KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

人は石垣、島は島。その3

店を出た我々は一路北を目指します。ちょっと行った所にシーサーを焼いている工房があったので見学。ただ残念ながら実際に焼いているところは見られませんでしたが、雰囲気だけ味わう事ができました。

ところで石垣島のハトってものすごく警戒感がないですね(-。−;)車で轢きそうになっても全然動じません。だからハトが歩くのに併せて我々も車をノロノロ運転しなければなりません(・・;)まあ時間のゆっくりと流れるのどかな島だから許せますけどね。ちなみに観光案内にも「石垣島のハトは呑気だから車が来ても避けない」と書いてありました(;^_^A

それにしてもあまりカーナビって過信してはいけないですね。カーナビが示す道をひたすら行ったら牧場に突き当たりました。そしてそれは道と言っても畦道の方で、車が一台ようやく通れるようなところ。仕方なくバックで引き返し、島唯一の国道に戻りました。ちなみにこの国道390号は宮古島を経由して那覇市まで連なっている(ことになっている)そうです。

このまま北を目指して我々は遂に石垣島の最北端に到着しました。最北端には灯台があり、眺めも絶景・・・でしたが、天候が再度悪化し、風がものすごいことになっていました(・・;)

本当に風が強くて、飛ばされて海に落ちるかと思いました( ̄Д ̄;;他の観光客もちょっと景色を見たらすぐに車で引き返して行きました(・・;)天候があいにくでしたね。それでもまあ達成感は感じつつ、我々は今度は南を目指すのでした。(つづく)

さて、達成感を感じたい日経平均は金曜反発。前日のNYダウは景気先行きを懸念する指標や金融最大手シティグループの業績懸念を受けて金融株を中心に大幅安。10月安値を割り込んで、底が見えない展開となりました。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。一時7400円寸前まで付けましたが、その後は怒濤の切り返し。背景には年金資金や3連休を控えたショートポジションの買い戻しと見られる買いや、シティが身売りを検討しているとの報道がきっかけ。急速に値を戻して一時8000円に迫る勢いに。最後は目標達成感やポジション調整の動きもあってやや売られたものの、それでも大健闘した一日でした。

投資判断は「買い」に。変更理由は今が総悲観論の極であると感じられる事。よく思い出してください。2003年当時のみずほ銀行は破綻懸念もあって、株価は一時5万円を割り込む場面もありました。それから回復を見せたのが日本の景気回復と歩調を合わせる結果となったのです。

シティの株価は3ドルに、GMの株価は1ドルに急接近しています。こうなってくると政府もCEOもなりふり構わず八方手を付くしかないのです。ビックスリーが破綻したらアメリカの10人に一人が職を失うと言われます。その社会的な責任は重大です。

多分リーマンのように、ビックスリーの一つは破綻する事になるのでしょう(恐らくGM辺り。そしてそうなった時には一時的に日本も弱含みますが、長期的には日本の自動車産業にとって大きな追い風となるでしょう)。一つ潰れれば個別の救済を是としないアメリカ世論も多少は他の二社救済に傾くはずです。そうなって初めてアメリカ経済は大きく回復する事になるはずです。

昨年の丁度今頃から第二章が始まったサブプライム危機で、一年間は世界景気が完全に下落トレンドでした。そろそろ下落相場も終焉を迎えて良いのではないでしょうか。

金曜のNYダウもNY連銀のガイトナー総裁が財務長官に指名されたと発表されると、引けにかけて大幅高。この時期誰も受けたがらない財務長官が決まった事はひとまず安心感に繋がります。丁度日銀総裁が決まらなかった日本とは大違いです。

新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。日経ジャスダック平均のみマイナスとなりました。大型株相場に呼応する形でマザーズ・ヘラクレス指数はプラス展開。大型株に注目が集まって盛り上がりに欠けましたが、引き続き内需系銘柄の引き合いは強いものと思われます。

ダイハツ(7262)は続落。メリルが投資判断を新規に売りとした事が一因に。国内・インドネシアでの軽自動車販売が減速していると見ているようですが、富士重工(7270)に対するOEM供給も開始しており、販売面での不安は乏しいものと思われます。そもそも今までの好調分が株価に全く反映されておらず、11月の売れ行きをもって売り材料とするのは、甚だ見当違いでしょう。

みずほFG(8411)は20万円割れの水準から大きく反発。テクニカル的には前回お伝えしたダブルボトムになりつつあります。前述したように「シティ身売り」報道もありますが、個人的には金融業の身売りは無いと見ています。こんな巨大グループを買えるのは海外の金融業しかなく、アメリカで最も大事な金融業の中核的存在である同グループに外国資本の出資は求めるものの、完全に主導権を取られないように政府も躍起になるでしょうから。

そんな中、念のため増資を検討している邦銀の方は、虎視眈々と次なる提携の機会を窺っているものと思われます。みずほはメリルに、三菱UFJ(8306)はモルガンに、三井住友(8316)は英バークレイズに手を貸しました。遠い将来的には国境を越えた金融合併という話も出てきそうですから、いろんなところと手を組んでおくのは悪い話ではありません。ピンチの金融株こそ業界再編のチャンスに。

