KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀金融政策決定会合は現状維持の大規模緩和持続

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日経平均は本日反落。前日のNYはお休みでしたが、ヨーロッパは総じて小じっかり。ドル円はやや円安方向に戻して来ました。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり昨日高値を上回って始まると、追証売りなどで一旦安値を更新したマザーズが切り返したことに合わせ上げ幅を拡げていきました。その後、昼に注目の日銀金融政策決定会合が現状維持、物価や成長率見通し上方修正と伝わると、先物主導で買い戻しが優勢。

ところが後場寄りをほぼ天井に、その後は戻り待ちの売りに押される展開に。一気に本日の安値を付けました。その後は下値達成感もあって一旦下げ渋るも、改めて売り直されてマイナス転換。売買代金は13時半時点で1.8兆円台と低調。


投資判断は「中立」。先週水曜からアメリカ市場の値動きが少し変わってきているような気がしています。まず注目の消費者物価指数が39年ぶりの高水準で市場予想を上回ったにも関わらず長期金利が低下しました。そして金曜も小売売上高がまさかの大幅低下だった上にミシガン大学消費者信頼感指数も68.8と過去10年間で2番目の低水準となったにも関わらず、長期金利が上昇しドルが買われました。どうも整合性がありません。

そもそも売上高はアメリカがインフレの状況なので高くなって当たり前。ところが小売売上高はまさかの△1.9%でした。前月比ですから、勿論クリスマス商戦の反動が出て当たり前。しかし市場の予想は△0.2%程度でした。オミクロン株の拡大がリアル店舗の売り上げ低下に繋がったというのはもっともらしいですが、むしろECの方が△8.7%減と大きな減少。

「早く物価を抑えないと、このまま物が売れないぞ」という話に動くのか、「いやいや、単にサプライチェーンの混乱による物価高から、景気鈍化を呼び込みかねない利上げは程々にすべきだ」となるのか。今回は後者の方に受け止められた・・・という割にはアメリカの長期金利は上昇しています。不思議ですね。

先週は韓国も利上げに動きましたし、なんと我が国もいよいよ利上げという話が出て金曜の日本株下落に繋がりました。ロイターが報じたのですが、何故か英文記事でしか「日銀利上げ検討」という記事は出ていませんでした。記事で先行するのはいわゆる観測気球というやつで、特に外国人の反応を見たかったのか。まあ今のご時世、英文で出たからといってすぐに日本人にも伝わるわけですが。

それを受けてドル円が113円台に突入したのが先週の為替。短期筋のポジションを見ると11日時点で円売りポジションが2.5万枚以上も急増しました。その後、ドル安やこの英文報道を経てこれらの損切りに繋がり、更に円高が加速した模様です。為替もまた読み辛いですね。
https://imm.gradefour.net/

ともあれ、にわかに本日の日銀金融政策決定会合に注目が高まっていました。結果は上述のように、世界に緩和方向に向かっているのは、中国とトルコと我が国くらいですね。

もう一つ注目すべきは原油です。再度高値に迫る勢いになってきました。アメリカの原油在庫減少がタイムラグを経て材料視された模様ですが、これも連休前のポジション調整があったのかなとは思います。ベイカーヒューズのシェール掘削リグ稼働数は、前週481→492と、週間では久しぶりに大きく増えました。アメリカの供給量増が価格に影響するまではタイムラグがありますから、しばらく供給不足が価格上昇に繋がるのでしょう。
https://jp.investing.com/economic-calendar/baker-hughes-u.s.-rig-count-1652

株に関しては今年の特徴は徹底したバリュー株買い。TOPIXバリュー株指数のチャートを見ると昨年9月以来の高値に。ドル円円高に振れたので、むしろバリュー株が下がってもおかしくない感じでしたが、一方でグロース株売りが継続。この二極化が特に今年に入ってからの大きな特徴となっています。
https://quote.jpx.co.jp/jpx/template/quote.cgi?F=tmp/hist_index&basequote=211&mode=D

ただNT倍率も先週一時14.2倍を割り込んでコロナ後の下限辺りまで下がり、アメリカの長期金利が落ち着いたら今度はバリュー株が下がって株が下がるパターンになりそうなので、TOPIXの方に売り圧力が回ってくるのではないかと見られます。

イメージとしてはあまり個人投資家がガッと買ってきている印象はありません。個人投資家が戻ってくるならば低位株なども買われても良さそうなもの。さすがに幾分買われていますけれど、目立った動きにはなっていません。

先週のイベントとしては東証から新市場区分の公表がありました。1部以外の市場からプライムという例はありませんでした。
https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/results/index.html

それを通過して、ABCマート(2670)など優待廃止を発表するところが目立っています。株主数基準が従来よりも全然小さいですから、大型株は個人株主に媚びる必要が無いということですね。こういうところがドンドン増えていきそうです。そして益々個人投資家は海外に流れていく、と。

先週末時点の裁定残高は買い残3,617億円に対して売り残373億円の差し引き3,244億円の買い長。前週比662億円増えました。若干需給が悪くなった形。


新興市場も「中立」。本日は高安マチマチ。マザーズ指数は朝方年初来安値更新となりました。先般より「まだ下げがぬるい」と繰り返していたように、全然コツンときた感は正直無いものの、とりあえず短期リバのターンに入ってきたのではないかと思います。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続落で年初来安値更新。今年はとにかく一貫して売られています。本日のような地合でも反発力がなく。日銀金融政策決定会合の大規模緩和持続を受けて保険株が売られ、同社も改めて売られるという酷さになっています。うーん、小森社長の先見の明にはすごい期待しているのですが・・・。


【注目銘柄】

ビザスク(4490)は大幅高で一時マザーズ値上がり率トップに。こちらは昨日の週初の有料メルマガで買いで取り上げ。昨年夏にも取り上げましたが、先週末に出た決算を受けてアク抜けすると思い再度取り上げました。

昨年のビッグニュースはアメリカ同業大手coleman researchの買収。小が大を飲み込む形のM&Aとなり、それをはやして株価が倍化しましたが、足元では結局その買収前の水準に戻してきています。なので、改めてここから再評価しやすいように思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。