KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

0.75%利上げがコンセンサスに

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日経平均は本日続落。前日のNYは翌日にFOMCを控えて0.75%の利上げがコンセンサスになってきたことからダウやS&P軟調で年初来安値更新。NASDAQはここまでの下げの反動もあってプラス転換しました。長期金利は3.5%手前まで急伸。VIX指数は32.7ポイントに低下。ドルインデックスが02年以来の高値水準になり商品市況にはマイナス圧力で、WTI原油先物は118ドルで返ってきました。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ドル円が135円後半まで円安が進んだことで瞬間プラス転換する場面がありましたが、その後は売りが優勢に。26400円に接近する場面がありました。ただ中国株がしっかりしたスタートになったことでやや下げ渋り。売買代金は10時半時点で1兆円台とやや薄め。REIT軟調


投資判断は「やや買い」。先週のECB理事会は、まず金利水準は当然の現状維持。一方、声明では「7月からの利上げ開始」「その後も継続的に利上げを続ける」ということでタカ派姿勢が強まりました。一方、円は円安方向に振れており、日米欧で唯一緩和を続ける日本円の弱さがまた一段と際立つ形。円キャリートレードも益々盛んになるという感じでしょうか。

その後、CPIの発表を経て足元ではまたリスクオフの流れになっています。しかしそもそも物価指数が前年比8.3%増予想に対して8.6%だったその差に何か劇的な変化があるのかどうか。

確かに元々は4月の8.3%増から更に低下しインフレピークアウト感が出るはずだったのに、また少なくともエネルギーなどを除いたコア指数には一服感が出るだろうと見られていたのが横ばいだったことなど、一転ネガティブサプライズになったのは事実です。

消費者信頼感指数の低下などを見てもリセッション懸念が高まっているのも事実です。また10年金利を3年金利までが上回っていて、逆イールドになっています。

一方で例えば小売世界最大手のウォルマートは安定しています。先んじてディスカウントチェーン大手ターゲットが再下方修正を出していたように、既に悪材料が十分織り込まれたと言えますが、もし本当に物価上昇が更なる消費減速に繋がるのならば、薄利多売業種のウォルマートはもっと深刻な打撃を受けてもおかしくないでしょう。

アメリカ株安の本質は単純にコロナ後から昨年まで「アメリカしか買えない」という形で資金が流れてきた反動に過ぎません。特にハイテク株の下落が大きいのがその証左。新年度以降先週末まで日経平均は3円高ですがプラスをキープしていました。上海総合指数もプラスです。TOPIXや香港ハンセン指数も概ね3月末水準に並んでいます。アジアでは韓国や台湾は半導体の影響が大きいのでさすがに弱いですが。

ただ一方で確かに9月FOMCまで0.5%の利上げが必要な感じはネガティブです。長期金利も18年に付けたコロナ前の高値水準を上回ってきました。アメリカのREITも株に先んじて年初来安値を更新してきていました。FOMC通過後のパウエル議長のコメントやブラックアウト期間解除後の各FRB高官のコメントに左右される展開が続きそうです。

恐怖と欲望指数は低いとはいえ、まだ5/12に付けた悲観のピークではありません。まあだからこそまだ下げ余地があるとも言え、陰の極感が掴み辛い状況ではあります。
https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed

あと、本当にアメリカのリセッションを警戒するならば原油はもっと下がってもおかしくないでしょう。にも関わらずまだWTI原油先物は120ドル前後の高値水準を維持しています。

これらを総合的に考えると、これまでも指摘してきたようにアメリカ株はまだ下げ余地があるとは思います。5月FOMC後に株価が下落したように、年初来安値更新波動は続くでしょう。

ただ「○○ショック」のような大暴落というのは既に十分な警戒感がある以上は考え辛く、また毎回繰り返していますが、そもそもインフレになるなら現金を持っている場合ではなくて何らかの金融商品を買わざるを得ません。リセッション懸念との打ち消し合いになりますが、買い圧力もあります。

日経平均のチャート的には先週一時1月以来の高値を付けましたが、終値ではギリギリ3/29を下回る形。つまり受渡日ベースでの前年度終値を上回れていません。

日本株はそれよりはマシな値動きで踏ん張るけれども上値が重いという感じ→総会シーズン通過で7月から日本株もまたしても下落基調で25000円を目指す、というパターンをイメージしています。

ちなみに大和証券の調べでは、過去の参院選は「20営業日前から選挙当日まで」の勝敗は90年以降で4勝6敗と負け越しなのだとか。まあ参院選は夏の株価の弱い時期にあるので仕方無い部分はありそうですが。今年で言えば月曜が20営業日前になると見られていますが、さてどうなるでしょうか。確かに与党勝利で波乱も起きなそうですし、むしろ財務省のポチと揶揄される方が黄金の3年間で金融所得課税議論などを進めていく方が怖いですね・・・。


6月第一週の投資主体別売買動向では外国人投資家が現物を410億円の売り越し。一方、先物を6,632億円の買い越しということで、この辺りが強さの原動力かも知れません。ただメジャーSQを控えた準備段階であり、翌週(つまり先週)は毎度のパターンで外国人の現物売りが実需以上に増えるとみられます。

また、うちグロース市場に関しては外国人投資家が98億円の売り越しということで、相変わらず売っています。なお個人は現物を2,080億円の売り越しで、信託銀行も売り越し。

また先週出た工作機械受注速報は好調で前年比23.7%増。19ヶ月連続の増加ということで好調です。ただ前月比では1.1%減ということですが、この程度であれば十分需要は旺盛と言えるでしょう。


新興市場も「やや買い」。本日のマザーズ指数は反落。本決算を発表して高成長持続が確認されたANYCOLOR(5032)が引き続き人気を一手に集める形でストップ高スタートとなり、グロース市場の時価総額首位に。ビジョナル(4194)とのデッドヒートとなっています。ただその分他のグロース銘柄が資金を奪われているような形になっていて、その辺りが苦しいところです。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は反落。昨日はセルソース(4880)と再生医療などの関連事業拡大を目的とした業務提携と伝わり、軟調地合の中でしっかり。安値圏で出来高を伴った「包み陽線」の形を出してきました。保険株の好調も背景に何とか75日までの各移動平均線を上回って推移しており、今度こそトレンド転換といきたいところですが。


トヨタ(7203)は反発。地合の悪化を受けて75日までの移動平均線を割り込んでしまい上値を押さえられているものの、200日線が辛うじて下支え。昨日のアメリカでも自動車メーカー株が2%超の上昇となっており、円安メリット株の代表格トヨタにはもっと買いが集まっても良さそうですが。とりあえず今晩のFOMC前に様子見感が強い感じです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。