KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は金曜続伸。前日のNYが高かったことなどを背景に、朝方から買いが先行。後場には寄り付きから一段高となって14500円を上回る場面があったものの、その後は週末要因の様子見ムードが高まって売りに押され、結果75日線に上値を押さえ込まれる形になりました。ただ売買高は20億株台、売買代金は1.8兆円台と少しずつ盛り上がってきています。


投資判断は「やや買い」に。相場のムードは先週から一変してきた印象を受けます。チャート的なことを先に言えば、まず先般より挙げていた三角持ち合いを上放れてきました。75日線は強い抵抗力を示していますが、JPX400のチャートは75日線をクリアしています。日経平均TOPIXの方もクリアは時間の問題でしょう。

またMACDがまた好転してきたことも好材料ですし、TOPIXは一時4/8以来の高値を付けました。一目均衡表も雲の薄い部分を通過しようとしています。ただボリンジャーバンドは共に狭まっており、まだ上値の重さが認識されます。75日線を上抜いたとしても200日線も控えています。

週末のNYは予想を上回る住宅指標を受けてS&Pがまた最高値を更新。結果、シカゴ225先物は14575円と金曜の高値を抜ける数字になっています。今の段階では明日は75日線をクリアし、高いスタートが見込まれます。

ただ本日にEU議会選挙、ウクライナ大統領選挙があり、その結果が明日の日本市場に反映されてきますから、ちょっとその分は攪乱要因として存在します。しかし、先般より指摘しているように、私はこのイベントに関しては問題が無いものと思っており、イベントの通過によって明日以降ユーロの下げ止まりに作用すると見ています(ウクライナの結果が先延ばしになるかも、という話もありますが、それも込みで)。

しかしなんで相場の流れが突然変調したのか、明確な答えは持ち合わせておりません。私自身は「もう少し軟調な展開が続く」としていたように、先週の途中までは「Sell in May」の2014年版を考えていました。

後講釈で言えば、転機になったのは21日水曜。日銀金融政策決定会合に対する市場の関心もだいぶ薄れてきた(期待しなくなった)のはプラスだったと思います。いつも勝手に期待して勝手に失望していましたからね。

その日は前日のNYが弱かったので、下値支持線を割りこんでかさにかかって売られてもおかしくない日だったと思います。それに日銀金融政策決定会合で何も無しという市場にとってネガティブな材料が出ても下げない。だいぶ売り方のストレスは溜まっていたことでしょう。

そして黒田総裁の会見の後、つまり21日水曜の引け後のことですが、ドル円で101円割れに繋がる仕掛け的な円買いが入り、その後結局跳ね返されたことが売り方の気持ちを折れさせたのだと思います。今年に入っての下落は、とにかく「売りが入りやすい環境にあったこと」なので、売り方の売り仕掛けが根っこにありました。

事実、昨年15兆円も買い越した外国人は、今年の5ヶ月間で1.5兆円も売ってないのです。1/10も手放していないのに下がった理由。それは今年に入ってずっと空売り比率が30%を越す状態が続いていたように「実需で無い売り」が買い方の士気を削いでいました。

買いで撃退してやろうという強い意志が無い、というより、入り込む余地がありませんでした。政府は景気対策はそっちのけですし、日銀も白川さんに中身が変わったんじゃないかというくらいにそっけなくなりましたし。

ですから、売り方はその日のうちに手仕舞いさえすれば、リスクも限定的でそこそこ稼ぎやすい地合になりました。なので、連日14時以降に買い戻しが入って、下ヒゲをちょこっと残すような下落トレンドが続きました。結果、陰線が続き、相場は力を失い、出来高が細れば地合は更に悪くなる・・・の悪循環でした。

その今年の相場下落の主役である売り方の気持ちを折れさせた最後の一撃は、かんぽ生命の買い増し報道だったのかな、と今になって思えば結びつきます。結局かんぽ生命は民間であって民間ではない、実質的に政府系金融機関でありますから、これがいわゆる「PKO(price keeping operation)」だ、と捉えられたのでしょう。政府は14000円を割らせないという意志は持っているぞ、と。

それにイベントの出尽くしが重なりました。決算が出尽くして一段下げるわけでもなく、他方アメリカは高値に迫る流れですし、ロシアに次ぐ下落率となっている日本に対する価格水準的な乖離が強まったのだと思います。そして日柄的にも、昨年末の高値から丁度半年が通過しようとしています。信用買い残の整理が進んだことも、需給要因として大きかったのではないでしょうか。

それらが合致したのが先週の木曜以降。ここからは日本株売りで儲けるよりも、買い視点で見ていった方が良いという流れになったのだと思います。ヘッジファンドも5月末の決算期日を控えて、受渡日ベースも考えると、もう決済を済ませていないとまずいですし、ここから一段の売り圧力は出てこないのではないでしょうか。

