KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

自民党単独過半数確定か

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日経平均は本日反発。前日のNYは3指数揃って上昇しダウとS&Pは最高値更新。レンタカー大手のハーツが10万台発注とのことでTeslaが12%超の急騰となり、時価総額1兆ドルクラブの仲間入りでNASDAQを押し上げました。WTI原油先物は一時14年以来の85ドル乗せも、引けでは83.5ドルと一服。インフラ投資法案が規模縮小で合意間近と伝わり、長期金利は1.63%に低下。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日下落の反動がまず出ました。その後もスルスルと値を戻す形。昨日夜に朝日新聞世論調査で「自民党単独過半数の勢い」と報じられ、左翼系メディアの朝日新聞自民党単独過半数確保を認めたということなら、もう単独過半数確保は間違い無いという期待感が高まった模様。日本郵政G(6178)の値決めが終わったことも需給好転に繋がりました。

早々に29000円を回復すると、21日の寄値付近まで戻しましたが、中国市場の上値が重くなったことで日本株も少しずつ上値が重く。それでも前引け段階では500円高で終えました。売買代金は前引け段階で1.2兆円台と昨日よりは活況。


投資判断は「やや買い」。原油の上昇が続いています。本来ドル高で商品市況が落ち着いても良さそうなところで上値追いとなり、石炭増産と伝わった中国が天の差配なのか石炭生産地が洪水で閉鎖が相次ぎ、結局資源エネルギー高に。不景気のインフレ、いわゆるスタグフレーションリスクが意識され始めています。

資源価格はとりあえず本日は一服なものの、気になるのはロシアでコロナ死者数が過去最高水準の1000人超で高止まりという話。ロシア産ワクチンの効き目が弱いということなのか、あるいは寒さから来る新たな増加波動なのか謎ですが、もしこのまま悪化すると資源大国の掘削にも影響が出てくる可能性があります。

ところでドル円も114円辺りでの推移となっています。ドルインデックスは12日にバイデン政権後の高値を更新しましたが、原油高とドル高が同時に起きたのは丁度3年前。つまり18年10月に当時WTI原油先物は77ドルに接近し、ドルインデックスは96.5ポイントまで上昇しました。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/

その後何が起きたかというと、年末のブラッククリスマスの大暴落です。ただ18年10月の急落は当時のペンス副大統領による(経済戦争の)対中宣戦布告発言があったところなので、原因は別にあるのかも知れません。しかしその後の12月にインフレ警戒感から追加利上げをしたことで12月の暴落に繋がったので、やはり状況が良くないのは同じです。

ここでひねくれ者の私はもう一つタカ派のクォールズFRB副議長の任期満了による退任もポイントになってくると見ています。バタバタと色々なことがあって全然触れてきませんでしたが、最近の話題としててはFRB理事の相次ぐコンプラ違反がありました。具体的にはタカ派のローゼングレン米ボストン連銀総裁とカプラン米ダラス連銀総裁が株取引をやっていたという倫理規定違反で先月末に辞任。

しかももう一人の副議長クラリダ氏にも同じく株式ファンド購入疑惑が持ち上がっていて、彼もやはりタカ派。となるとタカ派が4人去る可能性があります。パウエル議長再任を反対する側のリークもあったのだろうと思いますが、パウエル議長も再任されないならば(次に誰がなるかにも因りますが)、少なくとも現状のタカ派の人数が減ることに。テーパリングが遅れる「リスク」が出てきました。

ここで「リスク」としたのは、以前も指摘したように、FOMC後の株価の反応から、むしろテーパリングができない方が市場はリスクとして捉えているのではないかと思うからです。今の株価がある程度維持されているのは、商品価格も含めた物価の上昇が、アメリカの景気回復に裏付けされた「良いインフレ」と考えられているから。ところがそれができないとなると「(制御不能の)悪いインフレ、スタグフレーション」が意識されるとみられます。

ただ米中間が実は影で少しずつ改善しているという感じもあります。台湾や北朝鮮など東アジア情勢に関しては緊張が続きますが、しれっとウイグル産綿花への攻撃を止めつつありますし、北京五輪不参加圧力やコロナ起源調査などの話は沈静化。まず今月末のG20までの間に、大した利害対立が無い部分に関しては矛を収めようとしているようです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-15/R102O2DWX2PU01

追加関税合戦に関しても「成果が無かったから撤廃した」とトランプ前大統領への攻撃材料にしながら止めるという手もあります。少なくとも10月中は米中間が悪化するとは思えません。また11/2にはアメリカのバージニア州で知事選挙があり、現職の民主党候補と共和党候補の大接戦(現状支持率1ポイント差)なのだとか。それまでは失策を犯さないように慎重な政権運営が進むとみられます。

むしろ今TSMCサムスンなど半導体業界に対し、アメリカ商務省は「顧客情報や在庫、注文状況などの内部機密情報を11/8までに提出せよ」と言っており、台湾当局は反発姿勢を強めています。この辺りがまた新たな火種になりかねません。

感染者に関しては東京で昨日17人と、また今年の最低値を更新。勿論非常に喜ばしいことではあるのですが、これ以上下がったところで安心感に大きな変化はないでしょうし、逆にここから増えていくであろうことが見込まれると、少なくとも株式市場には良いネタを提供してくれないでしょう。


新興市場も「やや買い」。本日は両指数共に堅調。NASDAQ高もあって昨日急落となったマザーズにも日経平均同様に買いが入り、全体的に落ち着きを取り戻しています。ただオンコリスバイオファーマ(4588)が中外製薬(4519)とのライセンス契約解消で190万株残っている信用買い残の全員が含み損を抱えている状況になっており、個人投資家の需給は苦しそうです。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は反発。本日はアメリカの長期金利が一服したことで、保険株や金融株が相対的に弱く。同社の戻りも鈍いです。チャート的には75日線を割り込んでしまい、MACDも暗転。完全に窓埋めを果たさないと厳しいのかも知れません。


ブロードメディア(4347)は続伸。株式併合後は需給が好転し、地合に乱されない着実な下値切り上げが続いています。引き続き通信制高校の安定収益が寄与することで、市況変動に対する耐性が付いている形。明日の決算発表も楽しみです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。