KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は金曜大幅続伸。前日のNYは相変わらず財政の崖懸念が燻ることで続落。それを受けた日経平均でしたが、引き続き為替が円安に振れる中で続伸。寄り付きを安値として、そのままスルスルと上値を追っていきました。

9000円を超えると利益確定売りも出ましたが、引けにかけては再度9000円乗せに。後場はやや円高に振れ、上海総合指数などは大幅安でしたが、意に介さない強さがありました。売買高は25億株、売買代金は1.5兆円と3月以来の高水準。6月・9月のメジャーSQ以上の盛り上がりとなりました。


投資判断は「やや売り」。前回「個人的にはこれは長続きしない」としましたが、全然続きましたね。9000円回復まで戻り、これは驚きです。

海外がこれだけ弱い中では外国人投資家の姿勢もリスクオフになりがちで、ほとんどは「持たざるリスクを意識」したわけではなく、「売り方の買い戻し」であるのは間違いないと思います。信用買い残が良い感じで減っていたところに材料が出たので、買い戻しが入りやすかったという感じ。

しかし勢いがある、というかあり過ぎです。上述のように売買高、売買代金は3月以来の水準になり、まるで今年最後の買い場とばかりに一斉に集中してきた感じです。

そもそも皆本気で自民党になればデフレから脱却できると思っているのでしょうか?今の景気の悪さは民主党だけが作り上げたような論調が目立ちますが、元々大きな負債を作ったのは自民党です。戦後の日本をここまで作り上げたのは自民党の功績ですが、バブル以降の舵取りは明らかに失敗しています。

しかも安倍さんは一度総理大臣もやっていて、在任中もデフレを止められませんでした。それも景気を回復させた小泉総理の後という一番良いバトンをパスされて失敗。更に当時に比べて自民党の顔ぶれが強まったという印象はありません。むしろ人材の希薄化すら感じられるのに、どこまで無制限に期待できるのか。

加えて、このタイミングで解散となったことで予算編成は越年。更にレアアースを中国に代わって売ってくれるインドのシン首相は訪日延期で邪険な扱い。重要な外交にもマイナスです。それを金融緩和に対する期待感だけでこれだけ戻って良いのか?世界的にも今まで散々金融緩和をやってきて株が上がっていないのに・・・。

・・・などと「つまらない」ことを言うのは政治評論家やエコノミストなどのお仕事で、株を論ずる時には一つの参考程度にしておくべきでしょう。何故なら株はオークション方式で値が決まる金融商品。実態が必ずしも株価に反映されるとは限りません。ですから個人的には株は面白いと思っているのですが。

丁度内閣支持率は組閣時が一番高いように、投資家の期待値も組閣前後がピークになります。夏休みに入る前が「何をしようか?」と計画が期待になり一番楽しいけれど、実際に夏休みが始まってしまうと消化されていく休暇が段々と気になり、休暇明けが近づくにつれて楽しくなくなっていく・・・という現象に似ています。本当はそれではダメなのですが・・・。

現実的には投資家の期待感が増幅されて15、16日は共に大幅高となりました。金曜のNYは財政の崖懸念の回避期待により反発。小幅高ではありますが、オバマ大統領再選以来の一番の上げ幅でもあります。

それを受けたシカゴ225先物は9100円乗せに。ドル円も円安が進捗して81円半ばまでやってきました。とりあえず月曜の株価はしっかりするものと見ていますが、金曜に衆議院が正式に解散したことで出尽くしになる可能性も捨て切れません。

何よりアメリカのチャートは明確に崩れたまま。中国も政権交代で期待が高まる様子はありません。引き続き「個別では明らかに流れが変わる銘柄が出てくる」状態ではありますが、総じて警戒感は持っておくべき地合が続くと思います。

日経平均は10月下旬から大好きな9000円台に戻ってきており、もし本当に9100円で月曜もスタートできるのであれば10月下旬からのしこりを一気に上抜くことになって雰囲気は良くなります。しかも足下の出来高が急増しているのですから、勢いのまま突破することは十分可能でしょう。

しかしながら、それで今度は下に「三空」が出来上がることになります。となると、9200円辺りまでは行けるとしても、肝心の9200円を突破する時には息切れの状態になるかも知れません。9200円は今年の7月以来3度トライし、明確な上抜けに失敗しているラインですから、相当に固い壁です。

もし外部環境が良ければ、私も「投資判断は買い。足下の勢いがそれを裏付けており、念願だった9200円突破から年末1万円も目指せる相場になる」などと書いていたでしょう。しかしあまりに極端に買い戻しが進み過ぎていること、外部環境の悪いこと、を理由に、9200円を突破できるとまでは思えません。

信用の買い戻しに関しても、そこまで売り残が極端に溜まっていたわけではありません。翻って、裁定買い残は8月以降どんどん積み上がっており、売り圧力として潜在しています。需給面では月曜に30億株近く出来るなら話は別ですが、単なる「政治が何か変わるかも」程度の期待感止まりでは、どだい無理な話ではないかと思います。

TOPIXの方は7月以降の高値を結んだ上値抵抗線まで達してきたところで、ここを明確に上回れるかどうかがポイントになってきます。それぞれMACDは好転手前、パラボリックは好転し、一目均衡表は三役好転の形とはなっています。ただし、ボリンジャーバンドなどと照らし合わせても、日経平均の上値は9200円手前、TOPIXは720ポイント手前までと見ます。


