KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカ金利低下で逆グレートローテーション懸念

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日経平均は金曜続落。前日のNYは金利が昨年7月以来節目の2.5%を割りこむ水準まで低下し、グレートローテーションの巻き戻しからリスクオフの流れが出たことで比較的大きめの下落に。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。再度14000円に接近する流れになりました。ただ14000円の下値が意識される中で、引けにかけては売り方の諦めた買い戻しが入り、一応高値圏での引けに。しかし14100円は維持できず、5月のSQ値14104円を下回って終わりました。売買高は20億株越え、売買代金は1.9兆円弱と薄商いながらも少しずつ膨らんできています。


投資判断は「中立」。金曜のNYは小じっかり。週末にかけて売られていた銘柄に買い戻しが入り、NASDAQなども反発して終えました。金利も2.5%をとりあえず回復。ただNYダウなどは水曜から300ドル以上下げた割には弱い反発とも言えます。ともあれ、それを受けてシカゴ225先物は14180円ということで、月曜はとりあえず小高くスタートすることが想定されます。

NYダウは8日に例のヒンデンブルグオーメン(諸条件が整った場合、30営業日以内に77%の確率で5%以上下落する)が点灯していましたが、今の今までは最高値更新がその恐怖を隠していました。ところが連日のマイナスで後ろをふと振り返ってしまい、またその高値でハシゴを外される高所の恐ろしさを投資家が感じているところです。「Sell in May」が果たしてあるのかどうか。

日経株はチャート的には再度25日線を割りこんできてしまい、引き続き下落トレンドから抜け出せません。ただ今までのように一気にガタガタと下がっていくよりは、引けにかけて帳尻を合わせる(下げ渋る)底堅さがあります。以前に比べてインパクトは無くなりましたが、空売り比率が34.1%と相変わらず高水準なことから、一日のうちの手仕舞い買い戻しが増える感じ。

決算シーズンが終了したこと、ヘッジファンドの45日ルールの期日を通過したことから、ちょっとは売り方の手も収まるものと見ています。

結果、日経平均は下値14000円と今年の各月の高値を結ぶ上値抵抗線(現状14400円辺り)で形成される三角持ち合いの、上下どちらに放れるかを見極める段階であると思います。実際、ボリンジャーバンドは収縮してきており、煮詰まり感が一層強まってきている段階です。つまり先般申し上げたように、今は判断停止の「中立」で様子見が妥当で、上下どちらかに方向が出た方についていく準備をしておくべきだと思います。

海外は相変わらず微妙なところで、特にユーロ安の流れが気になります。前回も書きましたがユーロに関しては金融政策以外にも、今月下旬にも行われる欧州議会選挙の行方がまた警戒され、トレンドとしては売られる基調は続きそうです。ウクライナ大統領選挙に関してはあまり影響は無いと思いますが、間接的にはユーロを通じてその不安感が伝わっている感じです。

特に5年置きに行われる欧州議会選挙が前回行われたのが09年ということで欧州危機が起こる前。その直後に起こったギリシャの債務危機に端を発した欧州危機前の話です。なので、今回の選挙はユーロという枠組みそのものの信任選挙という位置付けであり、警戒感が高まっています。

幸い、今ギリシャをはじめスペインやイタリアと言った主要国の利回りは随分と下がってきて、特にスペイン、イタリアは危機前よりも低い過去最低水準にまで買われています。現在のユーロ安はこの「選挙に対する不安」と「低金利」の二つによるものと見られますが、前者は25日というカレンダーさえ通過すれば問題ないと思います。逆に言えば、もう少しユーロ安の流れは続くものと見るべきでしょう。

来週のイベントとしては、シンガポールでのTPP閣僚会合(19,20日)と日銀の金融政策決定会合(21日)がポイントです。前者は難航が既に報じられており、後者はさすがにもう何も期待する人は居ないでしょう。ただどちらかで好材料が出たら一気に日本株のトレンドが変わる可能性があるため、当然要注目です。個人的にはETFの買取枠の増額くらい出してくれてもバチは当たらないと思うのですが。


新興市場は「中立」。金曜は両指数共に軟調。アメリカでNASDAQの下落トレンドが変わらないことで、マザーズ指数は再度年初来安値を伺うような流れに。ミクシィ(2121)が無茶苦茶な好決算を出して連続ストップ高比例配分となっているものの、影響はせいぜいクルーズ(2138)に波及する程度で限定的です。

また新興市場も決算が出揃ったことで、今期への現実に対する失望売りが出やすい状況と言えます(好例がDDS(3782))。日経JASDAQ平均も終値では年初来安値更新となりましたし、東証2部指数も年初来安値更新手前の流れです。

個人的にはこれら小型株市場の流れが日経平均にも波及してくる、すなわち14000円などの下値を割りこんでくる原動力になりそうで嫌な予感がしています。元々日経平均自体NASDAQとの連動性が高いと言われており(ソフトバンク(9984)やKDDI(9433)といったハイテク銘柄の指数寄与度が高いため)、これら小型株指数の先行性が気になるところです。


ポートフォリオ銘柄】
日本製紙(3863)は続落。前日に決算を発表し、今期は大幅な増益を示してきました。ところが株価への反応は限定的。前期が利益ベースで会社予想を下回った着地だったことを差し引いても、今期の大幅増益は四季報予想などを上回っており、良いと思うのですが。これで株価に浮力が付かないのであれば、需給も少しずつ悪くなってきていますし、1850円を割りこんできたところで損切りを考える必要がありそうです。


売り銘柄のKDDI(9433)は大幅安。テクニカル的には13日にアイランドリバーサルの形になり、かつボリンジャーバンド+2σに達し、その後は達成感から売りが続いている状況。結果25日線も割りこんできました。週足でも一目均衡表の雲を割りこんでしまいましたし、ここからは戻りの鈍い展開が想定されると思います。


売り銘柄の光通信(9435)は続落。前日に予想通りMSCIへの採用が決まりましたが、既に各証券会社の予想の範疇だったため出尽くしの売りが出てくる流れに。結果出来高も膨らんだ大陰線となったため、ここからの下落が想定されます。

一方、サプライズだった名古屋鉄道(9048)に関しては、採用をきっかけに上値抵抗線320円ゾーンをブレイクし、空売りも多い銘柄ですから、ここからの伸びが期待できます。なお共に30日に組入れの予定。


【注目銘柄】
トクヤマ(4043)は続落。こちらは7日に配信の有料メルマガで売りで取り上げ。その後結果的に概ね横ばい推移が続いています。ただ足元では建設株やセメント株など、これまで復興特需や国土強靱化関連として買われてきた銘柄が決算通過による今期反動減や出尽くし感などを背景に売られる形が目立っています。

同社も需給を悪くしているので、このまま下落傾向が続いていくものと見ています。目標株価はまだまだ下の水準に。また目標達成の場面が到来しましたら、当欄にて取り上げ根拠などを掲載致します。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。