KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

買い疲れ感からの続落

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日経平均は本日続落。前日のNYはアメリカの債券が売られ、金利が上昇したことで軟調。それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。昨日で連騰記録がストップしてしまったこと、ドル円が124円を割り込んで円高進捗になっていることも売り要因として意識されました。

後場には恒例の日銀ETF買いによる下げ渋りがあったものの、それが一巡すると再度20500円を割り込む流れに。金曜に雇用統計やOPEC総会、ギリシャの債務問題合意期限などイベントが目白押しなことも様子見材料になって、売りも買いも勢いがありませんでした。売買高は24億株台、売買代金は2.5兆円台とやや落ち着きました。


投資判断は「やや買い」。ここまでじりじりと上げてきた日経平均の連騰記録は昨日遂にストップとなりました。ただ昨日ヤフーのトップでも「日経平均13連騰なるか」というような記事が出るくらいですから、もう終わり感は出ていましたね。まあ過去の例を見ると、ここまで連騰が続くと上がりクセが付いているので、その後一ヶ月の推移はプラスになるそうです。というわけで、トレンド自体の天井というわけではないとは思います。

一方、ドル円が125円で達成感が出たことも、ちょっと象徴的な動きです。ここまでドル円のチャートを見ると、連騰の最終日1日までの13営業日中12営業日が陽線となっており、明らかに株の連騰の原動力は為替(特にドル円)に出ていました。実際、その間日経平均は1000円近く上がったのに対し、ドル建ての日経平均はほとんど行って来い。為替ヘッジをしていない外国人投資家はほとんど報われていません。

そのドル円は125円のストップロスを取りに行くぞとばかりの動きでグングンとラストスパートをかけて突き進んでいたこともあって、短期的な達成感が出るのはやむなしでしょう。正直これで長期的な天井を示すとは思いませんが、125円という節目は政治的にも警戒感が出やすいでしょうし、少なくとも簡単に上値を追えるような位置ではなさそうです。

海外に目を向けると、急速にその脅威が深刻になってきたのは韓国の「MERS」コロナウィルス。死者が出て1300人以上が隔離という話も伝わっているところで、日本でも関連株と目される銘柄が急騰しました(ただし不二ラテックス(5199)は関係無いと思いますが・・・)。

しかし最近は本当に天災やウィルスなど、社会的な不安材料が次々に出てきます。あまり日本では話題になっていないですが、海外のニュースなどを見ると「ペンタゴンアメリカ国防総省)が炭疽菌を誤って民間の運送会社Fedexで韓国やオーストラリアのアメリカ軍基地に送付」というのがありました。「誤って」の意味がわかりませんが、こういう脅威が周囲に出てきています。

軍内部の話に止まっている炭疽菌はともかく、MERSは民間で流行っている事例ですから深刻です。折角ここまで日本ではインバウンド関連株が盛り上がり、5月月次動向でも松屋(8237)はインバウンド効果で27.8%増、またピジョン(7956)もインバウンド効果で第一四半期から30%超の大幅増益で急騰。

このMERSが長引いて人の移動が縮小すれば、訪日外国人の数は一時的にも急減となって、ここまでそれを頼りに買われてきた銘柄などには一斉に潮が引く可能性があります。特に訪日外国人は中国、韓国、台湾からの旅行者がトップ3なのですから、その影響は甚大です。

国内でロクでも無いニュースは年金の個人情報流出。今回特に「添付メールを開封したことによるウィルス感染」という非常に原始的な話なので、ただただ呆れるばかり。しかも輪をかけるのは、その公表が20日以上遅れ、加えて「2ちゃんねる」に職員と見られる者が公表前に書き込んでいたという話。

普段は比較的公務員には好意的な私も、今回はちょっと怒り心頭ですね。やはり公務員は懲戒免職レベルの事態を起こすまでクビにならないので、おつむの弱い人間がそのまま居座るのが、日本国民にとっての最大の不幸でもあるでしょう(無論、大多数の公務員はしっかり仕事しています)。やはり年金はあてにせず、資産運用で自分で年金を生み出す他無いようです。

それはともかく、それを材料にして昨日はネットセキュリティ関連株も軒並み買われましたが、今回の一件がそもそもヒューマンエラーであることから、本当はあまり関係無いですね。ただセキュリティ関係に予算が付くきっかけにはなるでしょうから、業界全体にとってはプラスな事件ではあったのだと思います。

もう一つ今日の市場を見ていて思ったのは東電(9501)の強さ。これはもう理屈では無いというか、東電なんて当分配当を出せない企業なのにもかかわらず買われるというのは本来道理に合いませんが「買われるから買う」という理屈は非常に合理的でもあります。

その参加者の大部分は個人投資家だと思うのですが(一部手癖の悪いヘッジファンドも仕掛けているのでしょうけれど)、これと日経平均の動きが案外連動していて、恐らくこれが大きく下がるようなら日経平均も墜落するんだろうなと。市場の体感温度を知るバロメーターとして、参加しないにしても(しない方が良いのですが)、一応見ておいて損は無いと思います。

