KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

FOMCを受けて円高に

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日経平均は水曜反落。前日のNYは朝方こそダウが200ドル近く上昇する場面があったものの、Bloombergの報道で米中貿易協議が難航すると報じられたことを嫌気して一転100ドル近く下げる場面も。最終的には前日終値近辺で引けました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ただFOMCを控える中で方向感乏しく前日終値を挟んだもみ合いに。為替の円安が進む割には弱い値動きが続きました。それでも中国株が安定した立ち上がりを見せると、買い戻しの動きが強まる形。後場は小幅な値動きが続きましたが、引けにかけて買い戻しが入り高値圏での21600円回復引け。売買高は11億株台、売買代金は2兆円ちょっとと低調。


投資判断は「中立」。水曜のNYは注目のFOMCにおいて、9月に資産圧縮縮小を決定したことを受けて予想以上のハト派色が鮮明になったことから、金融株が下落し重石に。ドル円が110円半ばまで円高進捗となったことで、日経平均先物は21250円となっています。

ECBも「TLTRO3を9月から開始して銀行に資金を供給する」と緩和策再開を決定しています。そう考えると、緩和を止められなかった日本はむしろ正当性が示されたような感じでもあります。ともあれそういった日欧で余った資金が「安定的で利回りの高いアメリカ国債」買いに向かい、アメリ長期金利低下に繋がるのは当然かも知れません。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4215997007032019MM8000/

アメリカの長期金利に関しては、一週間前のメルマガで「中間選挙を受けて11/8にピークアウトし低下が続いていたものが、上値抵抗線を明確に突破」としましたが、結局また低下し、むしろ昨年1月以来の安値水準に。
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield-streaming-chart 

日本も内閣府が景気後退入りを示唆しましたし、OECDも11月に下方修正した世界景気見通しを再下方修正。各大企業に工場停止や減損による下方修正など悪材料が噴出し、これで株価が上がる方がそもそもおかしいと言えます。

それにしてもルネサスエレクトロニクス(6723)の工場操業最大2ヶ月停止は衝撃的でした。結局同社の生殺与奪権を握るのは、米中関係の一点に尽きると思っています。今年に入ってからの同社の戻りは米中貿易協議の楽観を背景にきたものですし、3月に入ってから全体相場の反転は、米中貿易協議の決裂、あるいは根本解決の長期化を嫌気したものなのだと思います。

ともあれ、前回の決算から1ヶ月しか経っていないのにそういう話が出てきたということは、日本電産(6594)会長が「昨年11月から経験したことないような受注落ち込みが見られた」というような酷い状況が、やはり今年に入ってからも、少なくとも2月以降発生しているのでしょうね。これはルネサスエレクトロニクス単体の問題ではなく、他の製造業全般にとって炭鉱のカナリアになる危険な兆候に思います。

エアコンの在庫なども多いのでしょう。更にルネサスエレクトロニクスに関しては足元で為替が比較的円安方向に振れて業績改善期待が高かったので、余計に反動が大きかったのだろうと思います。

もう一つみずほFGの大型減損計上もありましたが、川崎汽船(9107)も最終赤字を800億円上積みし下方修正。3Q決算シーズンが一巡し「大して下がらなかったね」と安心していたTOPIX全体のEPSが、ここにきて日に日に下がってくる形になっています。確かに膿を出すなら今のうちだとは思いますが。

下地としてバルチック海運指数が暴落し(これが川崎汽船(9107)急落の要因に)、上旬には11連敗記録となったダウ輸送株指数もピークアウト感。中国の2月ドル建て輸出の落ち込みが春節の影響があったとは言え20%超の大幅減となったことも影響しています。世界で荷動きが止まっており、経済活動の停滞が伺われます。

ウォールストリートジャーナルによると米朝首脳会談の決裂を受けて、中国側が確実な成果を得られるような下準備が整わないと会談を行わないと言っているのだとか。確かに会談まで行ってダメでしたというのは、面子を重んじる中国は到底受け入れられないのでしょう。

ところで日経平均は昨年3月の終値21454円ということで、この水準を上回るか下回るかで、機関投資家が年度末に評価されるレベルが変わってきます。まあ、TOPIXの方は1716ポイントだったので、今の段階で6%近くも下方乖離しているため、実際問題としてはかなりファンドマネージャーの立ち位置は厳しいのでしょうけれど。ともあれ今月末に向けて21454円は意識されるのだろうと思います。

空売り比率も3/8にSQらしく高くなって50.3%と歴代2位レベルの水準に。心理的にも買い戻し圧力に繋がりました。ちなみにやはり50.3を付けた昨年3/23はその翌日底打ち反転、過去最高の50.8を付けた10/23も3日後に底打ちとなり、その後1ヶ月は上昇という動きになりました。


新興市場は「やや売り」。水曜は両指数共に堅調。東証1部がFOMCを控えて手がけ辛い中、Googleクラウドゲーム参入などを受けてゲーム株やバイオ株に買いが入りました。ただ3月権利取り妙味が薄いので、目先は値動きの良い銘柄のみに買いが集中する展開になると見られます。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)は続伸。引き続き九州電力(9508)の出力制限にいじめられる展開が続いていますが、ようやく大した影響が無いということが認知されてきた模様。また足元でREITが日米共にやたらしっかりしていることから、他のインフラファンドと共に高利回り商品として注目が戻ってきた感じです。

今のところ6銘柄インフラファンドが上場し、全ての時価総額でやっと700億円弱という小さな市場です。今後POやIPOなどで時価総額が増え、また毎月どこかが分配金を出すような形になれば、インフラファンドを集めた投資信託などが設定されるのでしょうね。市場規模の小さい今のうちに、7%超の高利回りを享受しておくべきだろうと思います。


売りポートフォリオソフトバンク(9434)は続落。水曜はGoogleのゲーム参入が話題になりましたが、NVIDIAが同社と韓国の通信事業者と組んでクラウドゲームサーバーを日韓で展開すると報じられたものの反応薄。また新規に携帯参入する楽天(4755)には通信料金と端末代金を完全分離する「分離プラン」適用除外と伝わった事も逆風。

来月はTOPIX調整係数解除の買い需要も見込まれていますが、全く買われる感じがありません。これで下がるなら厳しいですね。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。