KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均15000円割れで、2ヶ月半で25%超の下落に

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日経平均は金曜大幅続落。前日のNYは世界的な株安が続く中でイエレン議長の議会証言も不発に終わり軟調。ダウやS&Pは年初来安値を付けてきました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが殺到。祝日の間に一時110円台まで進んだ円高に損失確定の投げ売りが集まりました。間もなく15000円を割り込む流れに。その後はこれまで散々売り込まれてきた銀行株が買い戻されるのに合わせて相場も底堅く、15000円はキープする動きになりました。しかし前引け前に力尽きて再度15000円を割り込む流れ。後場からの欧州系の売りや追証の投げ売りを警戒する動きが出ました。

ただ昼に黒田総裁や浅川財務官が次々首相官邸入りしたとの報道を受けて、為替介入に対する思惑から円が売られる動き。後場は恒例の日銀ETF買いなども後押しして多少の持ち直しを見せました。

それでも引けにかけては週末に対する警戒感から再度売り込まれ15000円をキープできず。700円以上の下げ幅となり、3日で2000円以上の下落となりました。新安値は1023銘柄と11年の震災時の急落以来の水準に。売買高は47億株超、売買代金は4.2兆円弱と大商い。SQ分を除いても3兆円弱程度とのこと。


投資判断は「やや買い」に。いやー、それにしてもよく下がりました。夏場に上海総合指数が急落した際「やっぱり中国株はバブルだったんだ」「個人投資家が8割の市場で信用取引ガンガンやっているから崩壊も当然だ」・・・なんて小馬鹿にしていましたが、先進国である我が国の株式市場もご覧の有様。12月の高値20012円からわずか2ヶ月ちょっとで25%超の下落率。

まあ上海の場合は6/12高値5178ポイントからわずか3週間後の7/3安値3686ポイントまで29%近く下がりましたから、さすがにそれよりはマシ・・・と言っても何の慰めにもなりませんが。来週からそんな上海市場もまた開きます。

それで上海も当然のように暴落してスタートするでしょうが、この辺りはもう気にされないでしょう。何故ならここまでの下落の本質は中国でも原油でも欧州金融不安でもない、アメリカの金融政策なのですから。

実際、原油も一時03年以来の安値を付ける場面があったものの、30ドル弱から大きく更に落ち込む様子も無い(むしろエクソンモービルとかはしっかり)、中国が春節で一時停止状態だったのに戻らない、欧州金融不安と言われながら、実は2月のユーロドルは上がっているのに戻らない。ということは、やはり今回の下落の本質はアメリカなんです。それに対して日本の政府高官が固定化されたツイートで「市場を注視する」と述べるのみに止まる無策ぶりは、多少同情の余地があります。

そんな金曜のNYは(下落の原因と信じられている)原油がひとまず30ドル手前まで急回復したことや、ドイツ銀行や欧州市場の反発を受けて金融株が買われたことなどから大幅反発。一旦落ち着きを取り戻しつつあります。それを受けてドル円は113円台を回復し、シカゴ225先物は15470円となっており、まず短期的にはリバを試す動きになりそうです。というわけで投資判断を「やや買い」に引き上げました。

先般の円急騰に関して、為替チャート的にこの115円~110円までの価格帯ゾーンは、14年10月の黒田バズーカ2でわずか1ヶ月強の間に一気に駆け上がったゾーン。すなわち価格帯出来高が薄いので、110円までスルスルと上がりやすい地帯でもありました。長期チャート的にも完全に円安トレンドは終了しており、下落局面に移行しています。

購買力平価で見るとドル円は100円辺りが均衡点ですから、1ドル=100円まで円高が進捗してもそもそもおかしくはありません。もっと言えばオーバーシュートするのが常ですから、アベノミクス開始前の80円にまで円高が振れても本来驚くには値しません(まあ本当に一気になったら私はさすがに驚きますが。要は「あり得ない」と決めつけることはないということです)。むしろ今までが黒田バズーカで人為的に作られた異常値だったと見るべきでしょう。

特に足元で為替を支えるのは日銀の為替介入警戒感のみですが、夜間や11日のような祝日は日銀の介入の可能性が小さい時間帯ということになります。何と言っても東京市場がお休みですからね。しかし過去には夜間などに介入した実績もありますが。ともあれその隙を狙って円買いが仕掛けられやすいと言えます。ですからまた相場に不安定さが戻ると、夜間になったら円高に・・・というパターンが続くのでしょう。

