KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

3日新甫で大荒れの2月

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日経平均は本日大幅続落。前日のNYがISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことで急落。それを受けた日経平均も朝方から大きく売りが先行。いきなり200日線を割り込んで、下値が一気に見えなくなってきました。200日線はアベノミクス相場開始以来一度も割り込んでいなかったので、そのインパクトは昨年5/23の急落以上のものに。

春節明けの香港市場が大幅安だったことも安心感を生み出せず、後場には再度追証発生の売りや欧州勢の売りに押されて下値模索の展開になりました。引け間際にはドル円が100円台に突入し、下げ幅は600円を超え安値引け。日足はほぼ陰の丸坊主な形に。売買高は42億株台、売買代金は3.6兆円台と大商いでした。


投資判断は「やや売り」。今日は絶望的な下げに見舞われましたが、超短期的に明日は一旦リバがあってもおかしくないと思います。理由としてはチャート的に23日から始まった下落で大きな窓を二つ開けてきたこと(1/24、本日)、14000円という心理的節目、また出来高が急増で陰の丸坊主という基調転換のサイン、そして空売り比率の高さです。

特に空売り比率は昨日が34.4%と、11年以来の大きな数字に。本日も32.4%と、今年に入ってからは30%越えの日々が目立ちます。この陰の丸坊主による売り切り感と空売り比率の高さの組み合わせが、個人的には12/16の頃を彷彿とさせます。

一方で松井証券が公表している信用取引の評価損率は-16.2%ということで、アベノミクス開始前の12年10月以来の水準とのこと。この辺りも一応陰の極サインになりつつあります。

日本一企業トヨタ(7203)決算もとりあえず出ました(概ね事前予想通りの好決算)。指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)の月次が良かったです。あと、今年に入って何故か水曜は4連勝。明日くらい反発してもバチは当たりません。

ただ注意しておきたいのは、私はこれでトレンドが戻るとは考えていません。あくまであや戻しだけです。75日線も下落に転じてきましたし、基本この先半年くらいは下落基調が続くものと見ています。下値は正直パニックがどこまで広がるかに因りますから敢えて予想はしませんが、上値は15000円辺りがせいぜいだと思います。

また本日発表の信用買い残は当然のように増加しており、07年11月以来の高水準。足元の追証発生の投げ売りが今度は戻り売りに変わり、戻りの上値を重くするのは容易に想像が付きます。需給バランスが崩れてしまった以上、しばらく日柄調整が必要なのは致し方ありません。

アメリカの方ではVIX指数が21.4ポイントまで上昇し、昨年10月の政府閉鎖時の水準も上回って12年12月以来の水準に。FRB議長がイエレンさんに交代したことで、その間隙を付く売り方の攻勢という感じです。

ダウだけでなくS&Pのチャートも昨年11月の安値を割り込んで崩れてしまいました。09年3月から丸5年近く続いた上昇波動は、日柄的にもピークアウトのタイミングと言えます。2月は税還付の資金が再度株式市場に流れ込んでくる・・・という期待もありますが、一定の下支えにはなるかも知れませんけれど、相場を変える程では無いと思います。

それにしても年初に色々な人が今年の日経平均を予想して、下値が14000円という人自体少なかったのですが(もっと上だった)、14000円も既に達してきました。昨年もスタート一ヶ月で8割くらいの人が外れた(予想以上に上がった)のですが、著名投資家ウィリアム・ギャンが言うように
「Don't guess when the market is top. Let the market prove it is top.(相場の天底を予想するな)」ということですね。
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPL3N0KH1M520140107
http://diamond.jp/articles/-/47807

私自身下落相場の入り口を明確に言い当てられなかったので偉そうなことは言えませんけれど、1/25のブログで「非常に悪い流れ」「それを断ち切るにはFOMCで緩和水準維持がなされるしかない」と書き、それが成されなかったのでその流れが続いている格好です。

そして有料メルマガでも「世間の皆が皆「この下落は一時的」「押し目買いのチャンス」と口を揃えて言うのにも違和感があります」と配信し、売り中心の防御力の高い取り上げ方をしました。

まあ弁護すれば市場関係者の方は皆それぞれ地位のあるので、営業とのバランスや過去の発言との繋がりも意識せねばなりません。ですから、鎖に繋がれた形で予想をしなければいけません。

なので私のようなフリーな立ち位置のぺーぺーの方が自由度が高いわけですけれど、その辺りを加味して市場関係者のポジショントークを勘ぐり、炭坑のカナリアのように使うのが一番有効かも知れません。


新興市場は「中立」。本日も両指数共に急落となりました。個人的にはアドウェイズ(2489)ショックと思っているのですが、同社は先週末に上方修正を発表したものの、やはり四季報予想に届かない内容であったことで大きく売り込まれました。結果、マザーズ指数は昨年5月と今年1月でダブルトップの形に。

