KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

閑散相場で方向感無し

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日経平均は本日反発。前日のNYはオミクロン型の重症化リスクが限定的という観測が広がり、薄商いの中で3指数揃って上昇。マスク氏がTesla株の売却目標の大部分を売り切ったと示したことからTeslaが上昇。ラッセル2000は1%弱の上昇。VIX指数は18.6ポイントに低下。WTI原油先物は73ドル回復。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ薄商いの中、昨日大きく買われたマザーズ指数が反動や1000ポイント回復の達成感もあってマイナスに転じてくると、大型株も上値が重い展開に。アメリカ市場がクリスマス休暇に向かう手がかり難の中で方向感に欠ける展開が続きました。

後場は中国株の上値が重い中で買い戻し先行のスタートになっています。売買代金は13時時点で1.1兆円台と連日の2兆円割れペースと閑散。


投資判断は「中立」に。先週は日米欧それぞれの中央銀行金融政策決定会合が終わり、アメリカの引き締め方向が際だった他、伏兵のイギリスの利上げもありました。株価の反応はまずFOMCの結果を受けて、売り方の買い戻しが一旦出て上に振ってから、その後色々出て結局下がるパターン。前回もFOMCは11/3に結果が出て、S&Pはその後2日間は上昇しましたがそこでピークアウトでした。

そこから上げこじれる形でS&Pは4700ポイント強で三尊天井を形成するかの瀬戸際に。「後々振り返ってみるとやっぱりFOMCタカ派転換が相場の転換点でもありましたね」・・・というようなことになる可能性が出ています。

市場の中では来年3月にテーパリングが終わって、4月から、いやもう3月同時に即利上げ・・・というシナリオを予想する声が増えてきています。しかし今回のFOMC前に市場の大部分がそこまで織り込んでいたとは思えず。ここから早期利上げを意識した株価推移になっていくのだろうと思います。

そもそもアメリカも出てくる経済指標で弱いものが目立ってきました。先週木曜のアメリカ株下落の原因には、出てきたフィラデルフィア連銀製造業景気指数、鉱工業生産、PMIそれぞれが前月分も予想も下回る結果になったこともあります。更にイギリスの予想外の利上げ、政府の中国のウイグル自治区に対するバイオメトリック監視を問題視した制裁発言などなど重なりました。

一方「いい加減にせーよ!」と言いたいのは岸田首相の口から出た自社株買い規制の話。勿論決まった話でも無いですし、あくまで首相の個人的な見解だということで市場は間も無く織り込むでしょう。ただし自社株買いが封じられるリスクが突然降って湧いてきたという事実で十分です。先般「民主党政権に逆戻りしてしまったような、薄ら寒さを感じます」と書きましたが、本当にそんな感じですね・・・。

これは特に外国人投資家、あるいはアクティビストにとっては嫌な話。彼らの出口戦略の一つが無くなるのですから、今後割安感を感じても日本に投資しなくなる可能性があります。折角アベノミクス唯一の成果とも言えるコーポレートガバナンスコードでROEの高まりが日本株の評価を変えていたのに・・・。

アメリカはむしろ自社株買いで永遠とも思われるような株高を享受しています(※確かにアメリカでも自社株買い課税案は出ていますが、アメリカ企業の場合借り入れまでして自社株買いをしているので、それは金融緩和の恩恵を受けているからでしょ、だから課税しますという事情)。日本人の場合は総資産のわずか15%しか株式・投信を保有していませんが、アメリカ国民の場合はリスク性金融資産に50%以上投資しています。

なので株高はアメリカ国民の幸福ですし、日本人には無関心な話。まあアメリカは富裕層が極端なので中央値を取ると多少はマシな数字になるとは思うのですが、それは日本も同様。

しかし個人が直接投資していなくても、年金が運用しているのが日本の株式市場。毎年毎年ちゃんと年金が支給できているのは、既に高齢者を支えきれなくなっている現役世代の負担分と同額を税金から出しているから。毎年着実に利益を出している年金が利益を出せなくなると、穴埋めを更にしなければならず、すなわちまた増税に繋がります。まあGPIFも日本株には25%しか運用していませんから、そうなったら外株で運用すれば良いだけの話ですが・・・。

愚痴を言い出すと止まらなくなるのでこの辺りで止めておきますが、本当に岸田首相になってから株式市場には良いコトが一つもありません。政治家も株取引をやらせないとダメですね。

為替に関してはドルが高値圏をキープしています。勿論アメリカの早期利上げ観測がドル高に繋がっていると真正面の受け止め方ができますが、ウクライナ問題に加え、トルコリラの下落がユーロ安に繋がって作用している面も強いでしょう。

また資源価格は比較的落ち着いていて、国際的な天然ガス価格も落ち着いています。ところが、欧州向けの天然ガスは足元でまた最高値に向かう流れに。11月以降、この両社は対照的な動きになっています。
https://www.barchart.com/futures/quotes/TGF22

これが正にロシアからヨーロッパ各国にかけられた圧力で、今冬にヨーロッパが厳冬になるようだと、市民生活が破綻しかねないリスクをはらんでいます。同時にヨーロッパ中心に進むカーボンニュートラルの議論を冷ますことになるかも知れません。

個別ではトヨタ(7203)は足元では引き続き部品不足で生産停止の状況が続いています。一方、アメリカでもAppleがiPhone13の生産が半導体不足でストップしているという話が出ても高値更新を続けるわけですから、その辺りはあくまで一過性として気にされていない様子です。まあ他社も条件は同じでしょうからね。

なお、TIME紙の今年の顔にTeslaのイーロン・マスク氏が選ばれましたが、選ばれたら天井を打つというアノマリーがあるのだとか。99年にジェフ・ベゾスが選ばれたところ、その後2年間でITバブル崩壊もあり、Amazon株は94%下落したのだとか・・・。


新興市場も「中立」に。本日は高安マチマチ。マザーズは反発してきましたが、薄商いの中で大量の信用買い残の返済売りを支えられず、年末にかけて損出し売りが出やすい環境です。年末のIPOラッシュに対する換金売りに関しては一巡しましたが、それが一つ消えたところで純粋にまだ厳しさが残ります。ただ陰の極自体は脱したような感じがあるので投資判断を「中立」に引き上げました。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続伸。昨日配当を1.25円→2.5円に倍に修正。まあ倍と言っても利回りは0.3%と低いので、悪い話ではないけれど買い材料にはならないという感じです。いずれにせよ随分売られたので、損出し売り一巡後の反発には期待です。


ヴィッツ(4440)は大幅続伸で値上がり率ランキング上位。「警察庁がレベル4の自動運転車を地域の移動サービスで使用するための許可制度を創設する方針」と伝わり、自動運転関連株として買われました。純粋にここまで売られて来た分の損出し売りが早々と一巡したことで、先行して戻りつつもあります。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。