KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

期末に向けて買いが継続

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日経平均は金曜続伸。前日のNYが軟調だったことや前日の大幅高の反動もあって朝方は安く始まり、一時100円安の場面もありました。しかし売り一巡感から下げ止まると為替の円安傾向も支援材料に値を戻す展開に。後場も概ねプラス圏で推移して、そのままほぼ高値圏で週末を迎えました。売買高は22億株弱、売買代金は2兆円強と、前日よりは細りました。


投資判断は「中立」。木曜は前日のNYが弱かったことや100円を超える配当落ちで大きく売られてのスタートでしたが、後場から突然切り返しの動き。一気に配当落ち分も埋めてお釣りのくる強さを見せました。NYの弱さや、指数寄与度の高いソフトバンク(9984)がMNPの規制・アリババの決済サービスなどに対する当局の締め付け、などを嫌気して大幅安していたにも関わらずの怒濤の切り返し。

結局例年通りのアノマリー「3月権利落ち日は高い」を今年も実現してきました。原因は年金資金による配当落ち分の再投資1400億円相当が入ったとか言われています。

ちなみにソフトバンクはヤフー(4689)にイー・モバイルの売却を発表して金曜揃って売られる展開に。ソフトバンクの資金繰りに奔走している姿が滲み出ていますが、今のところ事業戦略が良く見えず、ヤフーはとばっちりを受けたような印象になっています。また孫さんの頭の中に何らかの策があるのかも知れませんが、少なくとも投資家は今回の決定を評価していません。

ともあれ日経平均のチャートはそれまでの弱気の流れから一転、27日は包み陽線を示現して、一気に先高期待感が高まる形になりました。しかも25日の足も包みましたから、相当強い包み陽線です。200日線も上回って、MACDも好転。14日の急落で開けた窓を埋めにかかる動きに発展しています。

例年配当落ち分を即日に埋めたらその年は強い、という話もありますが、実際2000年以降03年~06年、09年、13年は全て年間騰落率がプラスとか。個人的に検証してみると、必ずしも3月以降に強含むとは限らない(ギリギリ年足陽線のケースもある)のですが、結構当てはまっている話でもありました。

ただ日本は良いとして、やっぱり気になるのはアメリカの値動き。S&Pのチャートなどを見ると12月下旬~1月下旬にかけての日足の流れと3月に入ってからの日足の流れが類似しており、そうなってくると1月下旬からの下落を再現するような下落に見舞われるのかも知れません。

金曜のNYも高く始まりましたが、引けにかけてはバイオ株が売られてNASDAQは結局連続の陰線に。特に最近はNASDAQの下落が目立ち、26日にはIPOのゲーム製作会社キングデジタルエンターテインメントがいきなり急落、facebook軟調で、バイオ株もこのところ弱い動きが続いています。それが日本のマザーズ市場などに影響していることは先般も指摘した通り。

そんなマザーズ指数は金曜ようやく大幅高となって、一服が付いた格好になっています。先週の信用評価損益率は-15.4%と昨年6月以来の高水準。外国人投資家は先々週の過去最大の売り越し額9753億円に続いて先週も1004億円の売り越し。需給的には陰の極を脱したような形になっています。

アノマリー的には4月は高くなる月ではあります。1949年以来の統計を見ると最も勝率の高い1月(68.2%)に次いで二番目の66.2%だとか。背景には期末に売り抜けた国内機関投資家が今度は一転買いに転じてくるから、ということで、丁度昨年末に売り抜けた個人投資家が今年に入ってから買いに転じてきたのに似ているかも知れません。

ただそれはかつてのように機関投資家の存在感が大きかった時代の話で、相対的に存在感が弱ってきた2000年以降では確かに平均上昇率はプラスではあるものの、その上昇力は上昇している月の中で最も弱いものになっています。すなわち、4月は上昇するにしてもあまり多くは望めない月と言えそうです。

その背景にあるのはやはり一方で存在感を増してきた海外の投資家の事情があるでしょう。海外投資家の事情という面では4月15日がアメリカの確定申告の期限なので、その後の還付金がくる4月いっぱいくらいまでは再投資に回りやすいという事情を指摘されています。それが事実かどうかは不明ですが、現実的に06年以降の4月のS&Pは7勝1敗と非常に高い割合で陽線を示現しています。

そんなわけで経験則上は4月もしっかりしている、と言いたいところですが、特に昨今「Sell in May」が周知の事実になってきたことで、その先回り売りが出やすいこともあると思います。5月のS&Pも比較的勝率は悪くないのですが、むしろ6月の勝率が悪いので、落ちる時は先回りして下落率の高い時期です。

4月に入ってアメリカも日本も決算が出始め、アメリカは寒波の影響が気になりますし、日本は消費増税や人件費の上昇、昨年の高成長に対する反動などから来期の決算見通しは厳しいものが予想されます。その前哨戦としてまず月初に出てくる2月決算の小売り各社の来期見通しに注目したいところです。