やはりここまで円安トレンドに相場を作ったのが黒田バズーカであれば、壊すのも黒田バズーカというところでしょうか。もっと敵を引きつけてから撃つべきでしたね。次の弾を込める間に、騎馬隊が一気に突入してきた感じでもあります。

また「炭鉱のカナリア」である金も1260ドルまであり、1年ぶりの高値水準となっています。これで明確に長期トレンド転換したと言って良いでしょう。利息は生み出さなくても、少なくとも利息を取られることは無いので、日欧の債券よりは魅力的なのかも知れません。ただ元々2月は中国の春節、インドの婚礼需要が高まるので、金は上がりやすい時期でもあります。

で「それら色々不安感があるのはわかった。じゃあ今回一体いくらまで下がるのか教えてくれ」という皆様のご期待にお応え・・・したいのは山々ですが、市場がパニックになると下値メドなんて当てようが無いですね。売りたい人が成り行きで五月雨に売ってくる中で、ピンポイントでの下値は神様にもわからないでしょう。

ただどこかで「南無三」と目を瞑って買いを入れるとすると、やはりチャートに頼る他ないですね。まずは15000円という節目があります。単純に15000円と言っても素人っぽい解答になりますが、オプションですとかノックイン債とか、そういう設定にしている商品もあるので、一旦15000円割れを狙ってくるのはテクニカル面の実情としてあり得る話だと思います。まずそこで一発目の買いを入れる、と。実際、金曜はその場面での抵抗力がありました。

もう少し深く考えると、今回のアベノミクス相場が始まった12年11月15日(野田首相解散発言翌日)の安値8684円から今日までの高値である15年6月24日高値20952円の半値水準14818円がメドになります。また、私が類似していると言っている08年の年初から3月17日に付けた二番底までの下落率が24.6%で、それを今年に当てはめると14537円となります。その他価格帯出来高の多さや、長期移動平均線などが集中するのがこの15000円割れの水準です。

これらの水準に達したという達成感が一つ。あと最近忘れ去れた「ヘッジファンドの解約期限」である45日ルールが金曜辺りで期限だったと考えるのも有効かも知れません。正直、ヘッジファンドなんて腐る程あるので決算期なんてマチマチなんですが、確かにヘッジファンドにとって最大の顧客であるオイルマネーが足元で解約を入れているという事実もあるでしょうから、あながち無視できません。

先週の投資主体別売買動向は当然のように外国人が大幅な売り越し。しかも現物で6000億超。追加緩和に対する厳しい評価を外国人が下し、それを国内勢が買い支え・・・られずに下落という構図です。ただ、先物の方は外国人が5000億円超の買い越しとなっています。現物を売っている、ということは少なくとも長期目的の投資家が見限っているということです。

来週は大きなイベントが無いですが、月曜がアメリカは祝日でお休み。とりあえずアメリカが休み前にリスク回避の売りが出なかっただけでも良かったですね。またアメリカが下がらないのであれば、その他の市場のリスクも一つ減ります。日本が祝日でもこう前向きに採られない(むしろ円高材料になる)のが対照的ですが・・・。

空売り比率は40.6%。実はたまたまでしょうけれど、今週共に40.5%なんですよね。特に金曜も上述のように売買代金が大きかったのにこの数字ですから、空売りも相当な量が入っていたと言えます。


新興市場も「やや買い」に。金曜は両指数共に大幅安。マザーズは7銘柄しか上昇したものがありませんでした。特に個人投資家の多い市場ですから、相場急落による追証の投げ売りが相当程度出た模様です。一応決算は金曜でほとんど出尽くしたこと、また東証1部の落ち着きを想定して投資判断は「やや買い」まで引き揚げました。が、東証1部同様、大きな期待感は持たない方が良いと思います。


ポートフォリオ銘柄】
日本プロロジスリート投資法人(3283)は続落。REIT指数も今週はさすがに踏ん張りを見せられずに投げが続きました。ただ今回注目材料として同じ物流系REITであるGLP投資法人(3281)のリリース。なんと遂にマイナス金利でのスワップ契約を結び、実質マイナス金利での資金調達を実現したとのこと。これは有利子負債の大きい不動産やREITにとっては大きな支援材料になると思います。今後この流れに注目です。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。