KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

S&Pは三尊天井の正念場

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日経平均は金曜急反落。前日のNYはイギリスの利上げや政府の中国のウイグル自治区に対するバイオメトリック監視を問題視した制裁発言を受けて3指数揃って軟調。特にGAFAM系銘柄が売られ、NASDAQ中心に下げました。半導体指数のSOX指数4%超の急落に。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。いきなり28900円を割り込むと、その後も断続的な売りに押される展開に。特にマザーズ指数がいきなり年初来安値を割り込んだスタートになったことから、新興株中心に売りが広がり、大型株にも悪影響が出ました。中国株が軟調なスタートとなったことも重石に。

昼に日銀金融政策決定会合の結果が現状維持も、コロナ対応の縮小が決定されたことで、他国同様に金融緩和縮小と受け取られ、後場は一段安。昨日急騰の反動も出て、昨日の上げ分をほぼ打ち消して安値圏での引けに。売買代金は3.4兆円弱と膨らみました。


投資判断は「やや売り」。金曜のNYは前日に大きく下落したNASDAQがバイオ株中心に買われて底堅かったものの、逆に前日底堅かったダウとS&Pが売られて軟化。VIX指数は21.6ポイントに上昇。中小型株指数のラッセル2000は小幅反発。WTI原油先物は70ドルまで反落。それらを受けた日経平均先物は28450円となっており、月曜の日本株軟調なスタートが予想されます。

チャート的にS&Pは4700ポイント強のレベルで三尊天井となるか、あるいは最高値更新をグングン続けていくのかの瀬戸際にあります。

VIX指数の急騰は、さしあたっては杞憂に終わった感じ。FRBのバランスシートもまだ拡大しているところですから、資金的な裏付けはあります。結局オミクロン株での下落は、今年稼ぎ損ねたトレーダーがクリスマス休暇の薄商いを狙って最後の一稼ぎに動いたのに過ぎないのでしょうか。その分、値が行って来いで戻っただけという感じ。

ただ短期筋の買いポジションが18年のレベルにまで上昇している点は注意が必要。過去の水準と比較すればまだ上乗せ余地があるとはいえ、特に先週急増しており週間で10ヶ月ぶりの上昇率となったのは短期筋の力に因るところが大きいでしょう。アメリカは感謝祭後のクリスマス休暇モードで薄商いの中でこういった変動になっているわけですから、逆の目が出た時は巻き戻しも早そうです。
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-s-p-500-speculative-positions-1619

色々と不安材料が相次ぐ中でそれでもアメリカ株が上げ止まらない理由の大きなものは、各社の自社株買いがあります。アメリカは元々株主還元に力を入れる体質があり、15年以降米国企業は出た利益を全額配当と自社株買いに回しているという還元性向100%を貫いています。むしろ借り入れまでして、利益以上に還元しているのがアメリカ株というわけです。

アメリカでは日本のように投資主体別売買動向が公表されていませんが、証券会社の推計では買いの半分はこの自社株買いに因るものだとか。日本の場合はそれを日銀が担っていたりしていたわけですが、どこの市場もそれなりに歪な感じはあるものです。例えばシティグループは足元の金利低下が金融株の押し下げに繋がっている面もありますが、自社株買いを停止しているのでずっと株価は低迷しています。
https://jp.reuters.com/article/citigroup-conference-idJPKBN2IO09L

為替に関しては、感謝祭を契機にドル高が一服。アメリカでは長期金利が下がってインフレ率が上昇しているわけで、実質金利のマイナスが深くなっています。ユーロ圏も同じような感じなので、相対的には円が強いという感じです。しかし一番強いのが人民元。足元で預金準備率を引き下げる一方、外貨準備率の引き上げを行っており、人民元高を止めようとしてはいます。ここから効果が出てくるのかどうか。

日本株に関しては薄商いなので余計にチャートに従いやすくなります。日経平均は200日線に、TOPIXは25日線にそれぞれ上値を押さえられたような形。MACDが好転してきたところは良いのですが、ストキャスティックスに割高感があるので、教科書的には超短期的には一旦戻り売りが出そうな感じはあります。


新興市場も「やや売り」。金曜はマザーズが年初来安値を大きく更新。ここまで今年のマザーズ市場は累計5,000億円以上の個人の買いが支えていたのだとか。例年3,000億円程度ということなので、残り2週間で減ったとしてもたかが知れています。その分、巻き戻しが出た時のダメージが大きく、先週までの暴落を引き起こしたとみられ、個人投資家のセンチメントを悪くしています。


ポートフォリオ銘柄】

売りポートフォリオシマノ(7309)は反落。自社株買いが粛々と進められていますが、さすがに金曜は売られました。ユーロには下げ渋り感も出ていますが、株価の値持ちが良い分、余計に売られやすい環境にあると思います。


そんな中、今回は買いで一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それは巴川製紙(3878)です。

ここは製紙会社ではあるのですが、今の主流は半導体向けテープや電子部品など。またコピー機などのトナー専業で世界首位という名前からは想像し辛い業務内容の会社です。その分、市場では地味な銘柄として放置されている印象があり、流動性は低いです。結果、東証1部銘柄ではあるのですが、次の新市場区分はスタンダードを申請しています。

ただ足元ではそのトナーがオフィス再開で順調。これはキヤノン(7751)などの決算を見てもその復調ぶりがわかります。また半導体や電子部品が旺盛な需要があることも昨今の環境をみればわかる通り。結果、今期はコロナ前を優に超える大幅黒字転換のV字回復を想定していて確度も高そうです。

株価を見ると過去の推移から800円水準が鉄板。まあ昨年はさすがにコロナショックで大きく割り込む場面がありましたが、基本的には800円を少し割り込んだところで下値は支えられています。今期は復配も期待されています。信用買い残が12.4万株あるのはネックで、7月高値からの半年期日になる来年1月下旬までは上値が重いかも知れませんが、中長期狙いならこの辺りで拾っておいて良いかと。

目標株価は1000円に。月曜寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。