KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

2月の成績発表

今日は2月の成績発表です。2月は日経平均1万円割れの場面もありましたが、全体としては底堅い印象を受けています。なにはともあれ、まず中身を検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→861円(先月)→920円(19営業日保有 上昇率6.9%)
予想通り3月期末の配当・優待権利獲りの動きが少しずつ出てきており、目下前回権利落ち後の真空地帯を通過中です。3月の目標は1000円突破というところでしょうが、その後の急落はやはり注意が必要。短期派の方は素直に権利落ち前に売却してしまうべきでしょうね。それでも順調な長期上昇トレンドは見逃せません。

ソネットエンタテインメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→212600円(先月)→232000円(19営業日保有 上昇率9.1%)
今月一番の出世株。リーマンショック時の急落後から続いていた週足の三角持ち合いを脱してからは、予定通り上放れの動きが鮮明になってきました。ただ先週木曜に出した業績下方修正がいただけません。少なくとも短期的にはトレンドが暗転してしまいました。一部保有株を売却したという事で、恒例の上場株式のみで評価した一株当たりの株価は少し修正が必要ですが、一応以前のままで評価すると44.9万円。今の倍の水準まで上昇してもおかしくないでしょう。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2301円(先月)→2327円(19営業日保有 上昇率1.1%)
今月頭に発表した決算はイマイチパッとしなかった事から、少し上値の重い展開が続いた月でもありました。ただ足下の為替の円高傾向が徐々に同社を始めとするディフェンシブ株にとってプラスに作用してこようかと見ています。一目均衡表の雲上限が下支えするであろう事から、徐々に下値を切り上げて高値更新も視野に入ってくることでしょう。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→701円(先月)→680円(19営業日保有 下落率3.0%)
こちらも第一四半期決算がパッとせずに上値の重い展開に。割安感は強いものの流動性の低さがネックになっています。東証1部上場でも決まれば一気に高値更新もありそうですが、逆に起爆剤となるニュースが無いと特に3月中間配当等も出ないので、敢えてこの銘柄を3月中に買う旨味もなく、もうしばらくつまらない展開が続きそう。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→867円(先月)→849円(19営業日保有 下落率2.1%)
親会社トヨタ(7203)のリコール問題が未だ尾を引き、上値を抑える要因となっています。通期予想の上方修正も好材料視されず。足下では為替の円高傾向も自動車株全般の更なる上値抑え要因となっていますが、各アナリストの同社の目標株価は今よりも100円以上上の水準。一応自動車株を巡る悪材料は3月中にも出尽くしとなると見ていますが、もうしばらく上値の重い水準が続きそう。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→175円(先月)→172円(19営業日保有 下落率1.7%)
相場が重苦しい2月でしたが、同社を始めとするメガバンクは比較的落ち着いた値動きだったと思います。ただ上値は重く、相場を牽引することもできませんでしたが。同社に関しては期末に8円配当を予定しており、それが額面通り受け止められればもう少し買われても良いでしょう。ただ残念ながら市場はその辺り少し懐疑的に捉えているようです。増資もいつ発表されるかわからず警戒感が上値を抑えている格好。

2006年4月をピークとして下落トレンドを3年近く続けていますが、未だ底打ち反転の明確な兆しが見えません。スパン的にはそろそろ反転時期がきてもおかしくはなく、底打ちが確認されれば逆に大きな相場転換の勢いが待っているとも思います。そのためには需給の重石になる大量の信用買いが減る事が第一条件に。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→9700円(先月)→9750円(19営業日保有 上昇率0.5%)
子会社SEメディアパートナーズ(2495)の減資と、将来の切り離しを発表。この辺り重荷を下ろし、投資失敗を認め再出発しようという感じで、前向きに捉えられて良いと思います。株価は昨年11月から9000円台をウロウロしていますが、テクニカル的には一目均衡表の厚い雲のゾーンを過ぎて75日線も追いついてきた格好。

今のところ減配の話も出ていないので、配当利回り3%強の水準を魅力として買われても良いのではないかと見ています。1万円に定着できれば、例年5月下旬から上がることの多い銘柄ですから(この時期出てくる通期見通しに毎回期待される)、買い仕込みで少しずつ対応していけば良いと思います。

