KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

姫路再訪 その3

前回の姫路再訪話の続きです。

私は慌てて検証した結果、明石で次の新快速に乗り換えれば、ロスが15分で済むということがわかりましたというわけで明石で新快速に乗り換え、少しでもロスのカバーをしようとしました

姫路に到着し、私は「網干行き」に乗ることばかり頭にあったので、到着した向かいのホームにある「播州赤穂行き」はスルーしました。しかしそれが出発した後に、実はそれに乗っても大丈夫だったことに気付きますその後到着した「網干行き」は、結局私が明石で乗り換えた元の電車。つまり大人しく座っていたのと、結果が変わらなかったのでした

というわけで、情報をきちんと吟味できていなかった私は、ここでまた30分のロス結局友人の実家に着いたのは、予定を約1時間半遅れて16時過ぎになったのでした

何とか友人の実家に着いてご両親に挨拶すると、仏間に招き入れていただきました。お線香と彼の大好きだったタバコをお供えし、仏壇の前で手を合わせます。遅くなってすまんかったな、と。

すると、私も案外人の子で、涙が自然に出てきました。正直、気持ちの中ではとっくに整理が付いていて、今更泣くことも無いと思っていたのですが・・・。この感覚は逆に不思議な感じがしました。涙とは、こんな感じで出てしまうのか、と。

その後しばらくご両親と彼の話をしました。一昨年に私が来訪した直後の受診で「もう打つ手が無い」と言われたこと、本人は達観したように飄々としていたこと、それまで普通に話をしていたのに、最期はいつの間にか息を引き取っていたこと・・・など。本当はかなり痛かったのかも知れませんが、陶芸家として一定の評価を得て、満足のいく人生だったというのは本心だったのでしょう。

帰り際には彼の遺作をいただき、また作業場が改装されたギャラリーに案内してもらいました。お父さんがご自身で内装も改めて、彼の作品、未完の作品に並んで、彼の写真や賞状などが並べられていました。「人は二度死ぬ」という言葉がありますが、もう一度死ぬ(=皆の記憶から忘れ去られる)というのは、まだまだ先のようです。(つづく)