KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ドル円は128円接近

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日経平均は本日反発。前日のNYは祝日明けの閑散相場の中、決算に対する警戒感から3指数共に小安い展開に。長期金利は2.85%とまた高値を更新。半導体関連株指数のSOX指数は2%弱の上昇。またTwitter社がポイズンピル導入による買収抵抗でマスク氏による買収可能性が低下したこと、また著名投資家キャシー・ウッド氏が「26年に4600ドル」と発言したことでTeslaはしっかり。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり27100円を回復するスタートとなりました。ただ為替が円安方向に振れドル円が127円を突破するに合わせて株売りも加速。また寄り天の動きに。鈴木財務相がお決まりの「最近の円安には緊張感を持って注視」と口先介入をしたものの、手の内を見透かされて更に円安が加速する形に。ただ日経平均は前日終値を下値抵抗線として踏ん張る動き。

後場は買い戻されて始まりましたが、一段と円安が進み128円に接近。売買代金は12時45分時点で1.1兆円台と昨日並に低調。


投資判断は「中立」。アメリカの長期金利の本質的な上昇を受けて、投資家のリスク許容度も変わってきています。足元では景気の先行指標とされるダウ輸送株指数が下落する一方、ディフェンシブなダウ公共株指数が上昇。逆イールド発生から投資家が防御姿勢に傾けているのは自然な流れかも知れません。ハイテク株が売られるのも、同じ目線で論じることができそうです。

その長期金利の影響を受けて今最も注目されているのが為替の行方です。ドルインデックスは100ポイントを超え、コロナショック以来のドル買い姿勢が鮮明に。当時は安全資産への退避のドル買いでしたが、今は金利高でドルに買いが集まっています。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/

その裏側で売られ続けているのが我が国の円。資源輸入国で資源高を背景に貿易赤字が続くこと、また低金利を継続しており円キャリートレードの対象になりやすいことが理屈としての背景にあります。一方、ロシアによるウクライナ侵攻後にルーブルは下げ幅をほとんど取り戻し、円が最も弱くなった通貨となりました。対新興国通貨で見ても円が弱く、資源国に資金が集まりやすい感じになっています。ちなみにアメリカも世界トップの原油産出国であり資源大国です。

きついのは「持たざる国」。すなわち、資源、経済力、軍事力、新薬開発力・・・などを持たない国からはドンドン資金が流出します。今一番苦しんでるのはスリランカですが、こういう国に少しずつ中国などが手を貸していくと厄介ですね。

短期筋の円ショートポジションは4/12時点で差し引き11.2万枚となり、18年10月のペンス副大統領による対中宣戦布告演説時以来の大きさになりました。ただ同じく対ドルで安値を更新しているユーロには、短期筋は逆張りの買いで向かっていて、同じ弱さでもトレーダーの見方が分かれていることがわかります。
https://imm.gradefour.net/

そう考えると、将来的には日本円には買い戻し圧力が、ユーロには売り戻し圧力が出てくるであろうということになります。確かに日本の場合は、何らかの政治的圧力により黒田総裁が「これ以上の円安を容認しない」と発言するだけで急速に円高に振れる余地が残っている一方、ユーロの方はアメリカと同じく既に出口を求めているにも関わらず売られているのですから、実はユーロの方が状況は深刻なのかも知れません。

足元は決算シーズンなので、森よりも木に目が行っている感じ。個別ではまず台湾TSMCに関して、2Q(4-6月)の売上見通しはアナリスト予想を上回る格好。設備投資額に関しては年間400~440億ドルという計画を変更せず。

JPモルガンの決算は、リセッション懸念による貸出先企業に対する警戒感から、貸倒引当金の9億ドル積み増しが嫌気されました。ゴールドマンサックスの決算も42%減益と厳しい数字ですが、こちらはIPO社債発行など引き受け手数料が落ち込んだ模様。まあ、毎回アメリカの金融株の決算(反応)はマチマチになるケースが強いですね。

日本の外需企業の決算の方はまだなので何とも言えませんが、さすがに想定レートはドル円で120円辺りが限界でしょう。一方、物流コストや原材料コストは前期並を想定するというところが主流。経営者レベルではこれだけ保守的に見ておかないといけないのは当然で、それで尚増益見通しを出せるようなら、その企業は生き残っていける企業ということになるでしょう。そういう企業を探していきたいところです。

4月第1週の投資主体別売買動向では外国人投資家が現物を6,857億円の買い越し。先物は727億円の売り越しでしたが、差し引きで大幅な買い越しでした。現物の買い越し幅は7年ぶりの高水準ということですが「期末にかけてポジションを移した分の反動でテクニカル的なもの」という見方があるようで、額面通り受け取らない方が良いようです。実際、株価は下がりましたし。

一方、信託が4,930億円の売り越しということで、例年通り期初は売りから入る形。ちなみに昨年も2,265億円の売り越しでした。

WTI原油先物に関しては100ドル辺りが居心地が良いのではないかと思います。基本的には先安感の強い商品ですから、今の状態が続くと仮定するならばそれだけで逓減していくはず。つまり上がりにくいものです。まあ今の状態が続くという仮定自体に無理があるのですが・・・。


新興市場は「やや買い」。本日のマザーズ指数は続落。大型株同様に高寄りした後は寄り天の形になってマイナスに。日経平均はまだ幾分戻す動きも見せるのですが、マザーズ指数は底這いの動きになっています。足元の円安にほとんど恩恵が無い銘柄が多いでしょうから、この辺りは仕方無いかも知れません。来週以降大型株が決算シーズンに入ってくると、資金が回ってくる期待感はあります。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は反発。相変わらず良いところ無く下落していますが、個人的には昨日609円でやたら売買ができたことの売り一巡感、601円の安値での抵抗力、また25日前が3/14の安値水準を通過することで、底打ち感は出つつあると思っています。ここで足場固めできて5月の本決算と中期経営計画でいよいよトレンド転換・・・とお願いしたいところです。


トヨタ(7203)も反発。5月の世界生産は半導体不足の影響で計画比10万台減と伝わりましたが、円安進捗が勝る形。というより、これだけ円安が進んでいてトヨタくらい稼いでくれないといよいよ日本経済は終わりです。是非頑張ってもらいたいところ。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。