一時3%超の下落に。半導体が弱いことで韓国や台湾株も弱い動きでしたが、注目の中国市場はしっかりしたスタートとなったことで、11時以降は買い戻しの動きが出ました。
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そもそも格付けは既に最下位の「CCC」。中国では一段階引き下げられまだ「A」という高さを維持していますが、信用している呑気な金融機関は無いでしょう。もう怖がる必要は無さそうです。
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