KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

GDPショックから立ち直り反動高!

★☆★☆締め切り迫る!!

日経CNBC、stockvoice、ラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で2度目の自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※11月にアメリカ出張で取材する米国経済・投資家動向のホットな最新情報をわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :11月29日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/221962/


地方でこういうセミナーは貴重です!
ご興味のある方、ワンランク上の自分になりたい方は是非お誘い合わせの上お越しください!!

当然私も参加します!!(^_^)/

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日経平均は本日大幅反発。前日のNYは企業のM&Aが活発化してきたことでしっかり。S&P終値ベースで最高値更新となり、GDP世界3位の日本のショック安はどこ吹く風。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日今年2番目の下げを見せたことで反動も出やすい環境でした。ドル円が116円台半ばを回復したことも買い安心感に。前場はそのドル円が円高方向に振れたものの、それでもしっかり買われる動きで高値圏を維持しました。

後場も値動きはしっかり。今晩の安倍首相の発言を控えて、昨日も高かった空売り比率から買い戻しが出た模様。結果、全体の9割が上昇する全面高となり、ほぼ高値引けで17300円台回復。昨日の下げ幅全ては取り戻せなかったものの、7割方は修復できました。日本の代表株トヨタ(7203)も07年以来の高値を付けて終えました。売買高は25億株台、売買代金は2.5兆円台とそこそこでした。


投資判断は「強気の買い」。昨日は週末の沖縄県知事選の自民敗北、そしてGDPがまさかのマイナス成長ということでショック安となりました。アメリカの経済誌バロンズでは「消費増税先送りならば金融緩和縮小も」という記事が出ており、今までのユーフォリア状態から一気に暴風雪が吹き荒れた感じ。しかし為替はむしろ円買いに動き、日本売りとはなっていませんでした。

今回私もさすがにGDPマイナスは全く想定していませんでした。いつも「想定していませんでした」とか書きますけれど、あくまで確率論で多少は想定しているものです。しかし今回は微塵も思ってもいなかったですね。ビックリして皆売ってくるのも仕方ありません。

ただ中身を見てみると、実は個人消費は+0.4%ということで一応プラスは維持しています。他は設備投資が-0.2%、住宅投資が-6.7%、在庫増加が-0.6%など。確かに2期連続のマイナス成長はビックリでしたが、500円安は売り過ぎでした。全般的に弱いのは弱いですが、在庫調整なんてむしろここからまだ積み増し余地が出来た、と捉えることも可能でしょう。

チャート的には結果として先週末の「首吊り線」が本日の急落を示唆していたという言い方ができるかも知れません。ファナック(6954)が高値を付けたら急落するというアノマリーもハマった感じです。

なお、上述の「バロンズでは消費増税先送りならば金融緩和縮小もという記事が・・・」という件に関しては、私はあり得ないとは思っています。

と言うのも、黒田総裁が「増税ありきで追加緩和を実施した」と言っていましたが、私は本当に日銀がGDPの結果を予測していなかったのかな?と思っています。多分事前に上がってきていた色々な経済データで、今度のGDP速報値がある程度マイナスもあり得ると判断したことで、あれだけの株高施策を先手して打った、と考えるのが自然ではないでしょうか。ただ昨日の大幅安までは想定していなかったのかも知れませんが。

少なくとも、我々の目には今回の追加緩和は日銀の独断のように映ります。昨年の緩和時は事前に安倍首相と昼食会を開いたりして、密接に練られた「計画的犯行」でしたが、今回はそのような動きがなく、日銀の中でも意見がギリギリ分かれた薄氷の決定でした。ただ薄氷の決定にしてはタイミングが良すぎるので、委員の中で事前の根回しは十分あったのだとは思いますが。

というわけで、今回は「あくまで」日銀の単独犯、政府側にすれば「彼らが勝手にやった余計なお節介だ」と切って捨てることができるかも知れません。大体どこの国もそうですが、政府と中央銀行は仲が悪いものです。各国の中央銀行は「いつも俺たちが政府の失策の尻ぬぐいをさせられる」と思っているでしょう。

ちなみにコレは仲が悪いとかいう話ではありませんが、アメリカですらオバマ大統領とイエレン議長と一対一での会談はつい最近までありませんでした。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NEHJHK6S972D01.html

で、ここで日銀が「やっぱり緩和止めた」というと、鼎の軽重を問われます。つまり、今後日銀が何か政策を採っても、世界中の信用を失うことになります。その程度の覚悟であんな重要事項を決定したの?と。そもそも日銀はデフレと闘うために追加緩和を実施したのに、その兆候がむしろ強まったわけですから、引っ込めはしないでしょう。

というわけで、私はやはり緩和縮小は無いと思っています。もし本当に解散総選挙が決まれば、それは黒田総裁に対する禊ぎにもなるかな・・・?と。まあこれはちょっと無理がある解釈ですが。

あと先週の外国人投資家の先物買いが先々週分1.4兆円ありましたがやはり短期筋でしょうから、その反動が今日出たとは思います。ただある程度は先週末のSQにおけるオプションのヘッジ目的(例えばコールの売りをしていた筋は現物指数の急騰で買い戻し出来なくなってしまったので、先物買いでデルタヘッジせざるを得なくなった)などもあると思いますし、額面通りの大きさを心配する必要は無いかなとも思います。