話をまた全体観に戻しまして、引き続き今週からメジャーSQにかけては日本株も総じて弱い展開が続くと見ています。上述したように特に今週末にイベントが色々ありますから、積極的に買っていく流れは出にくいです。

特に難しいのは雇用統計の「迎え方」ではないでしょうか。正直今の状態だと「なるべく予想通りの数字」に落ち着いてもらいたいところです。「極端に上振れ、下振れ」ると、それらを受けて市場がどのように解釈し、結果大きく買われるにせよ大きく売られるにせよ、需給バランスを崩してしまって、その後は下落がきつくなりそうです。ですから、なるべくサプライズの無いところでの着地が望ましいのではないでしょうか。

一方で指標面で割高感はありませんから、歴史的なトレンド転換という下げまで覚悟する必要はありません。今はあくまで今後更に伸びるために必要な休憩時間と捉えるべきでしょう。


新興市場も「やや買い」。本日は高安まちまち。日経JASDAQ平均の方は連日の高値追い波動になっており、回転が効いている状態と言えます。東証2部指数も似たような動きになっているのですが、本日のところは小幅反落となりました。

ただ値上がり率ランキングを見るとダルトン(7432)や日本アビオニクス(6946)といったMERS関連株が軒並み名前を連ねており、あくまでテーマ株物色が主流。それでもまだそういったところに元気な個人資金が入ること自体が、強気相場の幕間つなぎであることを示しており、先高期待感に繋がる印象でもあります。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続落。昨日高値に並んだところから売られてきており、指数の続落を演出しています。同社は早速1日からスタートしたコーポレートガバナンスコードに合わせて報告書を東証に提出。「保有意義が認められない保有株は基本売却」と方針を示したことで、資金調達による自社株買いの話が盛り上がるか・・・と思いきや、出尽くしの売りに繋がっている格好です。

前回「短期資金が主導の上昇になっているので、ちょっと手放しには喜べない」「チャート的にはボリンジャーバンド+2σも超えていることで、過熱感がある」としましたように、この調整は妥当なところでしょう。恐らく260円を割れるか割れないかのところまで調整した後、再度上を目指すのではないでしょうか。あくまで短期的な行き過ぎ感の調整であって、引き続きバリュー面ではまだまだ割安です。


ホシザキ電機(6465)は反落。先月末から強い動きが出ていましたが、さすがに買い疲れ感が出た格好に。チャート的には一目均衡表の雲上限に接近してきたことや、ボリンジャーバンド+2σへの達成感などが出た形になっています。ただ同業の福島工業(6420)は高値更新波動が続いて強い展開。同社も引き続き為替の円安基調継続などを背景に、買い戻しの動きが出てくると思います。


さて、本日は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはフィード・ワンHD(2060)です。先般より注目銘柄の欄で取り上げていましたが、相変わらず強い相場展開が続いているので、ポートフォリオ銘柄に入れて付き合うことにしました。

日本配合飼料と協同飼料による共同持ち株会社ですが、同業の中部飼料(2053)も連日の高値追いで、業界全般の雰囲気が良いです。TPPが日本の畜産業にもマイナスにとらえられますが、当然それに備えて海外進出などに力を入れますし、株価的にも十分織り込まれているはずです。

実際、今期は大幅な増収増益を見込んでいます。完全統合によるシナジー効果発揮で、業界首位のJA全農が農協改革の中で支配力を弱めるところに、がっつり攻勢をかけ強いシェアを確保していく戦略です。また決算と同時に発表した中期経営計画によると、国内の需要が人口減少や競争激化を受けて縮小する中、水産事業や海外事業に注力することで、最終年度の17年度にはROEを現在の7.6%から10%を目指すとのこと。

加えて傘下の日本配合飼料は昨年極洋(1301)と合弁でクロマグロの完全養殖に成功しています。3年後の2017年から年間200トン規模で開始するということで、まあだいぶ先の話ではあるのですが、良い材料が結構あります。特に水産資源はウナギやマグロといったところが乱獲で年々厳しくなってきており、母なる海に自然に育ててもらうことが難しくなっています。養殖というところは益々重視されていくことでしょう。

テクニカル的には上場来高値圏を推移していることで節が見当たらず、上値が軽いところです。MACDパラボリックは好転。一目均衡表も三役好転の形が続いています。ストキャスは割高感が次第に解消されており、ボリンジャーバンドも+2σの拡大が続く中で+σとの間のバンドウォークの形が続く格好。週足でもそれぞれ上昇トレンド継続を示唆しています。

需給的には足元が再上場後の高値にあることから、上値のしこりが薄いと言えます。再上場銘柄なので当然上値には隠れたしこり(高値掴み)があるのでしょうけれど、案外そういうのを無視して高値更新という事実だけで買われたりします。新高値ランキングなどで銘柄を選ぶ人も多いですから。特に決算後は商いを伴って上昇しており、回転を効かせながら強含む格好になっています。

低位株ですから1円違えば大きく違うので、なるべく下値で拾いたいのは山々ですが、明日の寄りつきで買いポートフォリオ入れ。目標はさしあたって150円とします。


・・・まだまだ書きたいことはありますが、相変わらずの文字数制限の関係上ここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。