コメリ(8218)
1月4日より 2579円→2310円(先月)→2406円(19営業日保有 上昇率4.2%)
業績も需給も良いので、本来もっと買われても良い銘柄だと認識しています。大雪シーズンはいつの間にやら終了し、それをネタにした買いはこれ以上見込めそうにありませんが、通期予想上方修正が出る可能性も高く、その辺りに期待しても良さそう。下落トレンドから脱却できていませんが、株価水準は明らかに過小評価と見ます。

売り銘柄

JT(2914) 
2月9より 319000円→322500円(12営業日保有 上昇率1.1%)
業績上方修正を契機に材料出尽くし感と、数字の質が良くないと見て売りポートフォリオ入れしましたが、強弱感対立する流れとなっています。喫煙者に対する規制はどんどん厳しくなり、国内のタバコ需要はどうしても減少傾向となるでしょう。足下では円高によって内需ディフェンシブ銘柄が有利となりますが、その状況で持ち合いが続いているのであれば、為替が円安に転じた際に下放れする可能性が高いと見ています。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.07(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計9で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

※なお、2/1寄り付きで売却となった東芝(6502)は先月終値497円→480円で、このまま今月分の成績に含めて評価してしまうと、計算上下落が非常に大きくなってしまい、正当な評価ができなくなります。なので先月分にそれを含める事で遡及修正する事にしました。よって先月分の騰落率は0.04(%/営業日)→0.03(%/営業日)に変更します。ご了承ください。

ちなみにその間
日経平均 1/29終値10198円→10126円(19営業日 下落率0.7%) −0.04(%/営業日) 
TOPIX 1/29終値901→894(19営業日 下落率0.8%) −0.04(%/営業日)

今月もベンチマークに勝利。しかし今月も新規にポートフォリオ入れしたJTが足を引っ張り、また逆に慎重にポートフォリオ入れタイミングを探った結果、任天堂(7974)、オプトロム(7824)、メルコHD(6676)がエントリーできないまま、置いて行かれた格好になりました。難しいところですね。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数341.6ポイント

となりました。
※こちらも上記東芝による修正の結果、1月のKA指数は337.7→337.0となっています。

さて、3月の日本株の推移ですが、前半は引き続き上値が重く調整地合の薄商い・ボックス圏相場→後半は少しずつ明るさが見えてくる展開となると予想します。メジャーSQ通過前・通過後で流れが変わる可能性があり、後半は基本的に上昇相場に移行、3月期末を迎える3月不安に上値が抑えられながらも、第一生命上場によるご祝儀的な雰囲気も出てきて、配当落ち分の値下がりをこなしつつ日経平均11000円を目指す動きとなると見ています。

外部環境も少しずつ落ち着きを取り戻し、過度に悲観する必要は無いと見ています。ギリシャの財政不安は不安心理をかき立てるには十分なニュースですが、規模や周辺諸国の支援を考えるといい加減落ち着いても良いでしょう。同じ事はドバイに対しても言えそうです。ただし将来的な他国を巻き込んだ不安要素の火種として、ずっと燻り続ける事になりそうですが。

トヨタのリコール問題も時間の経過と共に沈静化して、全体的には落ち着きを取り戻す事になりそうです。もう少ししたらトヨタ株を始めとする周辺の自動車部品関連株にも底打ちが見え、買っても良いタイミングになりそうです。個人的には3月中のどこかでポートフォリオ入れしようと考えています。

第一生命の株式上場は今年前半の大きなニュースと言えるでしょう。先日も書きましたが、これは既存の投資家以外に国民の多くを巻き込んだ一大イベントとなります。その初動次第で投資家の裾野を増やす大きなチャンスとも言えます。ただ今回の割当方法によって、最初から株価が上がるとは思えませんが。それでも一般人に株式投資というものに目を向けさせる契機となって、長期的には株式市場にとって大きなプラスとなってくると見ています。

一方で目先は需給の大きさからマイナス要因とも捉えられるでしょう。それは事実でしょうし致し方ありません。それでも市場環境の異なりは差し引いても、1987年のNTT(9432)上場、1994年のJT(2914)上場、1998年のドコモ(9437)上場というそれぞれの大型上場前の日経平均の動きは、案外悪くありません。むしろJT以外のケースでは2週間前から上昇しています。ですから需給不安要因はむしろ今頃がピークで、換金売りが終わる3月中旬位から、需給は好転してくる可能性の方が高いようです。

となると、益々3月中旬で底打ち→反転となる可能性が高まると見れます。その時には各種不安要因も収まって上昇機運が高まりそうです。そこから4月・5月頭位までは強気相場が続きそうなので、3月は絶好の仕込みタイミングと考えています。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。