しかしそれでも十分大きいですし、昨日今日のようにボラを大きくするのは間違いなく、やはり高値波乱の動きは続くのでしょう。4日新甫アノマリー強し、という感じでしょうか。

というわけで、相場に対する私の姿勢はやはり「強気」のままです。本日それでも解散という説が強いですが、まあ解散したらしたで「選挙アノマリー」から上がっていきそうです。だいぶ先週までと雰囲気は変わりましたが、何と言っても日銀のETF買いがある以上、無下に下げていかないと見ています(と言うより、下げようが無い感じもします)。GPIFもありますし、下げたら日本国民の資金が一斉に下支えする構図です。

ちなみにETFの今年の買い入れ枠は残り2522億円ということで、今のペース(1回辺り380億円)でいけば、残り29営業日で6,7回が限度との計算に。ちょっと飛ばし過ぎたかも知れませんね。まさか明日の決定会合で年内の枠を増やすということは無いでしょうが。

ただ今までは「何も恐れるものが無い」無敵状態でしたが、今回のGDPは痛かったですね。海外でも原油安が収まらないことの弊害が囁かれるようになったり、中国では最大の製鉄会社ハイシン鋼鉄が破産申請とのこと。今更債務問題も流行らないのですが、少しずつ嫌なニュースが耳に入ってくる感じにはなっています。

まあ結局嫌なニュースはいつでも一定量あって、それが株価に悪い反応をし出すかどうか、そこがが我々にとって重要なのですが。


・・・というような内容を昨日の有料メルマガで書いて、明けて本日、何事も無かったかのように値を戻す動きになりました。昨日の急落は決算が出揃った後の儀式でもあったかも知れませんが、丁度良いふるい落としになったような感じでもあります。今までMRF資金を蓄えておいた個人投資家にとっては絶好の買いチャンスだったでしょう。

それに呼応するように、本日は新興市場株や中小型株が強い動きでした。引き続き高値更新が続く銘柄と、75日線を割りこみ続ける銘柄の濃淡がハッキリ分かれていますが、ある意味業績毎に評価が分かれているのは健全でしょう。

前回も指摘したように、今週は指数よりも個別株の週になると思います。カギを握るのはやはり個人投資家で、外国人投資家が大きく買って上値の道を開き、その道を個人投資家が着実に固めていく、という順の流れが見られそうです。引き続き高ROEを目指す企業の株価が買われやすい展開になると見ています。


新興市場は「やや買い」。本日は各指数共に堅調。主力のミクシィ(2121)にようやく下げ止まりの動きが出ると、個人投資家資金は待ってましたとばかりに新興銘柄に向かいました。サイバーダイン(7779)が下方修正を出しても値を崩さず、出遅れ株物色から再反騰の機運が高まる感じ。この辺りは当然銘柄選別は必要ですけれど、ポツポツと買っていきたいところです。


ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は続落。原油安の継続に合わせて、年初来安値を伺うような展開になっています。11月に入ってからは見事に全て陰線で、親会社の三井造船(7003)をも下落トレンドに引き込む体たらく。ちょっと底が見えない感じになっていますが、逆に陽線を出したら基調の変化と見て打診買いを入れてみるのはアリだと思います。底打ちはいい加減近いと思いますが。


WOWOW(4839)は大幅反発で年初来高値更新。結果、実質的に01年の上場年以来の高値水準となっています。同社のイメージキャラクターを努める錦織圭選手は残念でしたが、今度の土曜はアガシ氏との対決が放映されるとのこと。

また、本日は衝撃的なニュースとして高倉健さんの訃報がありましたが、追悼映画関連として東映(9605)が買われました。同社にも多少の連想が働いたものと思われます。しかし正直私の世代では無いものの、先般「あなたへ」では地元富山で撮影されたということで、こちらでは非常に盛り上がっていました。あの渋い演技が見られなくなると思うと、また一つ巨星逝く・・・という感じで非常に残念です。ご冥福をお祈り致します。


セブン銀行(8410)は反発。週末の日経新聞では「セブンイレブンが15年度に過去最高の1700店開店」と伝わりましたが、特段材料視されませんでした。ただ本日はしっかりと切り返し、引け値ベースで上場来高値水準に。目標株価も近くなってきたので、今月中の達成に期待です。


【注目銘柄】
リクルートHD(6098)は大幅反発。先般より当欄で取り上げていますが、昨日は地合の急落に合わせて同社も引き続き大きく売られる格好に。結果的に決算を材料に一気に売り込まれ、色々な証券会社から強気なレポートが出たものの、むしろ出尽くしに繋がりました。

本日は更に強気のレポートが続出して切り返しの動き。チャート的には見事「はらみ線」の形になって、相場の転換点を示唆しています。売り一巡感も出ていますし、今回の調達資金を使った同社のM&A戦略の先行きへの期待、また今月末のTOPIX買いもあり、引き続き強気に見ています。


・・・と言うわけで、いつものパターンで文字数制限から今日はここまで。

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http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。