KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

後場から頼みの綱の資源株崩れる

★☆★☆ 高岡で投資セミナー開催!

テレビ東京ラジオNIKKEI日経CNBCなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :2月26日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://www.kokuchpro.com/event/e57d45103aeb642a86ea8200f75ec520/

当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日続落。前日のNYはウクライナ情勢を巡る情報が錯綜する一方で、セントルイス連銀総裁が「7月までに1%の利上げ」と発言したことで長期金利が一時2%超えに再上昇。3指数揃って軟調となりました。ただジョージ・ソロス氏がリビアンを保有と判明したことなどでEV系ハイテク株が買われNASDAQはほぼ横ばい。WTI原油先物は上昇し一時96ドルに接近。一方エネルギーセクターは軟調

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。寄り前に発表された10-12月GDPは年率5.4%増と市場予想を下回ったものの、景気刺激策に対する期待感が出ました。ただほぼ寄り天の形になり、その後は売りが優勢。27000円割れからは下げ渋りの動きを見せたものの、中国株が軟調なスタートとなったことから前日安値を割り込みましたが、その後中国株が復調し下げ渋り。

後場は改めて売られ前場安値を割り込み、一旦は下げ渋るものの13時以降は改めて売られる動き。鉱業や商社といった資源株中心に売られました。トヨタ(7203)も今年の安値を更新し、一旦プラ転したマザーズ指数も前場安値を再度割り込んで、終値ベースでも今年の安値を割り込む流れに。REITも14時以降に売り込まれる形。売買代金は14時半時点で2.3兆円台とここ最近では薄め。


投資判断は「中立」。まずあれだけ織り込んできたと言われたアメリカのインフレ懸念でしたが、改めて売られる動きになりました。まあこの辺りは「消費者物価指数の伸びに改めてビックリするために、先週水曜までGAFAMが買い戻されていた」ようなものでしょうか。皆が織り込み済みだと言っていたので、逆危ないような気もしていました。

私ごときが偉そうに言える立場ではないのですが、結果論的に言わせてもらえばFRBは今回明らかに失敗したのです。散々「インフレは一時的」と言って引き締めを先延ばしにした結果、3月にはかつてないスピードでの量的緩和縮小&0.5%利上げという確度が高まっています。失敗を取り返すために前例のない出口戦略を行うことに対して、市場が織り込めるわけがありません。

更に「敢えて」市場が動いている時間帯に出てきたウクライナ侵攻警戒のニュース。こんなにも西側諸国に軍備を整える時間を与えてしまい、それでもロシアが本当に攻め込むのかというのは正直疑問なのですが、私の穿った見方をすれば、アメリカ政府は長期金利の上昇をとにかく押さえ込もうとしているのではないでしょうか。株はある程度高い水準ですから、多少の下落には目を瞑り、国債を守る戦略。

一方、今週連銀が緊急の会合を開くという噂も流れ、FOMC前に利上げを開始するのではないかという先走った見方も。債券市場を巡る思惑が錯綜しています。またアメリカの金利上昇は、むしろ新興国への打撃が一番大きいものです。

アメリカは景気が回復しているかも知れませんが、新興国はそれぞれ事情が異なります。アメリカに資金が戻ると、ドル高によりドル建て債務の膨張で苦しめられます。新しい火種がまた植え付けられています。原油を産出できる国は良いのでしょうけれど。

長期金利ばかりに目が向きがちですが、政策金利の変更の影響を受けやすいのはより近い将来である短期金利の方。2年債利回りが木曜1.37%→1.57%に急上昇。一方で10年債利回りは1.95%→1.99%とあまり動かず、イールドスプレッドが縮小しています。つまりアメリカ景気減速を織り込んでいるという形。ただ「ドル高」であるので、最悪の「Cash is King」になっていない点は救いです。

その株安に関しては、これで決算があらかた出揃ったので、売り方も改めて攻めやすくなったという点もあると思います。木曜のCPIを受けた下落はアルゴ的な仕掛けもあったと思いますが、金曜の二段目の下げには単純にリバを狙いに言った買い方は参ったでしょう。致命的な逆撃を与え戦意を喪失させるような下げ。

VIX指数は20ポイントを割り込んで安全水域に戻ったと思われたのもつかの間、わずか2日間で危険水域に回帰しつつあります。

そして日本の消費者としても気になるのが原油です。95ドルも突破し、益々インフレ圧力を高めています。なお、先週はウォールストリートジャーナルの記事「シェールブーム終息の兆し」を紹介しましたが、ベイカーヒューズが毎週公表する掘削リグの数は先週497→516と急拡大。実に4年ぶりの伸びとのことです。90ドルを超えるとさすがに採算が良くなってきているようです。
https://jp.investing.com/economic-calendar/baker-hughes-u.s.-rig-count-1652

一方、天然ガスの方は昨年のクリスマスを歴史的なピークとして、高水準といえば高水準かも知れませんが相対的には落ち着いた推移となっています。アメリカが欧州向けに輸出を強化している他、日本や韓国にすら欧州向けに融通するように要請してきたこともあり、落ち着きを取り戻してはいます。


新興市場も「中立」。本日は両指数共に軟調。昨日のマザーズも売買代金1654億円でやはり活況でしたが、その分改めてしこりが出来たような形に。本日も時価総額筆頭のメルカリ(4385)が年初来安値更新となり足を引っ張る形ですが、大人気の大型株FRONTEO(2158)が決算を受けてストップ安に。この辺りが個人投資家の心理を冷やしているとみられます。


ポートフォリオ銘柄】

BlueMeme(4069)は反落。昨日一気に1600円を回復し、今年の下落分の半分以上を取り戻しました。ただまだマザーズ市場が落ち着いていないこと、流動性が低いこともあり、反落も早く。まずは下値を固めることが先決だと思われます。


巴川製紙(3878)も反落。ただ先週末発表された3Q決算の高進捗を受けて再増額修正への期待感から200日線を明確に突破。昨日は終値ベースで昨年11月以来の高値水準となりました。半導体関連の強さが続いてく中、隠れ半導体関連株として少しずつ気付かれているような感じがします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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