KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

8月の成績発表

★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼下記URLから成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,150円〜。

足下の株価急落は投資のチャンス!
間もなく天与の買い場がやってきます。
今の内から情報を集めて、反転のタイミングに乗り遅れないようにしましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日は8月の成績発表です。8月は米国債格下げに端を発して大暴落となりましたが、私のポートフォリオは何とか値を保った格好です。早速検証してみましょう。


買い銘柄
ソフトクリエイト(3371)
 
1165円→1083円(25営業日保有 下落率7.0%)
今月も特段材料がなく、市場全体の動きと沿った値動き。9月は権利落ちがあり、権利取りの買いが出てくる時期なので、そろそろ今月中の損切りタイミングを伺う局面になってきました。

特に最近は株主優待を止めようという動きが出ています。というのも、市場全体に占める個人投資家の割合が減ってきている一方で、機関投資家などにとっては優待にメリットがなく、会社側にとっては「公平性が損なわれる」という「名目」で取りやめるきっかけができました。最近ではゲンキー(2772)がそのパターンです。

この銘柄も新興市場にいた時は個人投資家の裾野を増やす目的で優待を設置したのですが、東証1部上場も果たしたことで、そのような動きが出てきてもおかしくはありません。この辺り少し警戒する必要もありそうですが、これはあくまでも可能性の話に過ぎず、それがあるから即売りというのは短絡的です。

ソネットエンタテインメント(3789)
376000円→349000円(25営業日保有 下落率7.2%)
内需好業績銘柄ということで、子会社エムスリー(2413)と共に震災後もほぼ一本調子の上げとなっていました。今月はさすがに両社共に一服。為替が本格的に円安反転となればまた流れは変わるかも知れませんが、需給は引き続き良い形ですから上昇トレンドには変化がないと思います。

さて毎回恒例の同社持ち株で評価した1株辺りの価値は65.6万円。エムスリーは下がりましたがDeNA(2432)が上昇しており、含み益は安定していました。表面上のPBRは1.3倍となっていますが、実質的には1倍を大きく割り込んでいると言えます。

みずほFG(8411)
127円→113円(25営業日保有 下落率11.0%)
先進各国の国債格付け引き下げにより、最も影響を受ける銘柄としてメガバンクが売られる月となりました。日本も格下げされ、邦銀自体も格下げに。

ところが国債が格下げされても国債価格は下がるどころか、むしろ安全資産として買われています。従って、上記説明は本質的には誤りと言えます。そういうイメージがつきまとったため、メガバンクが買われなかったという見方が正しいでしょう。

であれば、今やメガバンクにとって最も稼ぎ頭である債権売買によって、今期は好業績すら期待できる下地があると言えます。株価は内需株の中でも極端に出遅れており、相場がこの先回復していく局面を想定するのであれば、当然メガバンクの上昇は避けて通れません。上場来安値接近で流動性のある一低位株に成り下がっていますが、この水準は仕込み場であると考えます。

ロート製薬(4527)
922円→954円(25営業日保有 上昇率3.5%)
好決算を受けて株価は高値圏を維持。アナリストの評価も上々で、ディフェンシブ性も追い風に。需給面でも売り長の状態になってきており、目先1000円超えを目指す動きになっています。地味ながらも着実な上昇を見せていきそうです。

イー・ガーディアン(6050)
3090円→2625円(25営業日保有 下落率15.0%)
引き続きSNS関連銘柄は値動きが良く、グリー(3632)をメイン顧客とする同社にも恩恵・・・のはずが、ズルズルと株価は下がりっ放し。業績は良くても上場後の高値からの下落トレンドが、ずっと需給を悪くしている格好。PBRが高いのは製造業ではないので当然としても、今の低PBRが主流の市場ではちょっと訴求力に欠ける感じです。

GCAサヴィアンG(2174)113800円→103300円(25営業日保有 下落率9.2%)
一段の円高で日本企業にとってはM&Aに最良の環境ですが、一方でさすがに材料の新鮮味は無くなりました。あとは着実に実績を出して業績で買われるのを期待するしかありません。

チャート的には2/21の年初来高値の信用期日に呼応する形で、8/24に93700円の震災後安値を付けています。当面は10万円前後の株価を維持しながら、大崩れはすることなく日柄調整を続ける相場となりそうです。今月は横ばいという感じか。

メイコー(6787)
1179円→964円(13営業日保有 下落率18.2%)
8/17より売り964円→895円(7営業日保有 下落率7.2%)
今月一番の下落に。ただ決算後に見切りをつけて一転ドテン売りを敢行。それが奏功して被害は通算では抑えることができました。なお今月の評価にあたっては保守的に買い売り合わせて1取引と見なして評価しています。

ジャックス(8584)
235円→264円(25営業日保有 上昇率12.3%)
決算通過後も全体相場の暴落なんてどこ吹く風の上昇を見せ、震災後高値を付けてきました。概ね目標株価に接近したため、金曜で利食い終了。先月にポートフォリオ入れしてからほぼ一本調子の上昇で、ズバリ成功した銘柄と言えるでしょう。また押し目場面では、その他金融株から何かしら拾いたいと思います。

