KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均は昨日下落分を取り戻す!

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日経平均は本日反発。前日のNYは欧米でのオミクロン型拡大や、大型歳出法案を有力民主党議員マンチン氏が反対したことなどで警戒感が広がり3指数揃って1%超の下落。マンチン氏の地盤であるウエスバージニア州が石炭産業が主力ということで、ソーラー株中心に売られました。一方、WTI原油先物も一時66ドルまで下落。引け後に決算を発表したマイクロンが時間外で買われる動き。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日急落した反動も出ましたが、マザーズ指数が一転マイナスに転じて昨日安値を割り込む動き。それに引っ張られる形で一旦売りに押される流れになりました。ただその後はマザーズ指数が反発するに合わせて持ち直しの動き。中国株もしっかりしたスタートになったことから買い安心感が広がり、前引けにかけて買われました。

後場前場高値を上回ってスタートしたものの、その後は上値が重く。高値圏での持ち合いが続きました。一方、TOPIXは戻り待ち売りに押される動き。日経平均後場の値幅は小動きでしたが、一応高値圏での引けで28500円を回復して終えました。マザーズもプラスで終えましたが、日経JASDAQ平均はほぼ横ばいと弱め。売買代金は2.3兆円台と低調。


投資判断は「やや売り」。季節外れのアメリカの竜巻被害などの自然災害は、株式市場にとってはインフラ投資の拡大期待に繋がりむしろプラスに働く可能性があるのは過去から学ぶ悲しい皮肉です。ただバイデン政権の場合は特に支持率回復に結びつけられるか、あるいは更なる低下に繋がるのかの試練でもあります。かつてオバマ大統領はハリケーン被害に対する素早い対応で支持率を回復し再選を果たしました。バイデン大統領は支持率回復の奇貨とできるのかどうか。

個別ではAmazonの倉庫が被害を受けたという話もあります。正直、それがAmazonの物流にどれだけ影響を与えるものなのかわからないのですが、様々な資材不足やドライバーの人手不足を考えると、お金云々の話ではなくて、復旧に時間がかかりそうな話でもありますね。

一方、日本も企業業績は何かと厳しい感じです。先般発表された指標の中で衝撃的だったのは、国内の11月企業物価指数が9.0%の上昇で41年ぶりの伸び率だったこと。10月も8.0%と高かったのですが、対して消費者物価指数は0.1%しか伸びておらず、その仕入れと販売額の差は企業の「我慢」によって成り立っています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB102550Q1A211C2000000/

これでは国内のみの商売で、かつ価格競争力の弱い商品を扱う会社は成り立ちません。海外で勝負できない中小企業は、ここからバタバタと倒れていくことになりそうです。

日銀短観の大企業製造業は前回よりも想定レートが109.09円と前回107.64円から円安に振れたのに先行きが明るくありません。集計当時がオミクロン株が出現し始めた段階だったということもあるので、そういったマイナス要因は差し引く必要はありそうですが、決して雰囲気はよくありません。

にも関わらず、成長よりも増税の話ばかり出る岸田政権。これで更に賃上げしろだなんてよく言えるなと。賃上げできる大企業はともかく、中小は本当に給付金が切れた後は立ち行かなくなるでしょう。もう企業の成長に力を入れないならば、せめて株式市場の足を引っ張ってくれるなと思うのですが。これが日本株の弱さに繋がっているのは間違い無いとは思います。

来年の参院選が終われば、いよいよ本格的に金融所得増税に向けて動き出すのでしょうね。今年はともかく来年の株式市場に明るさを見出せません。ただそれが国民が選んだ結果であり、事実支持率も上がっています。それが日本という一風変わった国なのです。

そんな市場に誰が買いを入れるのか?せいぜい値が下がった時のGPIFのリバランスと、新設した大学ファンド数兆円しか期待できず、今や日銀も買ってくれなくなった中で買い手不在の状況が続きそうです。海外勢はMSCIのリバランスでドンドン逃げていますし。

少し嫌なデータとしては「12/10の段階で25日線を下回っていたら掉尾の一振は起こらない」というものがあります。まあ直近10年でそもそも25日線を下回っていたのが2回(15年と18年)しかないのですが、その2回共に年末にかけて軟化。また25日線とほぼ同水準だった11年もやはり下落しています。掉尾の一振よりも損出し売りの方を出す・・・という動きになるのでしょう。

もう少し補足すると私が確認できる09年以降で、逆に12/10の終値が25日線を上回っていたケースが10回あります。そのうちの8回は大納会引けの値の方が上回っていて、掉尾の一振が確認されています。その8回の平均上昇率は3%程度なのですが、逆にダメだった2回に関しても下落率は1%にも満たず軽微。やはりトレンドが大きく月の成績に左右するようです。

業種的な最近の特徴としては不動産株の弱さ。個人的には先般のオフィス空室率の上げ止まりは好材料と思ったのですが、先週の急落による需給バランスの崩れが大きいのか、弱い動きが続いています。逆に意外に強いのが保険株で、12月に入ってからグイグイと上値を追っているのはここくらい。第一生命HD(8750)傘下の第一生命の営業員が不正な金銭取得といった悪材料があっても影響無しです。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に反発。ただマザーズ指数は6/29に戻り高値を付けてから下落基調になっています。その半年期日が年末にありますから、年末まではこれらの返済売りが重くなりそうです。薄商いの中では、これらに抗して上がっていく力はありません。

チャートを見るとマザーズ指数の場合は75日線の下落が続く位置です。年内いっぱいは戻り待ちの売りやIPOラッシュに資金を奪われる展開が続くでしょう。

結局、マザーズも上述したような「国内のみで商売し、価格上昇圧力を転嫁できない商売」が多いので、今買えるような感じはありません。これでもしアメリカが転けて大型株も下がってくるようだと、更に一段安も覚悟せねばならず、少なくとも今週も引き続きマザーズ銘柄は買えない状況が続くのだろうと思います。

とにかく、ここで個人投資家がやられて復活できないと日本株の下値を支える主体がいません。どんなに大型株が牽引しようとも根腐れするようなイメージ。根っこが腐ってしまうと、どんな大樹でも持ちこたえられません。


ポートフォリオ銘柄】

昨日寄りから買いポートフォリオ入れとなった巴川製紙(3878)は反発。相場は荒波が続きますが、こちらは800円の節目で今更売る人も居ないような、市場から忘れ去られた小型株。こういうところを拾っておいて、寝かせておけばいつかドカンと来るでしょう。


売りポートフォリオシマノ(7309)は反発。売り銘柄ですが、この地合でも全然下がりませんね。うーん、チョイス間違えましたかね。ToSTNeTによる自社株買いをところどころで入れる期間になっており、そのための玉集めが進んでいるような形。需給は正直良い状態です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。