KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

権利落ちもしっかりの動き

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本日の日経平均は反落。前日のNYは半導体大手マイクロンが決算自体こそ悪かったものの「AI産業が需要を押し上げる」との見解を受けて買われたことで、閑散相場ながらNASDAQ中心に3指数揃って上昇。半導体関連株指数のSOX指数は3.3%の上昇に。一方、長期金利は3.57%に上昇。中古住宅販売は予想を上回りました。VIX指数は19.1ポイントに低下。WTI原油先物は73ドル割れ。


それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。まず配当落ち分が252円と試算されていましたが、その分程は下げずに事実上強含みました。ただほぼ寄り天の形で、その後は次第安。中国株が始まった辺りからは為替も円高方向に反転し、一段と売りが出てくる形。売買代金は前引け時点で1.3兆円台とやや少なめ。


投資判断は「売り」。先週はクレディスイスの破綻懸念から、金融不安が一層広がる形になりました。主要株主サウジ・ナショナル・バンクが追加出資を否定したことで、財務懸念が高まりまったことがきっかけ(そもそも外資系の出資が10%を超えられないという規制がある模様)。こちらは名前がよく知られたメジャーバンクなので、インパクトはSVBなどの比ではないです。

ただそもそもクレディスイスは以前から危ない危ないと指摘され、昨年10月の増資以降、度々上場来安値を更新してきました。今回改めて注目されたのは、やはり心理面も含めた「負の連鎖」が拡大していることに他なりません。

特にクレディスイスは5日の時点でかつての筆頭株主が全株売却ということで、既に泥船化していました。今回のアメリカの金融不安は、ラクダの背中に乗った最後の藁一本だったということでしょうか。

基本的に今回の危機がリーマンショック化する可能性は低いと思います。今回はアメリカはちゃんと預金者を保護しましたから。アメリカのハイイールド債のETF(HYG)なんかも落ち着いた値動きですし。また株価に対する姿勢も、皆それ程楽観的でも無かったですから、ある程度の人は売ってしまっていたでしょう。

ただし、だからといって株がもう下がらないと言っているわけではありません。むしろドミノ倒しは始まったばかりであり、次はドイツ銀行だ、いやHSBCじゃないか・・・などと不安感が広がっていく過程にあり、それが落ち着くまでは収まらないと思います。

今のところ全治4ヶ月くらいの相場だと見ています。つまり夏頃にならないと底打ちしないのではないでしょうか。その間ずっと金融不安が燻るというより、本日の米ロの緊張だったり、インフレだったり、様々な不安要素が入れ替わり立ち替わりするのでしょうね。

今回破綻した金融機関はそれぞれあくまで固有の問題であり、他行に懸念は連鎖しない・・・というのは、至極真っ当な意見。ところが、政治でも何でもそうですが、わかっている人とわかっていない人が入り交じって参加しています。その意見が真っ当なのかどうなのか判別できない人だって預金しているのです。

そういう人がSNSなどで拡散されたフェイクニュースを信じ、コロナの時のトイレットペーパー騒ぎと同様に、どんなに理路整然と説明しても不安を感じ、ATMの前に並ぶのです。もし私が悪の売り方だったならば、パウエル議長がATMに並んでいるフェイク画像を拡散しますよ(※勿論本気にしないでください)。

というわけで、今回の一連の騒動はまだしばらくあの手この手で続くと思いますし、また別のジャンルに飛び火したりするもの。具体的にはスタートアップ企業の破綻に繋がり、それがまた取引先の経営不安に繋がり・・・という連鎖が想定されますが、思わぬところから火の手が上がるかも知れません。

ただ、足元を冷静に見ると、まだジャンク債市場は落ち着いていますし、為替ではドル買いもドル売りも目立って動きはありません。ビットコインは急伸しましたが。

とにかく日本にとって都合が悪いのは、3月期末という節目の前の混乱だということ。これがまた地銀の資産などに影響することから、外債売りなどで世界の混乱を加速させるかも知れません。特に農林中央金庫はCLO(米欧のレバレッジドローンをパッケージ化したローン担保証券)を大量に保有しており、日本で火の手が上がるとしたら、この辺りになるかも知れませんね。

一応、手前みそながら、結構年初から相場の流れをまあまあ予見できたと自負しています。偶然アメリカの銀行の破綻があったからじゃないかと言われそうですが、それはあくまで一本の藁。上述したように、これまでクレディスイスが危なくても下がらなかったのに、今になって下がり始めたのは、相場が「下げたかったけどきっかけを待っていた」に過ぎないからだと思います。下がるべく状況証拠が整っていたのは、これまでもお伝えしてきた通り。

まあ銀行以外を含め期末のB/Sがボロボロになると、その分5月の本決算発表辺りでTOBMBOが増えると思いますから、それはそれで市場の整理が進んで良いのかも知れません・・・。逆に言えば株式市場は必ず復活すると思っていますから(リーマンショックやコロナ暴落を超えることがあるとは思えない)、実は個人的にはそんなに悲観していません。

日本株に関しては、騰落レシオは個人的にはほとんどアテにしていないのですが、25日平均ではまだ117と、むしろ少し過熱気味です。今は指数や銀行株などで見る程には悲惨な状況ではない、ということになるでしょうか。
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php


新興市場は「やや売り」。本日の東証グロース市場指数は続伸。こちらは権利落ち影響がほぼ無いということでしっかりした動きになっています。ちなみに昨年のマザーズ指数は権利落ち日の3/30に4%の急伸となりました。大型株が権利落ちで買い辛い中で、逃避資金がドッと向かった形。今回もそうなるかどうか。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続伸。配当落ち分4円も埋めて、一段高となっています。やはり新年度相場からトレンドが変わる気配がありますね。また本日から東京ビッグサイトで開催されるインターペットが刺激材料としてテーマ性を帯びています。


一蔵(6186)も続伸。こちらも21円もの配当と優待の権利が落ちたのに、朝方から買い気配スタート。気合いのプラ転を見せています。昨日からインバウンド関連株が妙に強く、その辺りを意識して実質新年度相場入りから好調な出足です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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明日からまた少しお休みしますが、次回は3月の成績発表です。お楽しみに!


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。