新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。引き続きサイバーエージェント(4751)や楽天(4755)、デジタルガレージ(4819)といった主力株の方はさっぱりで、小型株中心の値動き。JASDAQの方は金融緩和期待から不動産株が軒並み買われましたが、マザーズの方はSNS系が弱く軟調でした。

上場二日目のキャリアリンク(6070)は一転売り気配スタートで始まると、初値形成後は行って来いの乱高下。ちょっと東証1部がこれだけ盛り上がっている中で人気が離散した格好です。

新興市場は10月から既に買われていた分、またここから為替の円安基調が鮮明になるのであれば、敢えて買われるべき理由が無い印象を受けます。当然個別では買われる銘柄があると思いますが、今までのように何でもかんでも上がるという雰囲気は無くなってきました。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。一時130円を回復する場面もありました。引き続き安倍政権を睨んだ金融緩和期待が強く出ている格好で、業種別では銀行業も値上がり上位に。

来週も引き続き金融株優位の地合は継続していきそうです。チャート的にも反発タイミングにきていることから、戻りやすい地合とは言えます。


GCAサヴィアンG(2174)は続伸。25日線タッチの反発から地合の好転に乗れた形で10万円台を回復できました。そして日証金の融資残はGCAサヴィアンとして再上場後の最低水準にまで改善。マッチ一本あれば大きく爆発できる下地は調いました。

一方、相方の日本M&Aセンター(2127)も年初来高値を更新し、非常に需給が良い感じ。もし一旦地合が私の懸念するように反動安があったとしても、共に大きく上がっていける素地が出来上がっています。10年末からの大相場再現に期待大。


【注目銘柄】
フルキャストHD(4848)は大幅続伸で値上がり率上位。前回も当欄で紹介しましたが、こちらは今週から有料メルマガにて買いで取り上げ。火が付いて無事目標株価到達となりました。

というわけで、めでたく以下に取り上げ根拠を記します。

「△フルキャストHD(4848) 東証1部 売買単位1株
13410円 出来高617株

11/12買値 13420円〜13720円
11/30までの目標株価 15500円

【評価】
業績    ○
テクニカル △
需給    △(ただし随分改善してきている)
同業他社比 ○
その他ポイント 決算を受けた勢い、同業他社の株価堅調

日雇い派遣トップ。今期は15ヶ月の変則決算となるものの、子会社を売却したことに伴う減収、そして最終利益は税金の計上により減益の見込み。しかし子会社売却分を除けば有効求人倍率の改善などに伴う雇用環境の改善から増収、増益を確保。各事業毎における利益率も改善し、自己資本比率も前期の44.9%→61.2%と急速に改善。

10/1より施行されている改正派遣法には、30日以内の短期部分に関してアルバイト紹介に切り替え、その他給与管理代行を組み合わせることで従来とほぼ同等のサービスを提供することで対応。それ以外は従来通りで提供し、影響を最小限に抑える見込み。

テクニカル的にはパラボリックが暗転しており、一目均衡表も三役暗転の形と下落トレンドが続いているが、MACDは好転継続。ストキャスも再好転目前で、ボリンジャーバンドは-2σ到達と短期的なリバウンド局面入りを示唆。

需給面では緩やかな下落トレンドからしこりの存在も意識され、信用買い残も差し引き6000株と日々の出来高に比べると重い。ただ買い残は2010年11月の水準にまで改善しており、当時は3500円→41350円まで3ヶ月で一気に駆け上がった上昇の起点。今回もこの決算をきっかけに導火線に火が付けば、再度大相場に発展できる程度まで需給が改善しているとも言える。

予想PERは2.8倍で同業のテンプHD(2181)の12.8倍との比較では割安。ただ同社は15ヶ月決算のため、今回の第四四半期までを元に引き直しても3.4倍でやはり割安。PBRは1.1倍で同1.1倍との比較では同水準。第四四半期時点のROEは28.0%で同9.6%との比較では割安。配当は無配だが、復配余地も出てきている格好。

買値は今回の決算を受けて買われることが前提で、あまり大きく買われ過ぎないところで。多少の追いかけ買いはアリ。目標はひとまず8月の戻り高値水準に。損切りは買値から4%ほど下の水準で適宜」

出来高は少ない銘柄でしたが、取り上げ以後3日間横ばいが続いたことから、仕込もうと思えば結構仕込めたのではないかと思います。


マツダ(7261)は大幅続伸。こちらも11日の有料メルマガで以下のように書きました。

「トヨタ(7203)車をメキシコ工場で生産すると伝わったマツダ(7261)はプラス材料ですから、はやされる可能性はあります。ただ足下でユーロ円高が進んでいることで、持続力にはちょっと疑問。それでもこの材料を元に上放れれば、短期的には6/29,9/19,10/23の高値を結ぶ上値抵抗線、長期的にも11年1月、7月、12年2月を結ぶ上値抵抗線を上放れることになり、3月の公募価格124円までの道筋が出来そうです」

結果、無事124円まで到達できましたが、ここからの上値追いは難儀しそうです。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。