KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

連休・雇用統計前に意地の切り返し!

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日経平均は金曜反発。前日のNYは雇用統計を控えて小動き。ただ為替が円高に振れたことで、日経平均は売り先行のスタートとなりました。寄り後はSQ値が15784円に決まると、そこを下値に買い上げられる動き。好決算を発表したファーストリテイリング(9983)の買いが指数を押し上げる格好になりました。

ただアメリカ雇用統計に対する警戒感や連休を控えていることで買い一巡後は再度売り込まれ、SQ値を割り込む流れに。一方で引き続き海外年金資金やNISA絡みの買いが相場を下支える形で、前日終値を挟んで一進一退の展開が続きました。結局引けではTOPIXと共にプラス圏に戻しました。

SQのため売買高は32億株台、売買代金は3兆円弱と高水準。売買代金は連日2兆円を超えており、比較的活況な状況が続いています。


投資判断は「やや買い」。出てきた雇用統計の数字が非農業部門雇用者数7.4万人増と予想を大きく下回る水準である一方、失業率は6.7%と急激に低下。大寒波の影響で雇用者数が大きく下がり、労働参加率の減少が失業率を改善させているという見方が大勢です。

それを受けたNYの動きは比較的しっかりした動きでしたが、ドル円は1円ほどの円高に。雇用統計の結果よりも、雇用統計というイベントの存在自体リーマンショック後最大水準にまで積み上がっていた円売りポジション解消の「きっかけ」となって、一気に買い戻しが進みました。その結果シカゴ225先物は15880円で軟調な動き。

一応月曜も日本株が休みなので、週明けに改めて冷静さを取り戻した海外マーケットがどう反応するかに注目です。基本は既に緩和縮小の動きは始まっているわけですから、12月の時の雇用統計に比べると、そのインパクトは随分とマイルドなものになっているはずです。なのでアメリカの方は引き続き落ち着いた動きが続くと見ています。

そんなわけで連休明けの日本株に関しても、特に心配する必要は無さそうです。むしろ市場の買い意欲は旺盛な印象です。

昨年までは外国人買い、個人売りがワンセットの動きとなっていました。しかし足元では新年入りしたことで例年通りアメリカ系年金資金の買い(日立(6501)や日産(7201)と言ったコード番号「01銘柄」を買ってきていることからも明らか)がまず入ってきています。寄り付き前の外資系証券の注文動向を見ても、クリスマス休暇を終えた外国人の買いが今年に入ってから明らかに増えているのがわかります。

一方、個人投資家の方も12月第3週は昨年で2番目の売り越し額になっており、税金対策の換金売りがピークだったことを示しています。その後は12/26の新年受け渡し以後NISA絡みの買いが入ってきたことで、個人も買いに転じています。これは後述するように東証2部指数、日経JASDAQ平均が共に9連騰していることからも明らかです。

なお、ここで言う「NISA絡みの買い」とは「直接NISA口座を通じての買い」という意味ではありません。前にも書きましたが正直、NISA自体の買いなんてたかが知れています。400万口座あると言われるNISA口座の全てに100万円入ってるわけでは無いですし、100万円ピッタリ買えるわけでもありません。

そもそも400万口座のうち新規口座は100万口座ということですし、その内でも正直家族名義で口座を作った人がほとんどでしょう。ですからNISAが新しい投資家を作り出すと考えるのは幻想です。だって税金が倍になっているのですから。

更に言えば、全てが日本株に入ってくるわけではありません。投資信託のうち海外の金融商品を含むもの、また国内の債券などを一定割合組み入れたものを購入するケースもあります。試算では25%程度が国内株以外に流れるとされています。

そう考えるとNISAで株式市場に入ってくる金額はMAXでも3兆円程度。対して昨年個人投資家が売り越した金額は8兆円を超えます。また足元でも個人注文の2割弱がNISAの注文ということですから(そもそも個人の注文の大部分は信用取引)、本当にNISAで買われた銘柄というのは極々少数です。

ですから「NISAで買われた」と言うのは表現としては正確ではなく「NISAで買われることを期待して買われた」というのが正しいでしょう。それでも株価はそれを材料にして動いているので、無視することはできません。実際、年末から株主優待の充実している小型株が特に買われる傾向が強いです。

・・・とまあ色々書きましたが、少なくとも昨年換金売りした分、今年に入って個人投資家が買いに回っているのは確かですし、実際NISA口座の銘柄を既に売った人なんてほとんど居ないでしょうから、圧倒的に買い意欲の方が勝るのも確かです。

と言うわけで、今のトレンドは上値を追い掛けるのが好きな外国人の好みそうな銘柄や、下値で指値を入れるのが好きな個人の好みそうな銘柄を買う、というのが戦法でしょう。

日経平均のチャート的だけを見れば、金曜のSQ値や25日線を割り込んだとしても下方に開いた窓を埋める15588円、更にそれを割り込んだとしても心理的節目15500円があることから下値は限定的な感じです。

ただ一方で為替は円高に振れやすい地合です。例年1月中旬でドル円はピークアウトし、2月中旬まで円高に向かう傾向があります。また105円から先にドンドン円安が進むことは、今年に控えるアメリカの中間選挙を勘案しても、ちょっと認められないような印象です。

