KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカは全面安も、日本は実質新年相場入りでグロース株が反発

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日経平均は本日続落。前日のNYは中国のコロナ感染拡大などを警戒し3指数揃って軟調。Teslaはようやく反発したものの、時価総額最大のAppleが年初来安値更新。中国の工場での生産停止が供給不足に繋がると報じられたことが嫌気されました。全面安でしたが、長期金利が3.86%まで上昇したことで特にハイテク株に売りが集まる形。VIX指数は22.1ポイントに上昇。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。12月期決算銘柄の60円強と推定される配当落ちもあって窓を空けて下げると26000円割れまで。その後一旦下げ渋る場面もありましたが、改めて安値を攻める動きに。為替が円高方向に振れたことや、中国株を始めとするアジア株の下落も重石になりました。売買代金は前引け時点で1.1兆円台と低調。REIT指数は反落。


投資判断は「中立」。先週の話題は日銀の方針転換でした。これによって世界的に債券売り圧力がかかり、円高になったことが多少は影響していると見られます。10月にイギリスがトラス新首相による増税と、中央銀行による国債売却開始を発表し世界が混乱しましたが、それに似たような形が今度は日本発で起きた次第。一応日銀は「これは利上げではない」と言っていますが、誰も信用していません。一方、政権は防衛費捻出の増税を企てています。

イギリスに比べれば、日本の方は防衛費捻出という建前があるので、アメリカ側の理解が得やすく、当時のイギリスのようにアメリカからの外圧はかかっていません。まして中間選挙も終わった後なので、多少好き放題やっても目を瞑ってくれます。このタイミングを逃すなとばかりに、次の総裁に対する整地として、今回突然政策変更が行われたということのようです。

今回は大きな転換点ではありますが、日銀は21年3月に長期金利の変動幅を「ゼロ金利→0.25%」に拡大したので、今回が最初ではありません。ただ当時は5%程日経平均がひとまず下がりましたが、大きな混乱は起きませんでした。

当時は日経平均3万円でバブル後の最高値を付けており、相場環境も上昇基調で良かったですし、前日昼の日経で変更の観測記事が出て織り込みが始まっていました。今回は地合が悪い中であまりにも唐突過ぎました。そのショックが大きいです。

こうして振り返ってみると、その21年3月が事実上の最高値。9月に菅首相の辞任報道で急伸した瞬間風速で高値を更新したものの、ほぼ同水準でのダブルトップの形です。となると、今回も少なくとも日本株にとっては発表時点の株価は戻り切れない、すなわち日経平均27500円が1年以上は超えられない壁になるのかも知れません。

更に来年は毎回の日銀金融政策決定会合が鬼門になってくるでしょう。1月は更なる追加利上げか、3月は黒田総裁最後の会合で追加利上げか、4月は新総裁の下で追加利上げとなるか・・・といった思惑が毎回毎回気になります。その度に株価には押し下げ圧力がかかってきそうです。ただ株価はいつか慣れます。その慣れで反発するような動きが見られれば良いのですが、とりあえず現段階ではまだそれを期待して動くには早過ぎます。

というわけで円安で大して株価は上がらなかったのに、今は円高で株価が下がる事態に。となるとアメリカ株さんに頑張ってもらって引っ張り上げてもらうしかないのですが、機関投資家ポートフォリオとしては債券が売られるので株のポジションも合わせて下げざるを得ないリバランスの動きが負の連鎖。とりあえずクリスマス休暇モードでやる気もないアメリカ株に反発を期待できる状況ではありません。

特にきついのはやはりNASDAQです。アメリカの景気自体は間違い無く悪くはなっているものの、市場が予想するよりはマシなスピードで悪くなっています。ソフトランディングは望むべくもありませんが、クラッシュするようなハードランディングでも無いというのがコンセンサス。

なので景気敏感株の多いダウは比較的しっかりしているけれど、金融引き締めがあることや来年から自社株買いがし辛くなることなどで、特にバブルだったハイテク系からお金が逃げています。

その象徴的な存在がアークイノベーションファンドですが、ずっとずっと下がり続けて30ドル割れの年初来安値更新。17年以来の安値水準に落ち込んでいます。Teslaを始め、ポートフォリオの主力ハイテク株がとにかく下がる下がる。ひたすらナンピン買いで耐えているようですが、それが余計に戻りを鈍くしているような印象です。日本のレバナスブームの反動もそれに荷担している可能性はあります。

アメリカ株の全体的には(毎回繰り返して恐縮ですが)既に十分警戒されています。VIXやSKEWを見ると無警戒のような感じもありますが、オプション価格に関してはそもそもヘッジする対象の株式を保有していない、あるいは個別株のオプション保有が増えているということで、以前のように敏感に反応しなくなりました。

一方、投資家のセンチメントは既に十分冷え込んでおり、それが(一気の急落ではなく)真綿で首を絞めるような下落に繋がっていると言えるかも知れません。
https://www.aaii.com/sentimentsurvey

為替に関しては丁度日銀金融政策決定会合の結果が出た20日時点で、短期筋の円ショートポジションが約4ヶ月ぶりの低水準。随分と損切りを余儀なくされたものと思われ、それが一日で5円の円高を演出した一因になっています。
https://imm.gradefour.net/


新興市場も「中立」。本日の東証グロース市場指数は反発。昨日までに損出し売りが一巡したこと、またNISA枠が復活したことで個人投資家中心にグロース株には買いが集まりました。例年、日経JASDAQ平均は大納会に強いというアノマリーがありましたが、グロース市場全般的にリバランスの買いが期待できそうではあります。


ポートフォリオ銘柄】

ブロードメディア(4347)は続伸。昨日いちよし証券が新規に投資判断を最上位、目標株価2600円としたことで買いが入りました。本日はそれに加えて上述の損出し売り一巡もあって強含みました。まあ元々「11月~12月は例年弱い」ということを書いてきましたが、良いタイミングで材料が出た感じです。


BlueMeme(4069)は小動き。例に漏れずグロース株売りが響いて7連続陰線で下げてきましたが、損出し売りも一巡となり下げ止まりつつあります。27日の日経に「ローコード、AIで進化」というものが紹介されていました。内容的にはMicrosoftなどアメリカギガテックの技術がメインでしたが、業界環境はだいぶ良いと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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そして次回は今年最後の成績発表です。地合が悪化したので成績も厳しいとは思いますが、とにかく清算して来年に向かいたいと思います。お楽しみに!

株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。