本日も前場段階でマザーズは値上がり銘柄数0、JASDAQも5つ、というような非常事態でした。引けでは何とか数が出てきましたけど、上述のように個人投資家の信用評価損率が大きく悪化する中で、需給は完全に崩れた形。もう少し投げが出てもおかしくはありません。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続落。再度200円割れが見えてきた形になりました。もっとも足元の利回りは3.2%と商社レベルの水準に。200円から下は底堅さがあると思うのですが、また一層積み上がった信用買い残が嫌な感じです。


吉野家HD(9861)も続落。円高メリット銘柄で圧倒的な売り長銘柄もこの地合の中ではさすがに抗しきれず。優待の引当金や牛すき鍋膳の初期投資費用が嵩んだ第三四半期を黒字でクリアしたことから、あとは最終四半期のラストスパートの伸びに期待するだけ。株価の方も権利取りに向けてラストスパートを期待したいところ。


そして今回はまた一銘柄買いポートフォリオ入れしたい銘柄があります。それは京浜急行(9006)です。

神奈川県を走る赤い電車ですが、私自身学生時代はよくお世話になりました。まず電鉄株なので今の地合に関係無いディフェンシブ性があり、優待狙いの買いが入りやすい時期でもあります。NISAの中に入れるには単価が大きいのですが、例年1月末辺りを底値に下値切り上げ型の買いが続きます。直近20年間を調べてみると、下がったのは震災の11年くらい。

で、あまたある電鉄株の中で京浜急行にした理由は、まずスタンダードなところで訪日外国人の増加があり、羽田からのアクセス効果が挙げられます。羽田空港から品川まで繋がっている路線の活用が期待でき、東京オリンピックもあって、この辺りの恩恵をフルに受ける感じですね。

そして東証に西武HDが上場申請しています。同社は西武HDと株式の持ち合いをしており、保有株式の価値上昇というところが見込まれます(※最新の有価証券報告書では10から外れてしまったことで乗っていませんが、昨年7月現在では出てました)。
http://www.seibuholdings.co.jp/news/pdf/20130718.pdf

そんなわけで目標は1000円くらいに設定し、3月権利落ち手前くらいまで投資期間で。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
KDDI(9433)は続落。こちらは先週月曜に有料メルマガで売りで取り上げ。売値とした6000円からクレディスイスの投資判断引き下げ、予想の範疇の好決算、地合の悪化を受けて着実に下落してきています。ソフトバンク(9984)の急落の余波も喰らっている格好。

そもそも今は国内の通信事業は競争が激しいです。ソフトバンクは通話定額制の導入を発表しましたし、楽天でんわを始めとするIP電話も続々出てきています。

また、先日も総務省がMVNO(仮想移動体通信業者)の接続料を下げると報じられましたが、今後益々その流れは強くなると思います。私も昨年から大手キャリアの契約を完全に止めて、MVNOに変えました。株式市場では日本通信(9424)が有名ですね。

結果、通信料金はガラケーの基本料金762円+iPhoneLTE利用料714円の計1476円の基本料金でドコモのスマホが持てます。まあ2台持ちになるのと、通信量も1Gまでの制限がありますが、スマホでWEBを何十枚か開いて、自動更新の株価を数時間眺めていても、一日30Mも使いません。

それでも普通にスマホを持つと月々6500円ほどの利用料を取られるわけですけれど、外でガンガン動画を見るヘビーユーザー以外はこれで十分のはずです。年間6万円違ってきます。今後訪日外国人の増加を見越して無料Wi-Fiスポットが拡充されるなら、益々キャリアとの契約は不要になります。

この流れが例えば消費増税などを受けて携帯電話料金節約の機運が高まると、一気に加速していくはずです。昔は携帯代を払うためにCDなどの消費が落ち込みましたが、これからは違うでしょう。4Gの周波数割当先選定も始まり、今後4G向けの設備投資も必要になります。大手キャリアの事業環境は厳しい状況に追い込まれそうです。


東洋鋼鈑(5453)は続落。こちらは昨日配信した有料メルマガで「ぶっちゃけ同社の決算はあまり良くないと思うけれど、昨今の親子上場解消の動きから期待できる銘柄」として取り上げました。本日が決算発表だったので、決算が万一良ければそれでOKですし、悪かったら余計に親会社東洋製罐GHD(5901)によるTOBがあるかなーと。PBRが0.5倍で下値余地も小さいです。

ところが、本日発表の決算が予想外の好決算。上方修正及び増配を発表しました。足元で上方修正や増配を行っても下げる銘柄が目立ちましたが、それらのほとんどは結局四季報予想の範囲内程度だったことから。しかしこの銘柄に関してはそれらを大きく上回る数字になっています。

これは正直良い意味で期待が裏切られました。純粋に配当が8円→10円に引き上げられて、9円とした四季報予想も上回っています。結果利回りが25%上昇していますし、通期見通しも更なる上方修正を狙えそうな雰囲気。

比較的小型株ですし、これは明日の買いが期待できます。手っ取り早くTOBされなかったのは残念ですが、まあ結果オーライということで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。