KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカギガテック株急落も、長期金利の落ち着きが支援

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日経平均は本日反落。前日のNYはGoogleMicrosoftなどのギガテック株が決算を受けて大きく売られたことで、NASDAQS&Pは反落。一方、原油在庫の減少やドル安などでWTI原油先物が88ドルまで買われエネルギー株に買いが入り、ダウは辛うじてプラス。カナダの利上げが予想よりも抑えられたことでアメリカの長期金利も一時4%割れの低下。VIX指数は27.3ポイントに低下。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ただ昨日急伸で空けた窓を一部埋めると、プラス圏に転換する場面も。しかし昨日終値が蓋になっています。売買代金は10時半時点で1.0兆円台と少なめ。REIT指数は昨日急伸の反動安。


投資判断は「買い」。先週末突然出てきたWSJの記事。WSJはある種「FRB御用達」で、まず観測気球を揚げる際に使われる媒体ですから、これは信憑性のある話になります。

ただ不可解なのは、これだけインフレを警戒している中で何故今楽観的なものを想起させる方向に動いたのか。市場はこれまでも勝手に楽観視して株価を上げ、それにFRBが冷たく当たり勝手にネガティブサプライズを感じて株を冷やしていました。そもそもつい2ヶ月前にジャクソンホールで冷たく突き放したのはパウエル議長ではなかったか。

それなのに敢えてFOMC前に当局者の発言が制限されるブラックアウト期間直前のこのタイミングで出してくるとは。サンフランシスコ連銀総裁のコメントなんかも、一種の観測気球めいています(パウエル議長などに言わされた感がある)。中間選挙前に突然株安を看過できなくなり、忖度し始めたのでしょうか?ただ大半のアメリカ国民の関心は「景気よりもインフレ」だそうで、その線も考え辛くあるのですが。

FRBの突然の変節が気になりますが、チャート的には見事な包み陽線を示現。ダウとS&Pは10月高値を付けてきています。出来高もまあまあ膨らんでいて、意味のある反発に。金利は逆CPIショックで急反発した10/13以降、2年金利は低下し、逆イールドは縮小しています。

Bank of Americaが定期的に行っている機関投資家調査では、現金比率が21年ぶりの高水準なのだとか。これ以上更に現金化するのか?・・・と考えると、ここから更に売ってくるようには思えないのですが。・・・とまあ、そんなことを結構前から書いていますが、そこから更に売ってきているんですけれど。
https://jp.reuters.com/article/global-survey-bofa-idJPKBN2RD1DK

確かに現金化されているのは株だけではなくて、むしろ債券の方が大きいかも知れません。やはりマーケット規模が株よりも全然大きい分換金売りを出しやすいですから。その債券ポートフォリオとのバランスから株が遅行して売られ続けるという面はあるでしょう。

毎週チェックしているFRBのバランスシートに関しては、今週も平常運転の低下。特に極端にQTが進んでいる感じはありません。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/bst_recenttrends.htm

一方、VIX指数は30ポイント付近をうろちょろ。またSKEW指数がドンドン低下していき「恐怖と欲望指数」は一気に中立まで回復してしまっている辺り、個人的には引っかかっている部分も確かにあります。
https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed

ともあれ、短期筋は先のCPIの逆ショック高、そして先週末の急伸で2度の大幅反騰があり、だいぶお灸を据えられた感じがあります。20年5月のコロナショック時以来の水準を保ち続ける高水準の売り残の買い戻しに期待しても良いのではないでしょうか。
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-s-p-500-speculative-positions-1619

商品市況は全般的にドル高の影響を受けて安値圏にありますが、下げ渋り感はあります。一方下げ続けているのは天然ガスアメリカの先物では3月以来の5ドル割れの場面も。欧州向けも8月ピークから順調に下げ続け、1/3にまで下がって来ました。ガスプロムの爆破など色々あった割には落ち着いてきており、イギリスの減税撤回なども含めてユーロ圏は(良くはないけれど)最悪期は脱した感はあります。その辺りも10月からユーロドルが下げ渋ってきた要因でしょう。
https://www.theice.com/products/27996665/Dutch-TTF-Gas-Futures/data?marketId=5439161&span=1

本日はECB理事会。こちらはまた0.75ポイントの利上げが見込まれています。正直、ユーロ圏もこんなに頑張って利上げしてもユーロ安が止まっていないのですから、日本も金融緩和を止めたとしても円高に振れるのは止めると決めた最初だけで、本質的には(長期的には)円安トレンドが止まらないのかも知れません。


新興市場も「買い」。本日の東証グロース市場指数は続伸。先にも示したように、グロース市場指数は、全ての移動平均線を上回っています。一目均衡表も三役好転。マザーズ指数も同様に200日線を明確に上抜けました。本日は昨日急伸したCore銘柄が反落していますが、このグロース株の買いが牽引する形での日本株買いに期待です。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続伸。出来高は薄いものの、一応10月高値を付けてきました。アメリカの長期金利低下で保険株自体は本日弱いものの、元々あまり連動性がない(むしろ逆相関?)ので、特に嫌気される向きはありません。アイペットHD(2357)と並んでしっかりの動き。

巴川製紙所(3878)は続落。昨日はキヤノン(7751)が決算を発表し、為替効果を除くとプリンター事業の伸び悩みが鮮明に。本日はセイコーエプソン(6724)やブラザー工業(6448)なども巻き込んで下落しています。巴川製紙所はトナーの世界首位であり、その辺りを警戒する動きが出ています。うーん、今回上方修正は無しですかね・・・。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。