USEN(4842)も反発。テクニカル的には底値での包み陽線的な形を示現。10月安値の100円を付けたところからジワジワと下値を切り上げており、最悪期は脱している模様。借金の多い企業ですが、世界的な低金利によって、不幸中の幸いにも金利負担は軽減される形に。

日本リテールファンド(8953)も反発。今まで売り込まれていた不動産株が反発した事を受けてREITも反発していますが、テクニカル的には金融株同様ダブルボトム形成へ。過小評価相場からの早期脱却が期待されます。

金曜からポートフォリオ入れしたJUKI(6440)は早速の大幅高。前回にも書いたように、いくらなんでも今の株価水準は売られ過ぎであり、成長余力を残した新興国市場相手の商売はまだまだ引き合いが強いものと思われます。このまま一気に目標株価到達も期待できそう。

そして本日はまた1銘柄買いポートフォリオに追加したい銘柄があります。三井海洋開発(6269)です。

同社は海洋資源を開発する三井系の企業です。先日発表した決算は悪く、12月期通期見通しを大幅に下方修正しました。円高に加えて、現在進行中のプロジェクトに追加工事20億円が必要な見通しとなったためと説明していますが、GSのアナリストは更なる追加工事の可能性もあるとして、まだ悪材料出尽くしではないと見ています。

それらを受けて株価は大幅に下落。11/18にはストップ安まで売り込まれ、10月の安値に接近するところまで下落し、1000円割れすらも視野に入ってきました。ただ金曜の反発によって株価は二番底を打ったと言えるのではないかと見ています。

今回ポートフォリオに入れる理由は二つ。面白い業容であるという事と、株式面での妙味です。

個人的には資源の無い国日本で、自前の資源を求める動きはごく自然だと思います。特に日本は原油価格上昇に振り回されています。そんな中、日本の海底にはメタンハイドレートと呼ばれる「燃える氷」、貴重な天然ガスの結晶が眠っている事が発見されています。これらが気化することによって約7.5兆立方メートルの天然ガスが、日本の使用量100年分埋まっていると言われています。その開発に携わるのが同社です。

ただ現在のところはコストがかかり過ぎるため、実用化の目処は立っていません。原油高の頃は相対的に原油よりも安くあがるかも知れないという事で現実味を帯びてきましたが、今となってはすっかりトーンダウンしてしまいました。

それでも個人的には原油は長期的に上昇していくものと見ています。ここ数年は大丈夫でしょうが、代替エネルギーの開発・発見に力を入れないといけない状況には変わりありません。

個人的には久しぶりに夢を見られる株であると見ています。それは何と言っても資源の無い国と言われ続けた日本の一発逆転のチャンスでもあるからです。日本の周辺海域には様々な政治的問題がありますが、世界に先駆けて日本がメタンハイドレートを実用化できれば、少なくともイニシアチブを取れるのです。

もう一つの理由は株式面と言いましたが、まずは前回買いポートフォリオ入れしたJUKIと同様に、1000円という心理的な節目に来ているところです。未達ではありますが、下値目処は小さいという見方ができるでしょう。

ストップ安を付けた11/18の出来高は100万株を超えて、同社のここ一年では最も活発に株主が入れ替わった日でした。その価格帯1200円前後を3日かけて上回ってきたため、下値には相当しこりができて下支え要因となっています。回転が効いている状況だと言えるでしょう。

また需給面も良好です。信用倍率は0.41倍と売り長の状態にあって逆日歩も発生中。目下急落時に開けた窓1230円〜1395円までの内100円分もまだ埋まりきっていませんから、短期的な需給妙味もあるでしょう。

もっとも不安要因もあります。四季報を開いて大株主を見てみると、筆頭株主はバルチック海運指数の歴史的な下落を最も色濃く受けた三井造船(7003)。そして3位株主に目を向けるとあのリーマン系の会社が5%の株式を保有しているということです。

ただリーマンの方はとっくに売り抜けているはずで、今更新規の売り要因にはなりませんし、そもそも今回の下落波動はリーマン側の事情による特殊要因で需給がだぶついた結果とも言えます。

目標株価は1700円。この辺りが現在上値抵抗ラインになっているようですから、そこまでの戻りを想定しておきます。火曜の寄り付きからポートフォリオ入れとします。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→630円 目標6000円

ソネットエンターテイメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→215100円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1155円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→96000円 目標20万円

ダイハツ(7262) 3月25日より 1141円→752円 目標1500円

みずほFG(8411) 4月15日より 433000円→226900円 目標70万円

SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8000円 目標2万円

USEN(4842) 7月15日より 300円→127円 目標400円

日本リテールファンド(8953)  8月31日より 450000円→307000円 目標55万円

JUKI(6440) 11月20日より 99円→114円 目標140円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。