KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

美しい国へ

ニュースを見ているとアメリカの金融業界のボーナスがすごいって事が書いてありますね。ゴールドマンサックス証券の社員ボーナスが平均7300万円、CEOに至っては63億円らしいです。平均値は上層部が底上げしているとしても、最低でも1200万円は確保されているのだとか。もー一体何なんでしょうね(-。−;)

実はこれGSだけの話でなく、向こうの金融業界では1000万円以上のボーナスは辺り前、アメリカの金融街ウォールストリートではそれ程驚くような話ではないようです。さすがアメリカって感じですねー(・・;)

↓米ウォール街、史上最大のボーナスに沸く=1人1200万円は当たり前
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2892592/detail?rd

まあこれは遠い国のお話として、私は格差社会というのはあまり望ましい形ではないと思うのです。今も色々議論されていますけどね。株式市場に関わっている人間としては逆行しているのかも知れませんが。

「能力がある人が報われる社会じゃないと競争原理が働かない」「海外に有能な人材が流出する」「国際競争に勝ち抜くためには必要だ」うんうん、それはわかります。特に今年の松坂、井川に代表されるプロ野球市場が顕著ですね。しかし例えば一人が1億円稼ぐって事は1万人から1万円ずつ徴収しているようなものですからね。つまり一人が笑うために1万人がブルーになっているわけです。

一方、共産圏的に「皆が平等に」というのも違うと思います。思想的な面での議論はややこしい話なのでここではしませんが、少なくとも経済的な面で言うと歴史的に見ても全て失敗例で、結局は単なる理想論、しかも政治的上層部は理念と異なり富を独占しているという事例ばかりです。その不満を抑えるために軍備を増強する。何か上手い事庶民を騙すのに利用されているとしか思えません。

なので個人的には少し前の日本社会、つまり「国民総中流」が一番望ましい形、ベターなのではないかと思っています。昔は良かったではないですが、あの頃はそれ程経済的に皆不平不満を言っていなかったような気がします。そりゃーお金がいっぱい欲しいとは思っていたでしょうけど。

結局格差社会になると一番不安なのは治安が不安定になるという事です。負け組が皆自分の能力に見合った対価で満足し、我慢してくれるなら何の問題もないですが、現実にはそうではありません。不平等を感じる事は人間にとって一番の怒りの素ですから。また自分が生きるための最低限必要な対価すら得られないかも知れません。弱者は生きるために強盗等の犯罪、つまり一種のテロに走らないと生きていけない、選択肢がないかも知れません。

犯罪は憎しみによって生まれ、それがまた憎しみを生みます。そういう社会でお金をたくさん稼いでも仕方ないんじゃないかなーと思います。むしろお金を守るために戦々恐々としなければなりません。そして稼げば稼ぐ程不安になるんじゃないかと思います。それはできるだけ稼いでおかないといつ自分が今の生活水準から転落してしまうか、つまりセーフティネットのない社会に対する不安がどれだけお金に囲まれててもついて回ってくるのではないでしょうか。

そういう意味でアメリカってよく国として成り立っているなーとか思う事があります。労働力の大半は移民に支えられ、不平不満が渦巻いている国でもあります。まだ何とか生活できるレベルだからでしょうかね。それとも国民性でしょうか。

私の理想論は「努力した人が自分の持てる能力の中で頑張った分だけ報われる社会、楽しようとする人は頑張ってない分様々な自由を得ているわけですから、そういう意味で不公平でない社会」です。かつ「それが両極端にならないようある程度社会的に制約されて住み易い社会」です。本当は制約などする必要がなく、強者が弱者を思いやる気持ちを自発的に持って欲しいんですけどね。

ちなみに世界が全てそうなれば良いなんて大それた事は考えていません。各国は各国の政府が責任を持って自国を管理、統制してくれれば良い話で、各々の国民性もあって何が幸せ、何が住みやすいなんて違ってくるはずですから。とにかく私は日本国民なので日本がそういった形に落ち着いてくれれば、つまり今が完全な格差社会になっているとは思わないですが、徐々に格差社会になりつつありますから、軌道修正をしてくれればと思っています。

誤解が無いように付け加えるとお金を稼ごうという気持ちが悪いというつもりは更々ありませんし、むしろそう思って努力する事は素晴らしいと思います。つまり過度に過ぎずある程度バランスの取れた格差社会が望ましいと思っているわけです。私が株式投資を勧めているのはどんな環境であれ自分の資産に関心を持ち、世間の出来事や情勢に関心を持つのは良い事だと思うからです。またそして株式市場は頑張って勉強や経験を積んだ人が最終的には必ず報われると信じているので(一方、勉強しない人は最後に手痛い目に遭うと思っているので)皆さんも日々研鑽していって欲しいと思います。

さて、そんな社会を映し出した株式市場は本日軟調。週末であることと今まで上げてきた分の反動と言っても良いでしょうが、その割には底堅い動きが続いていると見られます。外資系証券の寄り付き前の注文動向が引き続き買い越しと優勢で、外国人の日本株買いが続いている事も背景のようです。

投資判断は「買い」。まだまだ上昇トレンドが終わったと見るには時期尚早。出来高も昨日はSQを除いて久々の20億株超えと市場エネルギーは高まってきました。残り5営業日にラストスパートをかけてという感じです。

新興市場も「買い」。ただし短期的には弱い場面。何とかここを乗り越えて来年に繋げて欲しいところではありますが、年内最後の動きはどうなるか。

カナレ電気(5819)軟調。本日から東証2部との重複上場ということもあり、昨日はこの銘柄にしては大幅高を演出しましたが本日は弱め。ただ昨日の上昇で直近高値を上抜き、かなり瀬戸際だった週足の52週線割れも何とか回避できそうなので、これ以上の下押しはなさそうと比較的強気で見て行けそうなところ。

メディシノバ(4875)は続落。しつこいですがNASDAQは14ドルの日本円換算1650円程度。また乖離が発生しつつあります。現在はタイムリミットが迫った間質性ぼうこう炎フェーズ2/3の結果発表待ち。材料的にも目新しい材料が欲しいところ。

ソフトバンク(9984)も続落。株としてのソフトバンク株人気の離散が下落要因。新興市場安もあり上値の重い展開に。テクニカル的にもMACDが暗転しつつあり、下値支持線として25日線、75日線がどこまで機能してくれるか。

以下推奨銘柄の動きです(前引け時点)。

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日推奨 3470円→2450円 目標10000円

ソネットエンターテイメント(3789) 1月20日再推奨 390000円→233000円 目標75万円

カナレ電気(5819) 4月6日推奨 2155円→2030円 目標3000円

富士電機HD(6504) 5月3日推奨 685円→638円  目標800円

スルガコーポ(1880) 5月26日再推奨 7240円→9210円 目標12000円

メディシノバ(4875) 9月27日注目→11月2日推奨に格上げ 1280円→1500円 目標1800円

注目銘柄

ソフトバンク(9984) 8月10日後場注目 2300円→2420円 目標3000円 

リンナイ(5947) 12月12日注目 3570円→3550円 目標4000円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。