一方、ユーロ円に関してもです。ユーロの方は昨年末にかけてドンドンユーロ買いが進捗しましたが、ユーロの実態景気回復というよりも、EUの銀行が14年初めからECBによる資産査定を受ける関係上、ユーロ圏外に投資していた資金を本国に還流する動きが出たから、という説明の方が納得できます。丁度震災後に円高になったのと似たような事情です。

ですから、今年になって特に反動のユーロ安が進んでいます。為替に関しては約1ヶ月くらいジワジワとした円高圧力がかかりやすい地合と見ます。ただ円高に振れた場合の影響は輸出株の多い日経平均に大きく出ますが、相対的に銀行株のウエイトが大きいTOPIXには出辛いところです。

従って上述のように個人・外国人が揃って買いに来ている以上、日経平均がどうなろうと、個別株はしっかりする状況が続くものと見ています。


新興市場は「やや買い」。金曜は両指数共に堅調。日経JASDAQ平均は東証2部指数と共に9連騰となり、今年もやはり「小型株が買われやすい1月」となっています。

そして小野産業(7858)だの栄電子(7567)だの、正直ほとんど聞いたこともないような低位株が突然買われるのも風物詩。私の印象でも倉元製作所(5216)とかイーター電機工業(6891)とか買われやすい月です。まあこれだけ景気が良くなってきていますし、新年早々倒産する企業もあんまりありませんから、怪しい低位株を割り切って買うのもアリかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。金曜は全体地合を引っ張るような力強さを見せてまた年初来高値を更新してきました。上述のように個人は低位株でかつ高利回りを期待したNISA絡みの買い、また外国人はメジャーなメガバンクの一手買い、というそれぞれの選好に合致した銘柄と言えます。そんなわけでメガバンク3行の中でも一番買われています。

また銀行株自体も、足元で海外の金融株が好調に推移していることから、業種的にも買われやすいと言えます。信用買い残は思ったようには減りませんが、その分出来高が増えているので、少しずつ需給を改善していっている感じです。


【注目銘柄】
足利HD(7167)は大幅高。こちらは前回も当欄で書きましたが12/25配信の有料メルマガにて取り上げ。

「この銘柄の最大のポイントは「野村の意地」。ここで無様に株価が下落していくようだと次の再生案件に支障をきたすので、再生を請け負った野村は意地でも下値を買い支えてくる。また今回の上場前に株式を引き受けてもらっていた関係各社は、500円相当の金額で引き受けているので、最低でもその辺りまで株価を上昇させないと面子が立たない」としました。

その動きに初値越え→高値更新という勢いがついて、勢い余ってストップ高も挟みました。東証1部の銀行株なわけですが、その中では比較的軽量級の銘柄ですから、不思議なことでは無いかもしれません。海外の金融株が買われている流れも支援材料。

PERはそれでも9.7倍で、銀行業の平均13.3倍や地銀平均12倍を下回っていますから、まだ割安水準と言えるかも知れません。ただ個人的には600円辺りが関の山とは思っています。あとは理論的な話よりもIPO特有の勢いの問題ですかね。


吉野家HD(9861)は反落。こちらも前回当欄で紹介しましたが、12/26日配信の有料メルマガにて取り上げ。そして9日には注目の第三四半期決算を発表。結果は円安による原材料価格の上昇や広告宣伝費をかけたことで赤字幅拡大となり、通期見通しは据え置きが精一杯でした。それを嫌気した売りが金曜に出た格好。

既存店売上が良かったことであわよくば・・・とも思ったのですが、売上は確かに増収だったものの、利益面がきつかったですね。特に広告宣伝費はちょっと思った以上に嵩みました。ただ足元では上述のように円安に一定の歯止めが出るのではないかということもあり、ちょっとここからは再度狙い目では無いかと思います。

赤字幅も膨らんだとは言え若干でしたし、12月5日から提供開始の大好評「牛すき鍋膳」用の初期投資費用も11月末までの業績の中に当然含んでいます。と言うわけで12月~2月の最終四半期は、その投資分の回収期とも言えます。

同社は1単元株主であれば配当2000円+お食事券6000円が貰えますから、年間の利回りが実に6.1%という高水準になります。大体権利取りの動きは1ヶ月半前から出てくることを勘案すると、何であれ決算が出たという安心感もありますし、ここからまたNISAも絡んだ買いが入ってくることが期待されます。

金曜の下落も日証金ベースで空売りの方が膨らんでおり、実需よりも仮需の売りが暗躍した印象です。結果引けにかけて戻す流れが出て、残念ながら陽線にまではできませんでしたけれど、VWAPも越えてますし、決算で需給が悪化した印象はありません。むしろ出来高を伴った下ヒゲに売り一巡感を期待できます。

チャート的に08年に分割考慮後の数字で1800円→安値684円まで一本調子に下げましたから、1200円~1800円の価格帯は薄く、戻りやすいところでもあります。そんなわけで、この銘柄は目標株価1800円として、週明けから買いポートフォリオ入れとします。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。