NECネッツエスアイ(1973)
8/11より 1169円→1158円(16営業日保有 下落率0.9%)
株価の値動きに仕手っぽさを感じ、全体相場の手詰まり感から取り上げました。その後も確かに年初来高値を更新して順調でしたが、市場で段々その存在が目立ってくると仕手の特性として逆に相場は終了。25日線を明確に割り込んだところで終了としました。大きな損もありませんでしたが、せっかく安い場面で拾ったのにちょっと勿体ない感じ。

ジェイアイエヌ(3046)
8/15より 520円→637円(14営業日保有 上昇率22.5%)
成長性を考慮した長期保有目的で買いエントリー・・・しましたが、途端に大幅な上昇を続け、結局今月中に売却する運びとなりました。上昇率は2週間で22.5%と、今年一番の大成功銘柄。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.07(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 7/29終値 9833円→8950円(25営業日 下落率9.0%) -0.38(%/営業日) 

TOPIX 7/29終値 841→769(25営業日 下落率8.6%) -0.36(%/営業日)

今月もベンチマークに勝利はしたものの、下落は免れませんでした。もっと空売り銘柄を入れてヘッジしておくべきだったと思います。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数362.2ポイントとなりました。先月に比べて微減となりましたが、これで6年で資産が約3.6倍に増えたことを意味します。派手さはありませんが、着実に増やすことができました。年内400ポイントを目指していきたいところです。


さて、今月は早速一銘柄売りポートフォリオ入れしたい銘柄があります。それはゲンキー(2772)です。

福井県地盤のドラッグストアを展開している同社ですが、先月中頃までは好需給の内需株ということで、円高の場面でもスルスルと上値を追う堅調推移が続いていました。ところが株主優待の廃止を受けて株価は一変急落。東証1部上場が6/1に実現した矢先の出来事であり、では代わりに増配かというと現段階ではそうでもなく、投資家の不信感を生みました。

業績面では比較的好調を維持し、8月の月次売上も全店で前期比14.8%の増加。ただ既存店では3.2%に止まり、ここ1年では最低の伸び率でした。特に暑くはないまま終わりそうな今夏は関連商品の売れ行きもイマイチと見込まれ、足下の台風の影響もあって9月は更に厳しい数字になりそうです。今期連続二桁成長を実現するには、ここからの巻き返しにかなりの努力が必要な印象。

テクニカル的には2000円割れというラインに注目。2000円は5月〜7月頭にかけて上値抵抗線及び心理的節目として機能したラインで、優待廃止直後の下落局面においても一定の買い支えが見られました。ここを再度下回ってくるようであれば、一気に急落の流れになるものと見ています。

一目均衡表の遅行線が雲の上限を割り込んでいないことからまだ底割れは確認できませんが、ボリンジャーバンド-2σを23日の急落で出来高を伴って割り込んでから一度-σまで戻してきており、目先は戻りの限界感が見られる状況。震災後一貫した上昇トレンドには高値警戒感も十分に出ていたところで、利益確定売りのきっかけを待っていた投資家は、引き続き戻り局面での売り場を探しているものと思われます。

需給面では日証金でも23日の急落以降売り買いの残高が逆転しており、信用倍率の更なる悪化が見込まれます。7/28に年初来高値を付けて陰線を形成しましたが、そこでの出来高の膨らみ方からも上値でのしこりは相当に大きい物であると思われ、簡単に需給が改善されるとは見込み辛いでしょう。

PERは7.1倍で割安感があるものの、同業で同じく北陸地盤のクスリのアオキ(3398)も6.6倍、栃木で同じようなメガドラッグストアを展開するカワチ薬品(2664)が7.5倍と、特段際だった割安感にはなっていません。PBRは丁度1倍と、最近のPBR1倍割れ銘柄がゴロゴロしている市場の中でもやはり割安とは言えません。

目標株価は200日線の接近と5/13の安値辺りが重なる1700円に。下値の目処は200日線しかない状態で、下値余地は依然大きいと言えるでしょう。本当は上述のように2000円というラインに重きを置いているので、そこを割り込んだことを確認してからの方が無難ですが、月曜にはストキャスが暗転してくるであろうこと、25日線と75日線のデッドクロスも近い状況ですから、割れることを見込んで月曜寄り付きから売りポートフォリオ入れとします。


最後に簡単に9月以降の相場見通しに関してですが、9月はあの震災から半年を迎え、株価的には信用期日到来という点で一つの節目を迎えます。またメジャーSQがありますから、需給的に流れが変わるポイントのある月と見れます。

来週はSQを睨んで9000円の攻防が続きそうですが、外国人投資家の売りもそろそろ切れてきて、中頃からは為替も円安反転の兆しがくるところではないかということも期待して、相場の反転期であるという見方をしています。

そして明日はレポートの日ですが、お休みさせていただきます。予めご了承ください。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。