6月は転機として重要なイベントが控えています。一つは政府の成長戦略、一つは年金資金の運用比率の変更、もう一つはメジャーSQもあるでしょう。

中でも特にGPIF(年金運用法人)の運用比率の変更は、先般出た有識者会議の伊藤座長の私案「日本株運用比率12%→20%」の結果、日本株の買いインパクトとしては3.6兆円にものぼると言われています。ただ、これは今後5年ほど時間をかけて行われる話であり、昨年の外国人の買い越し額15兆円に比べれば小さいものです。

しかし、ここで私が最近聞いてなるほど、と思ったのは大和証券の「GPIFが変更すれば、公務員の制度3共済も運用比率を変更せざるを得なくなる」という話。この公務員の年金基金は金額全体としてはGPIFの運用する129兆円に比べて50兆円弱と半分以下の規模なのですが、現段階で国内株の運用が少ないため、変更によるインパクトが4兆円になるとのことです。つまり、GPIF本体よりインパクトが大きいのです。

正直、やはり合計しても昨年の外国人買いの半分ですし、しかも5年にわたっての話ですから、即時的なインパクトはありません。ただ外国人投資家のマインド的に「政府が買ってくる」というのは大きな支援材料と言えるでしょう。何と言ってもGPIFは世界最大のファンドなのですから、このアナウンスメント効果は無視できません。そもそも怖くて売れません。

そんなわけですから、6月以降は買い材料が、しかも結構大きめなものが出やすい地合です。と言うわけで、先回りの買いが出てきてもおかしくない日柄となりました。今週は特にドレッシング買いも期待されますから、全般的に買われる傾向が出て、結果5ヶ月連続のマイナスは避けられる雰囲気になってきました。そんなわけで投資判断は「やや買い」に引き上げました。

最後に個人的にはまだ心のどこかに「Sell in May」が引っかかっています。いつアメリカが急落するか、どこに落とし穴があるかはわかりません。どんなに日本が良くても、アメリカが急落すれば連れ安せざるを得ません。

ただ今はそのようないつ発生するかわからないリスクに怯えるよりは、日本株に関してはようやく「持たざるリスク」が意識されるような体感温度の変化を感じています。逆に、そのような気持ちを漠然と誰かが持っているくらいの地合の方が、ユーフォリアの地合よりも強いと思います。


新興市場も「やや買い」に。金曜は両指数共にしっかり。もう一段安くらいあると思っていたのですが、先週月曜で大体の投げ売りが完成し、結果需給的には出尽くし感が出てきました。大きいのはNASDAQが三角持ち合いを上放れてきたこと。

足元散々売られてきたので、こちらも投資判断を引き上げることにします。新興市場に関しては下がった銘柄を何でも南無三と目を瞑って買っても結構パフォーマンスが良いのではないかと思います。まあ当然本当に何でも良いわけではありませんが、それくらいテクニカルリバウンドで戻りやすいと思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反落。足元これだけ地合が良い中で、メガバンクはイマイチパッとしません。特に同社と三井住友FG(8316)はようやく下げ止まりか、という程度の値動き。地銀が高値を更新しているのとは対象的です。

朝方の外資系証券の注文動向は先週も比較的売り越しが多かったですし、この辺りが完全なリスクオンモードにスイッチを切り替えさせてくれません。個人的にはメガバンクの反転と高値更新銘柄数の増加が「持たざるリスク」を醸成するシグナルになると見ています。


キッコーマン(2801)は続伸。非常に地味な銘柄ですが、実は終値ベースで上場来高値更新となりました。足元で同社の他にも花王(4452)やカルビー(2229)と言った非常に地味だけどロングセラーを抱えた、ある種の「クールジャパン」銘柄が上場来高値圏に位置します。しかもこれらは空売りが多い銘柄ですから、しばらく売り方の悲鳴を糧にゆっくりと安定的な上昇が続いていくものと思われます。


売り銘柄のKDDI(9433)は続伸。こちらはまーた売りで踏み挙げられましたね。何故かメルマガでは上手くいって、その後ブログに挙げると失敗します。地合も良くなってきましたし、13日の高値を上抜けると上値が開けますから、明日の寄り付きで損切りとします。何で上がっていくのかよく分かりませんけどね。


同じく売り銘柄の日本取引所G(8697)も続伸。木曜以降証券株がしっかりしており、同社も合わせて買われる展開が続いています。基本的には上述のように地合の転換を感じとっているので、月曜の寄り付きで買い戻しとします。折角利益が出ていたのに残念。


同じく売り銘柄のファーストリテイリング(9983)も続伸。こちらもまだまだ割高だとは思うのですが、地合が戻る中で指数寄与度の高い同社は当然戻るでしょうから、やはり明日の寄り付きで買い戻しとします。特に足元で気温が高くなってきたので、また月次売上の回復が見られそうです。


【注目銘柄】
オープンハウス(3288)は大幅高。こちらは木曜配信の有料メルマガで買いで取り上げ。金曜は大きく買われる動きになりました。上値抵抗線もブレイクしてきたので、先高感が強まる展開に。当然目標株価はまだまだ上。また目標達成となり次第取り上げ根拠などを掲載します。


まだまだ書きたいことがたくさんありますが、例の文字数制限の関係上ここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。