KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

米中貿易戦争が再び緩和と緊張を繰り返す

★☆★☆令和最初の【有料メルマガ】お申込受付中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,240円~

相場が続く限りチャンスは無限大!
是非一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は金曜続落。前日のNYは世界的に製造業の指数が弱ってきていることや、原油が大幅続落となったことなどを受けて大幅安。長期金利は17年以来の低水準となりました。ただNYダウは一時450ドル下がったところからはそこそこ戻して引けました。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。ただ早々に売り一巡感が出ると、村田製作所(6981)などの電子部品株、半導体株など先んじて売られた業種から買い戻しの動きに。しかし前日安値近辺まで戻して窓を埋めると、中国株も上値が重くなったことに合わせて戻り待ちの売りに押される展開に。

後場は日銀ETF買いも入り下げ渋ると、そのまま引けにかけてグングンと買い戻される動きに。アメリカ市場が月曜休みの連休ということもあり、薄商いの中で売り方の買い戻しが目立ちました。プラスまでは戻れなかったものの、21100円台を回復して終えました。TOPIXはプラス引け。売買高は12億株台、売買代金は2.1兆円台と閑散。


投資判断は「やや売り」。金曜のNYはトランプ大統領が米中貿易協議に対して早期に合意に至る可能性に言及したことで楽観的なムードが広がり3指数揃って反発。特にボーイングが737MAXの運航が6月から再開と伝わったことで買われ、NYダウの戻りが大きめでした。ただ前日の急落に比べると弱い戻り。それらを受けた日経平均先物は21130円となっています。

日本のGDP速報値はまさかのプラス成長でした。それを好感したような株式市場でしたが、一方で消費増税が濃厚になったのではないかという見方から強弱感が対立。結果方向性の無い週でした。ちなみに鉱工業生産指数確報値も前月比マイナス0.6%も、速報値を上方修正。指数上の景気はさほど悪くありません。勿論、ここから米中間の対立激化などを織り込んで行くことになるのですが。

大型株の中でも上述の半導体株以外にも、例えばみずほFG(8411)は13連敗を経て、金曜にようやく令和初勝利。それ以外にも、JFEHD(5411)なども一貫した下落が続いており、かなり銘柄によって流れが二極化しているような感じです。

業種別指数チャート一覧で見てみるとわかりやすいのですが、令和になってからさすがに皆一斉に下がったものの、足元では食料、精密(オリンパス(7733))、その他製品(任天堂(7974))、陸運業(鉄道各社)、情報・通信(携帯各社)、サービス(リクルートHD(6098)など)、といったところが復調。そして最も強いのが不動産となっています。陸運業は不動産と被っている面もあります。

www.stock-chart.net

 
連休前には住友不動産(8830)の17連敗が話題にもなりましたが、不動産に関しては先んじて弱かった分のリバウンドもあるでしょう。ともあれ大型株にこういった断続的な売りが出て、しかもそれを買い向かう筋が出てこないところに今の相場の深刻さがあるように思います。

まあ住友不動産は決算を経てようやくトレンド転換という形になってきましたが、みずほの方は世界的な金利低下も続く中でまだ深刻なのかも知れません。というわけで令和になってから買われる業種がかなり限定されており、その中でも大型株しか買われないという感じですから、市場の体感温度はかなり寒い感じになってきています。

チャート的には日経平均は75日線に上値を押さえられた形。他にも一目均衡表の雲上限やボリンジャーバンド-σというところが上値を押さえ、21500円の価格帯出来高も重石。そうこうしている間にストキャスティックスが暗転。またTOPIXも25日線と75日線のデッドクロスが示現。

先月くらいまでは「米中が争ってくれた方が日本にとっては漁夫の利になるからむしろプラス」と言っているエコノミストなども居ましたが、そんなに甘く無さそうですね。

ただどうも今回のファーウェイに関する話は、そこまで深刻にならない感じもします。中国側は「ファーウェイとの取引停止をした企業とは取引を控える可能性」という強気なのか弱気なのかわからないトーンですし、アメリカは本気かも知れませんがEUはファーウェイ製品を引き続き扱うし、半導体供給も続けるといっています。ロシアやイランのような集団リンチには加わらないという状況。

今のところ(国家主導で)中国国民がiPhoneをたたき壊したりする報道は伝わっておらず、影響を最小限に抑えつつ、中国側は早めの撤回をアメリカ側に求めていく交渉を続けるということなのでしょう。それにアメリカが応じるかどうかは別として。

もっとも、中国には自国民という最大の消費者群がいますから、いざとなれば人民服ならぬ人民携帯として買わせることもできるわけですし、Googleにソフト供給を止められても自国の技術で類似ソフトを作り上げることは可能です(そもそもスマホ界でお馴染みの「脱獄」的な裏技でGoogleのソフトを使うことも可能なのでしょう)。

中国ではSNSがウェイボーで占められているように、これをきっかけにアップストア、Googleプレイに次ぐ第三極の勢力に成り得るのかも知れません。むしろ中国政府当局にしてみれば、中国製OSなどになってくれた方が、自国民監視が一層はかどりそうです。

また、アメリカ側もとりあえず既存の通信設備の保守などの目的から90日間は規制の猶予を与えるということになっています。現実的な対応ではありますが、ちょっと今までより対応がソフトな感じです。というわけで「ファーウェイショック」は、少なくとも現段階では過剰に織り込み過ぎだろうと思います。またちょっと緩和的な発言が出たらドンと上がるような素地を作っている感じすらあります。

実はバルチック海運指数などは戻り歩調が続いています。その割には本日の業種別ランキングでは、海運が値下がりトップになっており、日本企業の視点と世界の視点の乖離を感じられます。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/BDIY:IND

日経平均ファーストリテイリング(9983)などによるインチキ臭い底上げが効いておりNT倍率こそ高水準なものの、ドル建て日経平均もイマイチパッとしません。


新興市場は「やや売り」。金曜は両指数共に軟調。ただこちらも下げ幅を急速に縮め、ほぼ横ばい圏まで戻しました。投資主体別売買動向では先週外国人の買いが特にマザーズで目立っていましたが、MSCIに採用されたメルカリ(4385)に対する先回り買いなのかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
フマキラー(4651)は反発。全国的に5月とは思えない夏日を記録する中で、早くも蚊の発生が意識される状況になってきています。帯広ですら日曜に最高気温35度を予想されており、今まで発生しなかった害虫が出てくる可能性があります。チャート的にはMACDの好転が近づき、ボリンジャーバンド-σを上回るなど、反転の流れになっています。


サニックス(4651)は続落。こちらは同じ害虫でもシロアリの方ですが、あまり心配されるような感じはありません。むしろ廃プラ問題で盛り上がった分の反動が大きく出ている形。個人的には純粋にアサンテ(6073)との経営統合話も出なかったことが残念ですが、だからといってここまで売られる筋合いは無いと思うのですが。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。