また色々と評価は分かれていますが、個人的には先日のイエレンさんのFOMCは致命的に失敗したと思っているので、アメリカの様子が怖いのは確かです。もうウクライナ問題は株式市場では全然材料視されていないので、足元でプーチンさんも少しずつ歩み寄りを見せているような感じもありますが、大きなプラス材料にはならないでしょう。とにかく気になるのはアメリカの金融政策の出口戦略です。

もう片方で気になるのは我が国の金融戦略。4月はイベント的に8日と30日に日銀金融政策決定会合が2回行われ、投資家は勝手に4月の追加緩和を期待していますが、現実的には難しいものと思います。と言うのも、昨日発表された経済指標は良く、失業率も3.6%と07年7月のリーマンショック前の水準にまで改善しました。これは実質完全雇用状態とも言え、景気は(個人の肌感覚は別として)客観的な数字で明らかに回復しているのです。

こうなってくると、日銀は別に株式市場のためだけに政策運営をしているわけではないので、敢えて4月に緩和をする説得力がありません。消費者物価指数も9ヶ月連続で前年を上回り、むしろ「どうだ、一年前の異次元金融緩和が上手くいっているじゃないか」と誇ることはあっても、自ら失敗を認めるような策を採るはずもありません。

日経平均は昨年末にも何度か指摘していた長期的な上値抵抗線(96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値、それらを結んで今に続く超長期の上値抵抗線)を昨年末に遂に上回った・・・と見せかけて、今年に入って結局下落が続き、やっぱりその抵抗線はまだ有効であることを示しています。

私はこの抵抗線を上抜ける唯一無二の条件は日本のデフレからの脱却だと思っています。確かに上述のように消費者物価指数は上昇していますが、電力料金の上昇や消費増税前の駆け込み需要などに因るもので、まだ現実的に景気低迷から脱却したという認定はできないのが現状です。

そもそも、私は景気は残念ながら良くならないと思っています。何故かと言えば少子高齢化が進む人口構成上の問題や、経済や物流のグローバル化、技術の進歩によって低賃金の国や機械に仕事を奪われ続けるからです。安倍さんがどんなに頑張っても、景気の落ち込みは緩和できるとして、持続的な成長はぶっちゃけ無理だと思います。

移民の受け入れで人口構成を変えるか、アメリカのシェールガス革命に倣って例えばメタンハイドレートが実現化しない限り、日本の景気は良くなりません。しかしながら現実的に共に実現にはまだまだ高いハードルがあります。

であれば、デフレ脱却の唯一無二の条件が日銀による金融緩和しかない、ということになります。そうすることで貨幣価値を減じ、相対的に「見かけ上の」物価を上げることが可能です。そうなれば実際に低利回りを嫌気して、資金が不動産や株式などの利回りの高い商品に流れ込むことができ、少なくともお金持ちの人の資金が市中に回り出す効果はあります。キャッシュで持っていたら金持ちの人の資産だって自然に減っていくことになりますから。

というわけで、上述の長期抵抗線を上抜く条件が日銀の金融緩和策だと思っています。一応現実的には今も緩和は続いているわけですから、出口論さえ出なければ、いずれ自然にその抵抗線を上回ることは可能かも知れません。ただ即効性を求める市場の期待に火を付けることができるのは日銀の追加緩和策です。

それが今のところ期待できないので、株価は将来的には一段高は十分あるにしても、今はまだその時期ではないのではないかと思います。

またまとまりが無くなったので最後にまとめますと、やはり3月いっぱい(といっても来週の月曜しか無いですが)は需給が良い状態と言えそうです。4月の頭も新年度相場入りに対する買いが入りやすいとも言えます。とりあえずシカゴ225先物が14800円水準となっていますから、月曜はしっかりした展開が想定されます。

ただチャート的には窓埋めによる達成感やストキャスの割高感なども出てくるところで、来週末の雇用統計に対する警戒感が高まる可能性もあります。また海外動向は引き続き予断を許さないので、当然ながら海外動向には注意が必要です。


新興市場も「中立」。上述のようにマザーズ指数が大きく伸びて一旦の底打ち感が出ています。結果論ですけれど27日にボリンジャーバンド-2σを大きく割り込んで更に寄り付きに窓を開けて下落して始まったことから、追証発生の投げ売りなどが出尽くした形になっています。

それを象徴する形で注目のIPOサイバーダイン(7779)は前日のストップ安比例配分を切り返す動きになっています。ただIPOは昨年のANAP(3189)以降、上場後の値動き(セカンダリ)が弱いままなので、この流れが変わらないとなかなか個人の資金も回転が効いてこない感じです。金曜IPOエスクローAJ(6093)も相変わらず初日大人気の値付かず。大人気なのは良いとして、ちゃんとその後拾ってくれる人がいないと、またセカンダリの崩壊に繋がります。

私はやはりアメリカのNASDAQでのIT関連、バイオ関連が下げ止まらないとマザーズ指数も立ち直れないと思います。ちょっと今の段階で値頃感だけを頼りに手を出すのはリスクが大きいような気がします。


・・・そんなわけで、まだ腰が完治していないながらも我ながら頑張って文字数制限いっぱいまで書いたので、今日はここまで。


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