KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均25000円割れ

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日経平均は本日続落。前日のNYはWTI原油先物が一時130ドルを突破したことなどでスタグフレーション(インフレと景気後退)懸念が高まり3指数揃って大幅安。Facebookがまた安値を更新するなど、GAFAM系や半導体関連株への売りでNASDAQの下落率が3.6%と大きく。長期金利は1.77%で安定的。VIX指数は36.5ポイントに上昇。ただWTI原油先物は120ドル割れで戻ってきました。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。いきなり25000円割れで始まると、達成感もあってその後は買い戻しの動きに。マザーズが一時プラス圏に切り返し戻りを試す動きを見せましたが、上海総合指数が弱含むと、日経平均も上値が重くなりました。

後場は一段安。前場安値を割り込むと、そのまま引けにかけて売られほぼ安値引けとなりました。売買代金は4兆円強と昨年11月末のMSCIリバランス以来の活況ぶり。マザーズ指数は結局マイナスで終わり、1335億円とここ一ヶ月の平均並。REIT軟調でした。


投資判断は「やや買い」に。先週のパウエル議長の証言に関しては予想外のハト派として受け止められました。ただ言葉としては0.5%の利上げ可能性も排除しておらず、当然ながら決め打ちできるような状況ではありません。

特にハト派寄りで金余り続くと見られたのか、原油価格からの利上げプレッシャーを高めようとしたのか、WTI原油先物は3月に入ってから途端に35ドルも上昇。勿論、一番の要因はロシアに対する経済制裁ですが、100ドルを超えた後の急伸は行き過ぎ、買い仕掛けの印象が強いです。小麦などの穀物も同様。

ただ買い仕掛けであれ、実需のタイト感であれ、インフレ「懸念」がFRBの政策に影響を与えてくるのは間違いありません。何故ならFRBは既に一度間違えましたから。物流コストの上昇によるインフレを一過性と言い続け、急に手のひらを返したのが昨年11月でした。そのパウエル議長の再任が決定した日11/22にNASDAQが最高値を付けて、以降ラッセル2000や日本のマザーズ市場といった小型株からの資金流出に繋がりました。

それはともかく、もうFRBは間違うわけにはいかないのですから、この商品市況からのプレッシャーに負けて0.5%利上げという選択肢は十分残っていると思われます。そうなった場合、織り込んでいない市場はネガティブサプライズと捉えてしまう余地が残っています。FOMCで結果が出るまで、その辺りの警戒感は持っておいた方が良いでしょう。

しかし「ウクライナ情勢という不透明要因があるから、利上げ回数は減る」という予想が増えているのが意外です。これだけ商品価格が上がっているのにそれはあり得ない、むしろ更に利上げ回数が上がるだろうと思うのですが。

もし本当にそのようなことになるならば、実は一番得しているのは原油が上がり(原油生産量世界一)、武器は売れ、長期金利の上昇は抑えられ、ドルは強くなったアメリカということになります。推理小説では「真犯人は一番得する人物」とされますけれど、この事態を招いたのは一体どこの誰の筋書きなのかを勘ぐりたくなるくらい。

アメリカ株も不安定な動きが続いていますが、VIX指数が昨年11月以降下値切り上げの上昇トレンドになっています。個人的にはこれが今一番不気味ですね。FOMC前にオプションで保険をかけようという動きが出やすいのはわかるのですが、SKEW指数の方がイマイチ高く無いので、プットで備えている人(株価下落を警戒している人)がそれ程でもない模様。
https://www.morningstar.co.jp/world_index/detail.html?index_id=VIX000000

昨年までは確かにVIX指数30ポイント超えで買いを入れれば逆張りが成功していたのかも知れませんが、NYダウやNASDAQは200日線下落トレンドになっており、これまでとは流れが違います。

繰り返しますが、あくまで今の地合の本質はアメリカの金融政策がどうなるか。上述のように今のところウクライナ情勢で利上げ回数が減るのでは無いかという楽観観測が台頭していますが、むしろFOMC前にそれで株が上がっていた方が危険に思われます。とりあえず今週の消費者物価指数など、FRBが気にする色々なイベントが控えています。

また、2年債と10年債の利回り差、イールドスプレッドが少しずつ縮小している点も嫌な感じです。2年債が直近でピークを付けた2/23以降、それぞれ金利が下がってきていますが、2年債の方が低下幅が小さいため、その差が縮小して現在0.26%。VIX指数の高水準ぶりと合わせて、まだまだ油断がなりません。

たださすがにとりあえず少し買い向かっても良いような感じになりましたので投資判断は「やや買い」に引き上げました。

先々週末時点の裁定残高は買い残4283億円、売り残334億円の差し引き3,949億円の買い長。前週に比べて638億円減りました。その分は需給が良くなっている形。

なお日経平均から新生銀行(8303)が除外(SBIHD(8473)の子会社化によりスタンダード市場となるため)される臨時採用にオリックス(8591)が選ばれたとのこと。他には日経500の銘柄入れ替えなどもありましたから、チェックしておくと良いと思います。実施は4/4とのこと。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC016S40R00C22A3000000/


新興市場も「やや買い」に。本日は両指数共に軟調マザーズ市場に関しては先々週の投資主体別売買動向では、外国人投資家が46億円の大幅売り越しで、個人も遂に2億円の売り越しと、逆張りの買いを入れる気力すら無くなっていました。そこに猛然と買ってきたのが投資信託で25億円という構図。あとは金融機関が4億円の買い越しなくらいで、実は個人投資家も意気消沈していました。

というわけで、そろそろ良い頃合いかなと思い、こちらも投資判断は「やや買い」に引き上げました。ただもう一度2月安値に接近してダブルボトムみたいな形を見せないと安心できませんね。


ポートフォリオ銘柄】

昨日寄り付きより買いポートフォリオ入れとなった石光商事(2750)は反発。こういう地合の影響を受け辛そうな新興閑散株は無風ですね。コーヒー価格の上昇は元々ブラジルの寒害の影響が続いており、それに世界的なインフレや円安が重なると、そう簡単に収まらないでしょう。なお恐らくこの銘柄に関してはあんまりコメントのしようがないのでしばらく買い放置ですね。


昨日寄り付きよりこちらは売りポートフォリオ入れとなったトリドールHD(3397)は続落。何とか売りエントリーに間に合ったという感じですが、この地合の荒れ模様ならば何の銘柄でも良かったという感じではありますね。本当にここの釜揚げは美味いとは思っているのですが、それとこれとは別です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。